皆さんオーストラリアでの留学生活を始める上で、現地での暮らしや学校に関すること、治安など気になることが沢山あると思います。
この記事では、オーストラリア留学中に気を付けたいことをまとめています。渡航前に知っておくことで、オーストラリアで安心して学生生活を送るのに役立つ情報ばかりです。是非、参考にしてみてください。
生活編~暮らす~
学校に通う間、多くの方がホームステイや寮で生活します。また、学校を卒業したらシェアハウスに移る方がほとんどです。
ワーキングホリデーでいろんな都市を転々としながら旅をする方の中には、バックパッカーズという安宿に短期間滞在する方もいます。
どのような場所に滞在するかで、どんなことに気をつけるべきかも異なってきます。ここでは、滞在方法別に気をつけることをご紹介します。
ホームステイ
ルールや門限を守る
現地の家族と一緒に生活をするので、家族の生活リズムを尊重する必要があります。
家族によっては、門限など、ルールがあるところもありますので、きちんと確認するようにしましょう。門限がなくても、夜遅く帰ってきたら静かに帰宅するなど、家族への配慮が大事です。
基本的に、食事は家族が準備してくれますが、もし、友達と夜ご飯を食べてくる場合などは、事前に家族に知らせておくようにしましょう。
水を大切にする
オーストラリアは水道代が高いです。水は貴重になりますので、日本と同じような感覚でずっと水道の水を出しっぱなしにしたりなどは避けて下さい。
また、シャワーは10分で済ませるように言われることもあるようですが、オーストラリアはトイレとシャワーが一緒になっている場合も多いです。長くバスルームを占領するとほかの人が使えないので、なるべく早めにシャワーは済ませるようにしましょう。
家族の一員として協力する
ホームステイはホテルではありません。滞在している間はゲストではなく、その家族のメンバーの一人として生活します。
食事を作ってくれたり、洗濯や部屋の掃除をしてくれる家族に、感謝の気持ちを伝えるのはもちろんのこと、家事を手伝ったり、一緒に料理をつくったりして交流を深めましょう。日本料理を家族につくってあげるのも喜ばれるかもしれません。
学生寮
他の学生への配慮が大切
寮は、同じ学校、もしくは違う学校の学生と一緒に共同生活をします。通常、キッチンやシャワー室、トイレなどを共有で使います。共有スペースは長い時間占領しないなど、他の学生が迷惑にならないように気を付ける必要があります。
なお、同じ部屋に2人や4人で住む場合もあります。遅くまで起きて明かりをつけていたり、電話を大声で話す、音楽を大音量でかけるなどは、同室のルームメイトに大変迷惑になりますので、注意してください。
中には、門限がある寮もあります。また、勝手に他人を部屋に入れてはいけません。滞在する寮によって、ルールは異なりますので、ルールはきちんと把握しておきましょう。
シェアハウス
内見は必須
まず、一番大切なのはシェアハウスに移動する前に、内見をすることです。実際シェアハウスに行ってみたら、インターネットに載っていた情報や写真と違うということもあります。
インターネットだけの情報だけで判断せず、必ず内見をした上で、そのシェアハウスに住むかを決めましょう。信頼できるオーナーであるか、シェアハウスメイトはどんな人がいるかなどを確認します。
また、シェアハウスでは、「ボンド」といわれる保証金を最初に支払うことが多いです。保証金の金額や退去時のルールなどもオーナーによって異なります。事前に確認しておくようにしましょう。
シェアハウスでは、国籍も年齢も違うハウスメイトと一緒に生活します。キッチンやシャワー室などは他のハウスメイトと共用で使用します。共有スペースは、朝忙しい時間帯などに長く使用したりすることは避けるなど、ハウスメイトに配慮しましょう。
バックパッカーズ/ホステル
貴重品の管理は慎重に
通常、一つの部屋に複数のベッドがあります。オーストラリア国内を旅している方や仕事で短期間のみ滞在している方など、沢山の方が滞在しています。
部屋を離れるときは、鍵付きのロッカーに財布を入れておく、パスポートをスーツケースの中に入れて鍵を閉めておくなど、貴重品の管理はしっかり行うようにしましょう。
常識のある行動を心がける
よくバックパッカーズホテルで目にするのが、「ここにあなたのママはいません」といった張り紙です。なぜこのような張り紙があるかというと、中には、キッチンで自分が使った食器を洗わずにそのままにする人がいたり、部屋を汚く使う人などもいるからです。
他の滞在している方のことも考えて、常識のある行動をしましょう。
生活編~気候~
オーストラリアといえば、年中温かく常夏のイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、場所によっては、冬は日本と同じくらい寒くなったり、コートやマフラーが必要になる都市もあります。
例えば、メルボルンやパースの冬は、雪こそふらないものの、気温がぐんと下がり0度になることもあります。そのため、冬に気温が下がる地域に渡航する方は、厚めのジャケットやコートを日本から持参しておくと安心です。
一方で、夏は40度を超えるような猛暑になる地域もあります。オーストラリアの日差しはとても強いため、サングラスや紫外線対策は必須です。日焼けをしたくない方は、こまめに日焼け止めを塗ることをおすすめします。
