オーストラリアで留学生活していくために銀行口座が必要です。
オーストラリアの都市銀行の種類や銀行口座の開設方法、日本からオーストラリアへのお金の送金方法、ATM使い方までお金の管理に関する情報を詳しく解説します。
Contents
なぜ銀行口座が必要?
オーストラリアに長期滞在する場合、銀行口座を開設する必要があります。
でも、なぜ銀行口座が必要なのでしょうか?
銀行口座が必要な理由は、大きく分けて2つあります。
日本からの送金を受け取るため
後で送金についても少しご説明しますが、日本からオーストラリアに送金するためには、オーストラリアの銀行の口座情報が必要となります。
長期滞在を考えていて、日本にいるご家族の方に送金をしてもらう予定の方は、必ず現地口座を開設する必要があります。
アルバイトのお給料を受け取るため
アルバイト先の多くはお給料を銀行振り込みで支給しています。
現金を手渡ししているアルバイト先もありますが、銀行振り込みの方が主流のようですので、早めに現地口座を準備しておきましょう。
銀行口座の開設方法
オーストラリアで銀行口座を開設する方法をご案内いたします。
オーストラリアの都市銀行
- ANZ : Australia New Zealand Bank (オーストラリアニュージーランド銀行)
- NAB : National Australia Bank (ナショナルオーストラリア銀行)
- CBA : Commonwealth Bank (コモンウェルス銀行)
- WBC : Westpac Bank (ウェストパック銀行)
上記の4つであれば、都市を移動しても必ず支店があります。
店舗や地域によって異なりますが、大体の営業時間は下記の通りです。
ご参考ください。 日本とほとんど同じですね!
平日:9:00AM-4:00PM 又は 5:00PM
土曜:9:00AM-12:00PM (一部の大きな支店のみ営業しているところもあります)
日曜:お休み
口座開設に必要なもの
銀行口座は、入国してから6週間以内であればパスポートを窓口に持参するだけで簡単に開設の手続きを行うことが出来ます。
入国から6週間以上経過してしまうとパスポートの提示だけでは開設が出来なくなりますので、必ず6週間以内に行きましょう。
6週間以上経過した場合の必要な持ち物はこちらです。
- パスポート
- ビザに関する書類
- マイナンバーカード ※ あるいは、マイナンバーが記載された住民票の写し(発行より6カ月以内のもの)などの原本
- クレジットカード
- オーストラリアの住所
- オーストラリアの電話番号
- 学生証
また、口座を開設する際に最初に預け入れる現金約50ドルが必要となります。
※ご参考までに、国外転出によりマイナンバーカードは返納扱いとなるようです。
転出届を提出する際に、マイナンバーカードが手元に返ってくる自治体もあれば、返ってこない自治体もあります。
なお、帰国後、住民票を取得する際に、前のマイナンバーカードを持ってくると新たなマイナンバーカードが再発行されます。(無料で発行してもらえるかどうかは自治体によって異なります。)カードの番号は再発行する場合でも前の番号と基本的に変わりません。
口座開設までの手順・流れ
上記でご案内したようにオーストラリアの主要な都市銀行は4つあります。
そのため、開設する銀行を決める必要があります。
この際のポイントは、口座維持費、EFTPOS(エフトポス)、ATMの数と手数料です。
この3点をしっかりチェックして、どの銀行にするか決めましょう。
銀行を決め、口座開設に必要な書類を揃えたら銀行へ向かいましょう。
平日:9:00AM-4:00PM 又は 5:00PM
土曜:9:00AM-12:00PM (一部の大きな支店のみ営業しているところもあります)
日曜:お休み
口座開設には30分~1時間ほど時間がかかる場合もありますので、なるべく時間に余裕を持って銀行へ行きましょう。
また、銀行によっては事前に予約が必要な場合もありますので開設する銀行のホームページなどで確認をしましょう。
銀行についたら、窓口で開設したい口座を伝えます。
- 普通口座(Saving Account)
- 定期預金口座(Term Deposit)
- 当座預金口座(Cheque Account)
通常、ワーキングホリデーや学生ビザでオーストラリアにいらっしゃる留学生の方には、普通口座(Saving Account)をご利用いただくのが一般的です。
普通口座の中には、月々の維持費がかかるものとそうでないものがあります。
また、ATMの無料利用回数が限られているものや、限られていない代わりに口座維持費がかかるものもあります。
