留学カウンセラー 桜井彰子
語学学校の費用についてご紹介します。語学留学には、大きくわけて、学費、滞在費、保険、航空券、ビザの費用がかかります。渡航前に払うもの、現地で払うものなど、どのタイミングでいくら必要なのかについて、私たちが実際にお客様に渡している見積もりを見ながら、各項目についてご紹介していきます。
なお、ここでの費用は2023年のものとなります。学費や滞在費、手数料などは、毎年値上がりする傾向がありますので、毎年料金は変更になると思ってください。現地出張の際に撮った写真と合わせて詳しくお伝えしていきます。
<関連ページ>オーストラリア語学学校一覧
Contents
語学学校の費用
まずは以下の表をご覧下さい。実際に私たちが作成してお客様にお渡ししている見積もりです。何にいくらかかるのかが明確になっていますので、分かりやすいかと思います。
表記は豪ドルです。支払いは日本円ですが、代理店へ振り込む際に当日の為替レートを見て、日本円に換算して支払いをします。
語学学校に支払うお金と、自分で持っていくお金、保険や旅行会社へ払うお金など、それぞれ支払先も、タイミングも異なります。ここでは初めて語学学校を探す方のために、詳細をご説明します。
語学留学に伴う生活費の詳細などについては、以下のページも参考にしてください。
https://activewoman.jp/gogaku/gogaku_cost/
ワーキングホリデーで語学学校17週の場合
項目 | 小計 | 備考 |
入学金($250) | $250 |
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学費(週$390) | $6,630 | 17週 |
教材費($週10) | $170 | 17週 |
滞在手配料(250ドル) | $250 |
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ホームステイ滞在費($294週) | $1,176 | 4週間(平日2食・土日3食) |
ブリスベン空港お迎え($200) | $200 |
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ご請求金額(A$) | $8,676 |
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語学学校費用(円) | ¥841,572 | 1ドル 97円の場合 |
ワーキングホリデービザ申請費用 | ¥50,149 | 1.4% カード会社手数料含む |
合計ご請求額(円) | ¥891,721 |
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片道航空券(日本~ブリスベン) | ¥70,000 | 2ヶ月前(旅行会社) |
留学生保険1年間 | ¥225,040 |
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ホームステイ退出後生活費 | ¥300,000 | 3か月分(目安) |
お見積もり合計(円) | ¥1,486,761 |
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<関連ページ>オーストラリアのワーキングホリデー情報
学生ビザで語学学校1年の場合
項目 | 金額 |
入学金 | $250 |
学費 (週 $390) | $20,280 |
教材費 (週 $10) | $520 |
滞在手配料 | $250 |
ホームステイ滞在費 (週 $294) | $1,176 |
ブリスベン空港お出迎え費用 | $200 |
OSHC (学生ビザ加入義務留学生保険) | $780 |
ご請求金額 (A$) | $23,456 |
①語学学校費用 (円) | ¥2,275,232 |
学生ビザ申請費用 | ¥63,923 |
①合計ご請求額 (円) | ¥2,339,155 |
航空券 (日本~オーストラリア) | ¥70,000 |
留学生保険14ヵ月 | ¥262,660 |
ホームステイ退出後生活費 月10万 | ¥200,000 |
お見積もり合計 (円) | ¥2,871,815 |
<関連ページ>オーストラリアの語学留学
学費
語学学校に支払う費用は学費がメインです。その他に、入学金、教材費、空港出迎え手数料、滞在手数料、滞在費があります。
学費は学校によって若干異なりますが、多くの学校が他の学校の費用を参考にして金額を決定しているため、極端にどこの都市が高いということはありません。また、キャンペーンを打ち出している語学学校も多いです。ただし、キャンペーン期間中に申し込みをして、渡航が翌年になった場合に、学費の差額請求はほとんどありませんが、滞在費用の差額を払う場合は多いです。理由は滞在費用は学校もホームステイ先や学生寮会社に支払っているので、差額は学生の支払い義務となります。