なお、オーストラリアは日焼け止めの種類が豊富です。スーパーやドラッグストアなどで簡単に手にいれることができます。
生活編~保険~
費用を抑えるために、海外旅行保険に加入せずに渡航しようと考えている方もいるかもしれません。
しかし、オーストラリアの医療は高額です。救急車も無料ではありません。現地で体調が悪くなり病院に通う、入院するとなるとかなりの出費になります。
保険によっては、医療費のみならず、持ち物が盗難にあった際の補償をつけたりできるものもあります。オーストラリアで安心した生活を送るためにも、万が一に備えて保険に入っておくことが大切です。
また、オーストラリアの歯医者は日本と比べて高額です。海外旅行保険では、歯科費用に関してはカバーしていないものもあるため、治療中の方は日本で済ませておくことをお勧めします。
学校編
入学初日
語学学校では入学初日にオリエンテーションがあります。ここでは、英語のレベルチェックテストをもとに自分がどのクラスなのか、どの教室で授業があるのか、学校施設の利用方法など細かく説明があります。学校に関して気になることもここで聞くことができます。
オリエンテーションは全て英語で行われる学校もあるため、聞き取れなかったところや分からないことはそのままにせず、学校のスタッフに確認するようにしましょう。
英語オンリーポリシー
語学学校には、英語オンリーポリシーといって、学生同士が母国語で話すことを禁止するルールがあります。特にこのルールが厳しく守られている学校では、母国語を話している学生がいないか、学校の先生やスタッフがきちんと目を光らせています。
ルールを破ると、ペナルティがある場合もありますので、日本人同士で話す場合でも、学校の敷地内は英語で話すようにしましょう。
最初は慣れるのに大変かもしれませんが、このような学校では英語しか聞こえない、話さない環境を手に入れることができるため、英語力を大いに鍛えることができます。
英語オンリーポリシーが徹底されている学校
インパクト・イングリッシュ・カレッジ
SPC
出席率は80%必須
学生ビザの方が特に気を付けたいのは、出席率です。コース期間中、80%以上の出席率を保つ必要があります。コースへの出席率が80%以下になると、ビザ規定違反となり学生ビザがキャンセルされます。そうなると、オーストラリア政府から28日間以内に出国を求められます。
出席率が悪い場合は、この規定に違反しないように学校のスタッフから事前に注意、面談等があります。オーストラリアに行って英語を勉強しようと大きな決断をしてきた方が多いと思います。当初の目的を忘れずに、学校に注意されなくても、授業にはきちんと出席するようにしましょう。
仕事編
銀行口座
まず、オーストラリアで働くためには、銀行口座を開設する必要があります。バイト先が給料を振り込むのに必要だからです。日本から送金をする場合も、現地の銀行口座が必要となるため入国してからなるべく早く銀行口座を開設するようにしましょう。
仕事探しについて
~履歴書~
オーストラリアで仕事探しをする際、カバーレターや履歴書が必要になります。年齢、性別等は書かず、顔写真も基本的に貼りません。オーストラリアでは、年齢や性別、あるいは見た目等を採用基準とすることが一般的にタブーとされているからです。
なお、カバーレターや履歴書の書き方はほとんどの語学学校がサポートしてくれます。学校の仕事探しのサポートをどんどん活用しましょう。
~トライアル~
履歴書が通った場合、「トライアルに来て」と雇い主から言われることがあります。
トライアルとは、採用する前に、実際にお店で働いてみて、その人が実際に働けそうかチェックするものです。
この子は働けそうだな、とお店側が判断すれば晴れて採用となります。
オーストラリアは日本のように、未経験者を育てていく文化ではなく、「経験を重視する文化」です。そのため、アルバイトであっても即戦力が求められることが多いです。
~ワーキングホリデー~
ワーキングホリデーで渡航する方の中には、ファームに行ってセカンドビザを取得することを考えている方もいるかもしれません。セカンドビザを取るためには、オーストラリア政府が指定するエリアでの労働が条件です。
応募するファームの郵便番号が、政府が指定する郵便番号のリストと一致するか確認する必要があります。また、ファームによっては、セカンドビザの申請に必要なペイスリップを出してくれない、なんてところもあるようです。ファームのオーナーに、セカンドビザは取れるか必ず事前に確認するようにしましょう。
なお、セカンドビザを申請する際には、ペイスリップと呼ばれる給与明細が必要になりますので、必ず大事に保管しておいてください。
また、ワーキングホリデーの方は、同じ雇用主の元で6か月以上働くことができません。そのため、6か月を過ぎる前に、新しいバイト先を探す必要があります。
同じ会社で働ける期間に制限はありますが、その一方で、同じ場所で長く働かなくてはいけないという縛りもありません。そのため、気になる都市を旅したり、様々な仕事をしたりといろんな経験ができます。
ワーキングホリデーについてもっと詳しく知りたい方はこちらから
オーストラリアのワーキングホリデー情報徹底ガイド
2年目のワーホリ!セカンドワーキングホリデー、セカンドビザの条件とは?