開設時に、銀行員の方に確認しておきましょう。
口座開設が完了したら、キャッシュカードは、後日郵送となります。
手続き後、口座番号自体はすぐに取得することが出来ます。
5営業日-最大2週間程度で、キャッシュカードと暗証番号(PIN CODE)が郵送されてきます。
PIN CODEが無いと、キャッシュカードの使用を開始することが出来ないので、絶対に忘れないように、失くさないように、保管しておいてください。
日本からオーストラリアへの送金方法
海外送金のお手続きは銀行及び郵便局からの手続きが可能です。
各銀行によって若干手続きが違い、地方銀行の小さな支店などでは海外送金サービスを提供していないところもありますので事前に窓口で確認しておきましょう。
海外送金に必要な現地口座の情報は下記の3つです
- SWIFT CODE:海外送金用の銀行番号
- BSB NUMBER:支店番号
- ACCOUNT NUMBER:口座番号
ご家族に送金を依頼する場合は、こちらの3つを必ず伝えましょう。
そして、今回この記事を書くにあたって調べてみたところ、日本から送金を行う際、手数料が安いのは郵便局と楽天銀行のようでした。
下記にそれぞれからの送金についてメリットを纏めます。
郵便局から送金する場合
メリット
- 日本全国に支店があり、ゆうちょ銀行の口座を持っていなくても送金が出来る
- 窓口で、局員スタッフに相談しながら送金ができる
デメリット
- オンラインで行うことが出来ないので、日本にいる人に依頼する必要がある
ゆうちょ銀行の海外送金についてはこちらのページをご確認ください。
楽天銀行から送金する場合
メリット
- 手数料がとにかく安い。
- 受取人側で手数料を負担する場合の送金手数料は、750円!(ゆうちょ銀行の場合、2500円)
- オンラインで完結しているので、家族に依頼しなくても良い。
デメリット
- 楽天銀行の口座を開設していないと、手続きを行うことができない。
- オンライン手続なので、不明点があると自分でサポートセンターに問い合わせを行わなければならない。
ネットの送金システムで送金する場合
海外で口座開設後に一番簡単に日本から送金できるのは「トランスファーワイズ」という送金システムです。
アプリもあります。手数料も安く、家族に依頼せずに自分で日本円を海外へ送金可能です。
トランスファーワイズは海外で銀行口座開設後に、必要事項を入力すれば簡単に日本の自分の口座もしくはクレジットカードから海外送金が可能です。
トランスファーワイズ公式ページはこちら
オーストラリアATMの使い方
オーストラリアのATMは、日本のものと違い24時間利用可能なものが多いようです。
それでは早速使い方について説明します。
- まずはキャッシュカードを入れ、暗証番号を入力します。4桁です。
- 入力が終わったら、緑色の「Enter」ボタンを押します。
- 引き出したい金額を選びます。
- 口座のどの部分から引き出すのかを選びます。普通預金は「Savings」です。
- レシートが必要な場合は「Yes」そうでなければ「No」を選びます。
- 完了です。
基本操作は日本のATMと同じなので、慌てずに操作しましょう。
分からないことがあれば、銀行のスタッフに確認しましょう。
キャッシュパスポートが便利
現地で通貨を引き出せるキャッシュパスポートが便利です。
海外専用のプリペイドカードのようなもので、必要な金額をチャージしておくことによって、現地のATMから、現地の通貨を引き出せます。
キャッシュパスポートについては別のページで詳しくご案内いたします。
銀行口座の解約方法
オーストラリアへ特に戻る予定がなければ、解約をしてから帰国しましょう。
口座を残したまま帰国し、日本から解約の手続きを行い場合は書面のやり取りなどが必要となります。
書類の記入ミスがあった場合などは何度も手紙を送ることになってしまい、お金も時間もかかります。
解約手続きを行う場合は、必ず帰国前に行いましょう。
また、ANZ銀行などは日本にも支店がありますが、口座に残っているお金を日本で引き出すことはできません。
そのため、オーストラリアに戻る予定がない場合は必ず帰国前に全てのお金を引き出しておきましょう。
銀行によっては、解約手続きと同時に残高金額の小切手を発行し、その場で全額受け取りが出来る場合もあります。
しかし、そのようなサービスを行っていない銀行もあり、1日に引き出せる金額に制限を設けている場合もあります。
そのため、事前にどのような手続きを踏めばよいのか、銀行確認・相談しておかれると良いかもしれません。