<関連ページ>語学留学で必要な経費
空港出迎え費用
語学学校の特徴としては、ケアンズやブリスベンなど、空港から市内までが近い都市は空港出迎え費用が安いという特徴があります。空港出迎えは必須ではなく自分でタクシーやシャトルバスで行くこともできます。その場合は代理店には「不要」の旨を伝えてください。
ですが、バスや電車を乗り継いで大きなスーツケースを持ってホストファミリーに行くのは大変で、タクシーも安くはないため、結局出迎えを頼んだほうが安く済んだ、というケースもあります。よほどその町に精通していない限りは出迎えを頼むことを推奨しています。
<関連ページ>ケアンズ空港オフィシャル
各空港のロビーやフロアの様子など知りたい場合は、「xx空港 オフィシャル」で検索すると、自分の行きたい都市の空港が検索できます。
教材費
教材費は必ず請求されます。ですが、高校のように教科書が配布されるのではなく、語学学校では毎回教材をコピーしたプリントを渡されます。教科書をもらってないのになぜ教材費を払うのか?という疑問があるかもしれませんが、この印刷費用もばかにならないため、無料で教材を配る学校はありません。
滞在手配料
滞在手配費用は、学生寮とホームステイを両方経験したい場合は2倍かかるのが一般的ですが、学校によっては2つ目の滞在手数料を割引する学校もあります。また、ほとんどの学校はシェアハウスの手配はしません。この滞在手数料と空港出迎え費用は無料代理店を利用したり、自分で直接学校を手配したとしても必ず請求がいくものです。
<関連ページ>ホームステイの注意点
航空券
これは自分で手配しても、代理店に依頼してもどちらでも問題ありません。オーストラリアの直行便ではカンタス、JAL、ANA、ジェットスターがあります。LCCはジェットスターのみです。ジェットスターの直行便がない都市で格安航空で行きたい場合はケアンズまでジェットスターでいき、そこから国内線乗り換えも可能です。ですが、初めての留学の場合はやはり直行便が安心でしょう。
<関連ページ>ジェットスター航空
保険
留学生保険は任意ですが、現地で何がおこるか分からないので、必ず入ることをおススメしています。とくにワーキングホリデーの場合はファームなどの労働が多く、意外とケガをする人が多いです。また学生ビザの場合はOSHCと呼ばれる現地の保険に加入義務があります。ですが、OSHCは全てのやりとりが自力で英語となるため、初めての留学の場合は日本の保険に加入していくのが一般的です。
ちなみに筆者は、初めての留学の際に、到着してすぐにいきなり牡蠣にあたり、夜中に医者を呼びました。自腹で払ったらいったいいくらかかるのか恐ろしいですが、保険があったので無料で済みました。このように海外では、日本では風邪ひとつひかない人でも、疲労やストレスで無意識のうちに免疫が落ちていたりして、思わぬ病気にかかります。保険は必ずはいっていきましょう。
<関連ページ>留学で入るべき保険
現地生活費
現地のおこずかいや生活費ですが、留学期間中をカバーする全ての生活費を用意する必要はありません。ワーキングホリデービザも学生ビザも現地で就労可能なため、最初の2~3カ月の生活費のみ用意すれば十分です。しかも、コロナ後はオーストラリアは慢性的な労働力不足でどこも求人情報が溢れています。すぐにアルバイトを始める学生が多いため、生活費は20万円ほど用意すれば問題ないかと思います。
<関連ページ>留学生活のポイント
ビザ申請費用
ワーキングホリデービザの申請費用と、学生ビザの申請費用は自分で手配しても必ず支払いが必要となるものです。支払い先は移民局です。ビザ申請はクレジットカードとなりますので、カード会社の手数料も必ず一緒に差し引かれます。
オーストラリアの渡航には必ずビザが必要です。
クレジットカードをこれから作る方はVISA,MASTERでしたら、どこまで構いません。楽天カード、JALカードなどポイントが貯まるものや、三井住友カードのようにコンビニ決済した際に還元率の高いものまで様々です。お好きな会社で作成してください。
<関連ページ>三井住友カード
学校からの請求書原本
それではここで、参考までにあまり見ることのない実際の請求書をお見せします。
私たちは学校からの請求書が来ると、原本のままお客様に渡します。もちろん全て英語で書かれていますが、事前に上記見積書のように日本語で内訳の説明をしてあるので安心です。
ですが、自分でもどれがなんの費用なのかを把握しておくと勉強になりますので、ここで簡単に説明しておきます。
上から順に
General English Full time | 一般英語コース | 自分が申し込んだコース名が記載されます |
Books and Material | 教材費 | 必ずかかります |
Byron on site accommodation | 学生寮滞在費 | 自分が申し込んだ期間払います。ホームステイの場合もあります |