ルール編
検疫について
オーストラリアでは、持ち込めるものが制限されています。
また、持ち込みが許可されている場合でも、申告が必要なものもあります。渡航前に確認しておくようにしましょう。
在日オーストラリア大使館 検疫について
オーストラリア留学に持っていく荷物についてよくある質問
自転車にヘルメット着用は義務
学校、あるいはバイト先に自転車で通う方もいるかもしれません。ここで注意したいのは、自転車に乗るときにヘルメットの着用が義務づけられていることです。
ヘルメットをかぶらずに乗っているところを警察に見つかった場合、罰金が取られます。
また、自転車の前後にはライトをつける必要があります。
その他、ルールについては州ごとに違ってきますので、自転車に乗る予定の方は、チェックをしておくようにしてください。
飲酒は18歳以上から
オーストラリアは18歳以上の飲酒が認められています。酒店などお酒が買える場所、バーやクラブなどのお酒が飲める場所では、18歳以上かを証明するために、IDの提示が求められます。
また、日本とは異なり、オーストラリアでは屋外での飲酒は禁止されています。公園やビーチなどで、もしお酒を飲んでいるのが見つかった場合捕まってしまいます。
バイト帰りに歩きながら、うっかり自宅で飲もうとしていた缶ビールを空けて飲んでしまい、見つかってしまったなんてことにならないように注意しましょう。
治安編
オーストラリアの治安は日本とほぼ変わらず、女性でも安心して暮らせる国の一つです。しかし、いくら治安が良いからといっても気をつけなくてはいけないことはあります。
例えば、田舎の地域では、街頭が少ないところもあり、夜になると真っ暗なんてこともあります。こういう場所では、視界が悪い上に、田舎の道はきちんと舗装されていないところもあるので、ケガに繋がるおそれがあります。
仕事をしている方は、帰りが夜遅くなることもあるかと思います。携帯のフラッシュライトを使ったり、自転車の場合は、自転車のライトをつけるなどケガをしないように気をつけましょう。また、女性1人で、夜に人気のない道を歩くのはできるだけ避けましょう。
また、フードコートなどで席を取る際、携帯やカバンなどを置いて席を取るのは避けてください。貴重品は常に身につけておくことが鉄則です。
留学生活に慣れてくると、どうしても油断してしまいがちですが、日本でも気をつけていることを、オーストラリアでも心がけて生活するようにしてください。
交通機関編
オーストラリアは、都市にもよりますが、電車、バスが発達しており、中にはトラムが走っているエリアもあります。
これらの交通機関は通常深夜まで運行しており、特に都心部では、移動するのに困ることはありません。
一方で、電車やバスの遅延なども多く見られます。
トラムやバスなど、次はどこに停まるかアナウンスをしてくれないこともあります。
不安な場合は、乗り込むときにバスの運転手にあらかじめ目的地を告げ、その停留所に着いたら教えてくれるように伝えておきましょう。
なお、メルボルンでは、トラムトラッカーと呼ばれるアプリがあります。自分が今どこにいるか、あといくつで自分の目的の停留所かなどを見ることができます。
道に慣れるまではこのようなアプリも活用すると便利かもしれません。
恋愛編
現地で素敵な男性に出逢うことを夢見る女性も多いのではないでしょうか。
アクティブウーマンのお客様も中にも、現地でパートナーができ、そのまま結婚、移住している方がいらっしゃいます。
特に、海外の方との出逢いを求めている方はワクワクしますね。
ではどんな場所での出逢いがあるのでしょうか。
出会いの場として、学校、友達からの紹介、バイト先で知り合ったという方が多いようです。
最近ですと、アプリで出会ったという方もいます。アプリは、気軽にメッセージを交換できたり、沢山の人と知り合う機会が作れて便利です。
しかし、一方で気をつけなければならないこともあります。
