
オーストラリアの英語はイギリス英語が元になっているので、イギリス英語と似ていると言われています。
オーストラリアに留学する上で気になるオーストラリア英語の特徴、アメリカ英語との違いや訛りについて、オーストラリアで英語を学ぶことのメリットについて解説します。
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英語は世界共通言語
英語は世界で最も学ばれている言語であり、世界共通言語と言われています。
ビジネスやスポーツ、科学や医学の分野でも英語が使われることが多いです。ビジネスにおいて、共通の言語がない場合ヨーロッパだけでなく、アジアや南米でも英語が共通語になります。
また、スポーツの世界でも多く英語が使われています。IOC(国際オリンピック委員会)では、フランス語と英語が共通言語になっています。4年に1度のサッカーの祭典ワールドカップの審判の公式言語は英語のみとなっています。
英語で世界中の5人に1人とコミュニケーションが取れる!?
英語は、中国語とスペイン語に次いで世界で3番目に多く話されている言語だと言われています。世界人口が約73億人、そのうち15億人以上の人々が英語を話していると言われています。そのため、英語を取得すれば世界中の5人に1人とコミュニケーションが取れるということになります。
英語を話している15億人のうちネイティブスピーカーと呼ばれる英語を第一言語としている人々は3.8億人しかいません。しかし、11億2,000万人もの人々が英語を第二言語として話しています。
オーストラリア英語の特徴
オーストラリア英語はイギリス英語が元になっているので、イギリス英語と似ていると言われています。ただ、似ているといってもアクセントは異なり、単語やスペルが非常に似ています。
オーストラリア英語は訛っているんですか?という質問を頂くこともありますが、英語といっても世界中の国や地域によってアクセントが違います。そのため、オーストラリア英語が訛っているとは一概には言えません。ただ、日本と同じように観光客が行かないような田舎で生活されている方の英語は聞き取りにくいという話は聞いたことがあります。
アメリカ英語とオーストラリア英語の違い
日本の学校では、アメリカ英語で学ぶのでオーストラリアの語学学校で英語を学ぶ際に、あれ?単語のスペルが違う。単語自体が違う気がする。なんて思うことがあると思います。
それは先生が間違えているのではなく、アメリカ英語とオーストラリア英語の違いです。
アメリカ英語ではcan(できる)の否定形can’t(できない)は”キャント”のように発音しますが、オーストラリア英語ではカーントのように発音します。アメリカ英語は、canとcan’tが聞き取りにくいとよく言われていますが、オーストラリア英語は聞き分けがしやすいです。
またオーストラリア英語は ”R” を強く発音しないという特徴があります。Rの発音が日本語にはないので日本人にとって発音しやすいです。
例えば、Car(車)は日本語のカーのように発音します。アメリカ英語は、Rを強調するのでcaRのようになりますが、オーストラリアでは、CAaとなります。
アメリカ英語とオーストラリア英語は、”O”の発音も異なります。
アメリカ英語はOを強調しませんが、オーストラリアは強調するといった特徴もあります。
例えば、おぉあーわかった。おっけい。と伝えたいときやいいえ。と言うとき、アメリカ英語では o…ahh oKやNoooのようになりますが、オーストラリア英語では Oo…ahh OkやnOOOのように ”O”を強調します。
単語の違い
アメリカ英語とオーストラリア英語は単語のスペルが違うものがあります。
たくさんあるのですべてではないですが、代表的なものをご紹介していきます。
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
ガソリンスタンド | gas station | servo |
酒屋 | Liquor store | Bottle-o |
おむつ | diaper | nappy |
歩道 | sidewalk | footpath |
小さなトラック | utility van | ute |
マクドナルド | mcdonal’s | maccas |
午後 | afternoon | arvo(スラング) |
バーベキュー | BBQ | berbie(スラング) |
同じ意味なのに国によって単語が異なるのは非常に興味深いです。
スラングは、親しい友人と話すときやメールをするときに利用するカジュアルなものです。フォーマルな場や目上の人に使うものではないので注意が必要です。
日付の表記の違い
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
2020年1月1日 | January 1st 2020 | 1st January 2020 |
こちらの書き方なら、1月1日であることは一目瞭然ですが、スラッシュを使った表記の場合は気を付けてください。
例えば2020年10月5日の場合、日本では2020/10/5と書きますが、オーストラリアでは、「5/10/2020」となり、真逆になります。
5月10日ではなく、10月5日ですので、慣れるまでは注意してください。
スペルの違い
アメリカ英語とオーストラリア英語は単語のスペルが違うものがあります。
たくさんあるのですべてではないですが、代表的なものをご紹介していきます。
< o と ou >
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
色 | color | colour |
名誉 | honor | honour |
お気に入り | favorite | favourite |
< ze と se >
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
気が付く | realize | realise |
分析する | analyze | analyse |
準備する、整理する | organize | organise |
見覚えがある、承認する | recognize | recognise |
< er と re >
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
真ん中 | center | centre |
リットル | liter | litre |
劇場 | theater | theatre |
< ling と lling >
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
旅行する | traveling | travelling |
キャンセルする | canceling | cancelling |
カウンセリングする | counseling | counselling |
オーストラリアで英語を学ぶことのメリット
英語圏で幼少期を過ごした人でない限り、必ず少なからずその人の国の言語の訛りがあります。
訛りがあればそれは英語ではないのかというと、そうではありません。
英語は英語です。
日本人がどんなカタカナ英語を話したって、それは日本語ではなく、英語です。
オーストラリアは多民族国家です。
中東やヨーロッパ、アジアなど、世界のいろいろなところから、色んなバックグラウンドを持った民族が集まって生活しています。
そのためオーストラリアには世界各国から色々な英語が集まっており、オーストラリアにいるだけで世界各国の英語の発音を学ぶことが出来るというとても大きなメリットがあります。
実社会では、英語を母国語としない国の人たちでも、第2言語として英語を話す人口が増えてきています。
そんな中、さまざまな出身国の人が話す英語を聞き取ることが出来ることは、大変実用的で、大きなアドバンテージになります。