
オーストラリアは世界的にも有名なワーキングホリデーの目的地のひとつです。
ファームでの仕事は人気があり、多くの若者が農場での仕事を通じて現地の文化を体験し英語力の向上を目指すことができます。さらに、セカンドワーキングホリデービザを希望する人にも人気です。
本記事では、オーストラリアのファームステイについて基礎知識から費用、申請方法、仕事内容について解説します。
<関連ページ>オーストラリアのワーキングホリデー情報
留学カウンセラー 桜井彰子
Contents
オーストラリアのファームステイの基礎知識
オーストラリアのワーキングホリデービザは、18歳以上30歳未満の若者を対象にしたビザです。最長で1年間滞在が可能で、農業分野での仕事をすることが条件となります。
また、日本を含めた一部の国籍の方は特定の条件を満たすことで2年〜3年まで滞在を延長することが可能です。
ここでは、下記の内容を解説していきます。
・ビザの種類 |
ビザの種類
農業の仕事をする場合でもワーキングホリデービザで可能です。
最長で1年間滞在が可能で、年間最大6ヶ月間まで1つの雇用主で働くことができます。
また、滞在期間内に農業分野以外での仕事も可能ですが、それらの仕事については特定の制限があります。
オーストラリアのワーキングホリデーの申請方法は?
申請前にはパスポート、残高証明、クレジットカードなどの準備が必要です。申請からビザが発行されるまでには数週間から数ヶ月かかる場合がありますので、余裕を持って計画しましょう。
条件
- 日本国籍を保有していること
- 年齢が18歳以上30歳以下であること
- 初めてオーストラリアのワーキングホリデービザを利用する
(セカンド、サードの場合はその前のワーホリビザを取得していること)
- 十分な滞在資金があること
- 健康であること
ファームでの費用は?
ワーキングホリデーでのファーム仕事の費用は、ビザ申請料、航空券代、現地での生活費などがかかります。
費用は個人差がありますが、おおよそ以下のようになっています。
- ビザ申請料:約45000円〜
- 航空券代:約10万円〜
- 現地での生活費:週に$300〜$500程度
ファームでの仕事内容
ファームでの仕事は、果物や野菜の収穫、育苗、草刈り、パッキング、農場の清掃などが主な仕事となります。
ファームの仕事は体力を使うことが多く、女性の場合は重い物を持つことができないので、パッキングや仕分け作業が多いです。サツマイモの苗をうえたり、苺の収穫など、筋力を使わないものが多いです。
ファームの給与と労働条件
ここでは、オーストラリアの農業ワーキングホリデーの給与や労働条件について解説していきます。
ここでは下記の順番で解説していきます。
・給与 ・労働条件 |
給与
ファームでの給与は、仕事内容や労働時間によって異なります。歩合と時給の2種類がありますが、女性の場合は時給のほうが有利です。
時給は21ドル~26ドル程度が相場となります。週5~6日勤務を希望されることもありますが、収穫期によります。
労働条件
オーストラリアの法律により、ワーキングホリデーの労働条件についてはオーストラリア人と同様に扱われ、最低賃金や労働時間、休暇や健康保険など、基本的な労働条件が法律で保障されています。
また、雇用主との契約書には給与や労働条件が明記されているはずですので、事前に確認しておくことをお勧めします。
ファームの魅力とメリット
ここでは、オーストラリアのワーキングホリデーで農業系の仕事をする魅力やメリットを解説していきます。
英語での生活
ファームには世界中から若者が集まって、一緒に生活をする場合が多いです。そのためかなり仲良くなり、仕事のあとはみんなで飲みに行ったり、休みの日は一緒に遊んだりします。この生活の中で、かなり英語力が向上する方が多いです。
貴重な経験
オーストラリアの農場は広大です。日本ではなかなか見ない規模の土地の広さです。特に都会で暮らしている方々は、自然の中でしばし土にまみれてみるのも、リフレッシュになるかもしれません。健康的に日焼けして、たくましくなりますよ。
就職に有利な経験
農業ワーキングホリデーで得た経験は、就職活動に有利になることがあります。
海外での経験や異文化に触れた経験は、企業にとって貴重なものとなるため、アピールポイントとなることがあります。
また、英語力やコミュニケーション能力の向上により、グローバルな職場への就職を目指している方にはおすすめです。
ファームの注意点
ここでは、オーストラリアのワーキングホリデーで農業系の職場で働く場合の注意点を紹介していきます。
1. 労働環境の過酷さに注意
オーストラリアの農業は季節労働が多く、その期間中は非常に過酷な労働環境で働くことがあります。特に夏場は非常に暑く、水分補給や適切な休憩をとることが重要です。
また、作業中の怪我や熱中症などにも注意が必要です。
2. セカンドビザの対象かを確認
農業をする人は通常、セカンドワーキングホリデービザを希望する場合が多いです。全ての農業がセカンドワーキングホリデービザの対象というわけではなく、政府が指定したエリアのみとなります。そのため、必ず自分のいくファームがセカンドワーキングホリデービザの対象かを確認してください。オーナーに聞いても大丈夫です。
3. 就労条件の確認に注意
農業ワーキングホリデーの就労条件は、法律で定められた最低賃金や労働時間、休憩時間などがあります。しかし、中には違法な労働条件を提示する雇用者も存在するため、就労条件を事前に確認しておきましょう。
また、労働環境が安全であることも重要なポイントです。
まとめ
オーストラリアのファームは、多くの若者に人気があります。対象国籍やビザ申請の手続き、必要な書類や費用、仕事内容などについて、基本的な情報をまとめました。
ファームは、貴重な異文化交流の機会となるだけでなく、英語力の向上や仕事経験の積み重ねにもつながります。
申請前には、必要な情報を確認し、計画的に準備を進めることが重要です。