不特定多数の人が利用できるからこそ、中には、遊び目的の男性もいるかもしれません。アプリで知り合った人に、最初に合う場合は、夜にバーなどで会うのではなく、なるべく昼間のカフェなどで会うようにしましょう。
また、大事なことですが、避妊はすること。自分の身は自分で守る、これは鉄則です。
なお、オーストラリアでは、シェアハウスが一般的です。カップルルームなどもあるので、付き合ってすぐシェアハウスに移って一緒に住み始めるカップルもいます。
ただし、あまり恋愛ばかりにフォーカスしてしまい、学業が疎かになってしまうのは困りものです。学生ビザの方で、現地の彼氏と一緒に暮らし始めてから学校にあまり来なくなってしまったという方もいるようです。
特に学生ビザの方は、前述したように80%以上の出席率が必須です。オーストラリアに来た目的はくれぐれも忘れないようにして、恋愛を楽しみましょう。
オージー編
オーストラリア人のことを「オージー」と呼びます。
大らかでフレンドリーなイメージがあるオージー。
では、オーストラリア人に関することで、皆さんが気になること、そして気をつけるべきことはあるのでしょうか。
オーストラリアの英語は訛っている?
オーストラリアにももちろん地域によって方言やアクセントの違いはあります。しかし、これはイギリスであってもアメリカであっても同じです。
都心部からかなり離れた田舎に行かない限り、聞き取れないほどの訛った英語を聞く機会はまずありません。
なお、ほとんどの語学学校は都市部のエリア、あるいは郊外に位置しておりますので、学校に通っている間はまず気にする必要はありません。
また、語学学校は、世界中から多国籍の人が英語を勉強しにきます。学校の先生は聞き取りやすい英語で話してくれますので心配は無用です。
しかし、せっかくオーストラリアで英語を学ぶので、オージーがよく使う表現やスラングなどを覚えるのは楽しいかもしれません。
ちなみにオーストラリアで使われる単語は、ほとんどがブリティッシュ英語です。
オーストラリア人の言う「近い」とは?
オーストラリアの面積は日本の約20倍もあります。東海岸の地域と西オーストラリアでは時差が発生するほどです。
そのため、オーストラリア人の言う「すぐそこ」は、日本人にとってのすぐそこの感覚とはちょっと違うことがあります。
道を尋ねて「すぐ近くだよ」と言われたのに、なかなか着かないということもあるかもしれません。
「察してほしい」は通じない?
オーストラリアは多国籍の人々が暮らす移民の国です。
そのため、ひとえにオージーといっても、両親が他の国から移住してきて、自分はオーストラリアで生まれ育ったという人は多いです。
それぞれが持つ文化も異なる場合が多いので、誤解を与えることを避けるために、お互いの考えをはっきりと主張する習慣があります。日本のように「言わなくても察してほしい」という感覚でいると、相手はいつまでもわかってくれません。自分の意見をきちんと伝えるようにしましょう。
年齢は気にしない?
オーストラリアでは、まず年齢の話題になりません。相手の年齢を聞くことはタブー視されています。仲の良い同僚同士でも年齢を知らないなんてこともよくあります。「年齢はただの数字」と考える人が多く、年齢よりもその人自身を見てくれる文化がオーストラリアにはあります。
興味本位で聞きたくなってしまうかもしれませんが、特に初めて会った人には、年齢は聞かない方がよいでしょう。
飲みにケーションはある?
オーストラリアは、仕事とプライベートをきちんと分けている人が多いです。ライフワークバランスがしっかりしており、家族との時間をとても大事にします。そのため、仕事が終わった後は、すぐ帰って家族とミュニケーションをとりながらゆっくり過ごすという人も多いようです。
そのため、仕事が終わった後に、上司に誘われて飲みに行くような、日本でいういわゆる「飲みにケーション」はオーストラリアでは、なかなかないかもしれません。
ホームステイ先のお父さんが、積極的に料理をつくったり、家族と過ごしたりするのを見て、自分自身の家族との時間の過ごし方や仕事とプライベートのバランスなどを考える良いきっかけになるかもしれません。