Accommodation placement fee | 学生手配費用 | 手配費用は必ずかかります |
On site Accommodation bond | 学生寮保証金 | 学生寮の場合のみ、保証金が必要な場合が多いです。退出時にクリーニング代を引かれて返金されます |
Airport Transfer | 空港出迎え費用 | 必ずかかります。学校スタッフではなく、送迎専門会社のドライバーが迎えにきます。 |
Registration fee | 入学金 | 必ずかかります |
<関連ページ>出発準備と流れ
支払いのタイミングについて
学費の支払い
語学学校から請求されるものは、入学日の何日前まで、といった条件があります。ですが、あまりギリギリだとビザ申請が間に合わない、航空券が満席で買えない、といった事態になります。そのため、学校が請求書がきたら速やかに支払いを済ませることをおススメします。目安は請求書を受け取ってから2週間です。ですが、これは各個人の経済力で大きく代わります。人によっては1年先の留学申し込みをして、これから貯金をしていく人もいます。そのような場合は留学代理店と相談して、支払い時期を決めて下さい。
また、25週を超える場合は分割も可能ですが、基本的には就学する期間の学費を一括での支払いが一般的です。ちなみに語学学校は大学と違って学期がありません。奨学金もありません。
ビザ費用の支払い
ビザ費用はビザ申請時にクレジットカードから引き落としとなります。申請のタイミングはビザによって異なりますが、学生ビザもワーキングホリデービザも、渡航の3~4カ月前が目安です。クレジットカードは自分の名義である必要はありません。ですが、振込みや現金払いは不可でクレジットカード決済のみとなります。ビザ申請直後にカード会社へ請求されます。明細には英語で移民局名義の請求先が掲載されます。普段はみない英語文での引き落としに驚く人も多く、詐欺かもしれないと心配する人もいますが、ビザ申請費用ですのでご安心ください。
<関連ページ>オーストラリア移民局
航空券の支払い
航空券は旅行代理店を使ったり、自分でサイトで直接購入したりします。旅行代理店の場合は見積もりを依頼すると、見積もりの有効期限が記載されています。理由は座席の残席に応じて航空券の金額が高くなるからです。通常は見積もりを出してから、その金額で購入できるのは1週間です。航空会社のウェブサイトでは1時間後に価格が変わっていることもよくあります。ただし、航空券はビザが発給されてから購入することをおすすめしています。万が一ビザが発給されない場合は渡航が先延ばしになる可能性もあるからです。
<関連ページ>カンタス航空
保険の支払い
保険は比較的最後にまわしても問題ありません。ビザが発給され、航空券も購入し、渡航が100%確定してから最後に手配をするのが保険となります。保険料は留学期間に応じて変わってきます。保険料を支払うと代理店から保険番号の書かれた紙、もしくはPDFが添付で送られてきます。なお、クレジットカード付帯の保険は長期には対応していません。1年の留学で、最初の3カ月はクレジットカード保険、4か月目から留学生保険、という使い方はできません。保険は渡航時から加入する必要がありますのでご注意下さい。
<関連ページ>東京海上日動保険
携帯電話の支払い
留学先で使用する携帯電話は、本体は自分のスマホを使い、中身のSIMだけを入れ替えるのが一般的です。携帯費用は実際に現地にいき使用を開始してからクレジットカードから引き落とされます。多くの場合は月額5000円前後です。ほとんどWiFiのある環境でスマホを使うことが多いため、通話料はそれほど多くなりません。むしろ動画を多くみたり、自分でSNSに投稿したりする人はギガバイト数が多くなりがちです。そのためまずは少な目のプランから初めて、現地で自分の使用状況を見ながらアップグレードしていくことをおススメしています。
<関連ページ>オーストラリアでのLINEの引継ぎ
家賃の支払い
滞在費についてですが、渡航前に学生寮もしくはホームステイの手配を必ずしていきます。学生寮もホームステイも最初の数か月だけ手配していくのが一般的です。その申し込んだ期間だけ支払いをします。留学中の残りの期間はシェアハウスを探す人も多いため、現地で柔軟に滞在先をかえる余白を残しておくのが一般的です。そのため学校にアレンジしてもらう分だけを渡航前に支払い、部屋の確保をしてもらいます。支払いのタイミングは学費と一緒です。
語学学校一覧とおすすめ語学学校については以下の一覧ページを参考にしてください。
https://activewoman.jp/school/
ただし、どの代理店も提携している語学学校はほぼ同じ、内容も同じです。そのため、掲載された情報だけを見ても学校の特徴は分かりずらいと思います。自分に合う学校は学生によって千差万別です。学校は自分ひとりで決めずに、必ずカウンセラーに相談してください。
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