オーストラリアへワーキングホリデーに行くための年齢制限があることをご存知でしょうか。自分の年齢だと行けるのかどうか、ワーキングホリデー以外にオーストラリアで働けるのか気になりますよね。そこで、この記事ではオーストラリアへワーキングホリデーに行くための年齢制限とよくある質問について解説します。残念ながら年齢制限を超えてしまっている場合に、働ける方法も紹介しますので、参考にしてください。
*2023年4月更新
留学カウンセラー 桜井彰子
<関連ページ>オーストラリアのワーキングホリデー情報
Contents
ワーキングホリデー制度とは
ワーキングホリデー制度は、若い人々が異なる文化を体験しながら海外で働くことができる制度であり、多くの国々で導入されています。
オーストラリアのワーキングホリデー制度は、1980年代に開始され、日本を含む多くの国々と交流を深めるために始まりました。
オーストラリアのワーキングホリデーの年齢制限
オーストラリアへワーキングホリデーに行くための年齢制限について解説します。
年齢制限は18~30歳まで
オーストラリアへワーキングホリデーに行けるのは、18~30歳までです。ワーキングホリデーは、青少年の交流を目的としているため、年齢制限が設けられています。ちなみにほとんどのワーホリ先は30歳までですが、フランスが29歳、アイスランドが26歳までと決められています。
31歳の誕生日を迎えるまでに申請すればワーホリに行ける
厳密にはいつまでにビザを申請すれば、ワーキングホリデーに行けるのでしょうか。実は、ワーキングホリデーの申請の締切日は31歳の誕生日前日です。そのため、30歳だからと諦めるのはまだ早いのです。31歳の誕生日が近い場合は、留学エージェントなどを利用して、なるべく早いビザの申請を行いましょう。
31歳ギリギリでビザを申請し、31歳になってからワーキングホリデーのビザが発行された場合、31歳もしくは32歳で入国することになります。注意点としては、ビザが発行されてから入国までの期限を設けている国もあります。オーストラリアではビザ発行から1年以内です。
オーストラリアのワーキングホリデーに関するよくある質問
オーストラリアのワーキングホリデーに行くにあたって、よくある質問について2つ回答します。
オーストラリアのワーキングホリデーの年齢制限は上がる?
オーストラリアのワーキングホリデーの年齢制限が上がるという噂を聞いたことはありませんか。実は2019年にカナダ人・アイルランド人・フランス人を対象にオーストラリア政府はワーキングホリデーの年齢制限を35歳に引き上げました。しかし残念ながら日本人は対象にはなっていないため、年齢制限は30歳のままとなっています。ただし、将来的に日本人もワーキングホリデーの年齢制限を引き上げられる可能性もあります。
ワーキングホリデーのビザ申請から発行まではどのくらいかかる?
ワーキングホリデーのビザは申請してから、発行されるまでの期間は国やその時の世界情勢などによって変わります。早いと翌日に発行され、平均的には数週間~1か月かかります。学校や就職先の日程が決まり次第、余裕を持ってビザを申請しておくと安心です。
31歳以上でもオーストラリアで働く方法
既に31歳の誕生日を迎えてしまった方でも、オーストラリアで働く方法はまだ残っています。2つの方法を紹介しますので、どちらが自分に合っているか検討してみましょう。
学生ビザ
学生ビザは、大学や語学学校などの政府が認定する教育機関に週25時間以上通うためのビザです。年齢制限はなく、誰でも申請ができます。ただし、月の就労時間は80時間までという制限があります。また、学生ビザは最低3ヶ月からで延長も可能ですが、学校の出席率が80%以上という条件です。学校に通うことがメインとなりますので、働く時間とのバランスを考える必要があります。
学生ビザの就労制限は2023年7月より48時間となります。学校は昼には終わりますし、多くの学生がアルバイトをしながら生活をしています。専門コースともなれば授業は週2の場合が多いので、さらにアルバイトが出来ます。
30歳を過ぎてしまった場合はワーキングホリデービザをとることは不可能ですが、学生ビザでもワーキングホリデーとほとんど同じことが出来ますし、ワーキングホリデーと違って6カ月で仕事を変えなければいけないという規則がありません。そのためゆっくりと一か所で仕事ができますし、学生ビザで長期でいるほうが、オーナーからも雇われやすいという利点があります。予算があり、英語をしっかりと学びたい場合は、むしろ学生ビザのほうがおススメです。
テンポラリーワークビザ
テンポラリーワークビザは、専門的知識を持った人が一時的にオーストラリアで働くことが認められるビザです。通常は3ヶ月の滞在が許可されますが、最大6ヶ月まで延長ができます。ビザの取得にはスポンサーが必須となります。
年齢に合わせてオーストラリアで働く方法を考えよう
ワーキングホリデーは青少年の交流を目的とされているため、30歳までという年齢制限があります。厳密な申請期限は31歳の誕生日前日なので、30歳の方は早めに申請をしましょう。
<関連ページ>【2022年度最新】オーストラリアのワーキングホリデー情報
オーストラリアのワーキングホリデー制度で働ける期間について
オーストラリアのワーキングホリデー制度は、最長で12ヶ月間滞在することができます。
参加者は、一定期間内であれば何回でもオーストラリアで転職することが出来ます。
ですが、オーストラリアのワーキングホリデー制度で働ける期間には制限があり、
同じ雇用主の下で働けるのは6ヶ月以内となります。
例えば、1年間の滞在期間の間にレストランでアルバイトを始めた場合は、半年経過する頃にはほかの仕事を探す必要があります。
このように、滞在期間や働くことのできる期間には制限があるのでご注意ください。
<関連ページ>オーストラリアの仕事の探し方
オーストラリアのワーキングホリデー制度で働ける職種について
オーストラリアのワーキングホリデー制度で働ける職種には、一定の条件があります。
参加者は、仕事をする前にビザの種類や職種について十分に確認することが必要です。
働ける職種の種類と条件
オーストラリアのワーキングホリデー制度で働ける職種は、一般的にはサービス業や農業となります。カフェやレストランで皿洗いやウェイトレス、バリスタ、ホテルでベッドメイキングが一番人気の職業です。これをやったらいけない、といった制限は特にありません。
オフィスワークも可能です。
ですが、現地資格が必要な場合、看護師や医師、会計士などは日本で経験があっても、現地の資格がないとワーキングホリデービザを持っていても働くことは出来ません。
<関連ページ>オーストラリアのワーキングホリデーで人気の職種
まとめ
オーストラリアのワーキングホリデー制度は、世界中から多くの人々が参加している制度です。
参加するには、年齢制限や参加条件を満たす必要がありますが、条件を満たせば、最長で12ヶ月間滞在することができます。また、条件を満たせば最大3年まで延長も可能です。
制度を利用することで異文化交流や英語力の向上、そして自己成長などの経験を得ることができます。
参加者は、自分のビザがどのような条件で働ける職種に制限されるのかを知っておきましょう。
<関連ページ>オーストラリアのワーキングホリデー情報