ニュージーランドとオーストラリア比較!留学・ワーホリならどっち?11個の特徴を紹介!


オーストラリア留学やワーホリを検討する人は、ニュージーランドも気になる!という人も多いかもしれません。あまりに似すぎて、この2つの国の違いがよく分からない、という人も多いのでは?確かにニュージーランドとオーストラリアは国旗もそっくりだし、近いし、似ています、が、実はかなり違いがあるんですよ。ここでは歴史や都市、物価、治安、予算などの違いを把握し、違いをはっきりさせておきますね!

留学カウンセラー 桜井彰子

留学カウンセラー 桜井彰子

参照:オーストラリア留学情報徹底ガイド

ニュージーランドとオーストラリアの留学の違い11個

ニュージーランドとオーストラリアの留学の違いは、いろいろあります。

それぞれの歴史

それぞれの歴史を見ていくと、国の成り立ちや考え方がわかります。

ニュージランドの歴史について

・約1000年前にポリネシアから到着したマオリ族によって始まる

・1642年オランダの探検家がニュージーランドを発見

・1840年 正式にイギリスの植民地となる

・1907年 イギリスからの完全に独立する

・多文化主義を重視しており、現在もマオリ族の伝統的な文化が根付き、国アイデンディティや社会に影響している

ニュージーランドのオールブラックスはラグビーで有名です。試合前にあのマオリの伝統舞踊をテレビで見た人も多いのでは。ニュージーランドの先住民で伝統が受け継がれています。

オーストラリアの歴史について

・約6万年前にアボリジニが大陸に到着し、彼ら独自の文化と伝統を根付かせてきた

・1606年にオランダ人探検家がオーストラリアを発見

・1770年イギリスの植民地と宣言されて植民地になり、ヨーロッパ人による定住が始まった

・1788年にシドニーが設立され、オーストラリアはイギリスの流刑植民地とされた

・1901年にオーストラリア連邦が成立し、オーストラリアはイギリスから独立する

・多文化主義社会で高い生活水準を持つ国として世界に名を知られるようになる

オーストラリアの先住民はアボリジニです。彼らは今でも独自の文化を築いています。両国ともイギリスの植民地だったこと、今でも多国籍国家であることが共通しています。

都市の特徴

ニュージーランドとオーストラリアの都市に関しては、それぞれで特徴が異なってきます。

ニュージーランドの主要都市であるオークランドやウェリントンは、自然と都市生活が調和したような環境が特徴です。

オークランドは、美しい海岸線と豊かな自然に囲まれ、アウトドア活動が豊富で、ウェリントンは、芸術と文化の中心地で、映画祭や美術展などが頻繁に開催されています。

オーストラリアのシドニーやメルボルンは、もっと都会でトレンドと活気があふれる都市であることが特徴です。

シドニーは、オペラハウスやハーバーブリッジなどの象徴的なランドマーク、メルボルンは、美術館、カフェ、音楽フェスティバルなど、芸術と文化の街として知られています。

物価

ニュージーランドとオーストラリアの留学を考える際、物価は重要な要素の一つです。

以下は、ニュージーランドとオーストラリアの物価の目安です。

項目ニュージーランドオーストラリア
語学学校の学費(1ヶ月)13万〜20万円5万〜15万円
シェアハウスの家賃5万〜7万円7万円
学生ビザ申請費5,400円47,000円
生活費25,000〜50,000円30,000〜70,000円
交通費10,000〜15,000円15,000〜20,000円

生活費や学費は、留学生の生活や学習体験に大きな影響を与えます。

物価はあまり変わりませんが、どちらかといえばニュージーランドの生活費や交通費の物価は、一般的にオーストラリアよりもやや低いとされています。

特に、食料品やレストランの価格、交通費はニュージーランドの方が安い傾向にあります。

しかし、ニュージーランドの学費は、オーストラリアと比較して高い場合があります。

一方、オーストラリアの全体的な物価は、大都市になるほど高いです。

オーストラリアの大学は、世界的に高い評価を受けており、その教育の質は物価の高さを考えれば、安い方だと考えることもできます。

治安

ニュージーランドもオーストラリアも治安はとてもいいです。安全性ではどちらの国も安心して生活ができます。

英語の発音

ニュージーランドとオーストラリアの英語の発音は、それぞれ独特の特徴を持っています。

ニュージーランド英語の発音は、一部の母音音の変化や、特定の単語の発音方法に特徴があります。

例えば、「bed」は「bid」のように、また「fish and chips」は「fush and chups」のように聞こえることがあります。

一方、オーストラリア英語は、広範で多様なアクセントと方言を持っています。

特に、” a ” や ” o ” のような母音の長さや音質、そして ” r ” の発音は、オーストラリア英語の特徴的な要素です。

個人的にはニュージーランドのほうがなまりが強い印象を受けますが、どちらもよほどの田舎へ行かない限りは極端ななまりはありません。

ニュージーランドは山、オーストラリアは海

ニュージーランドとオーストラリアは、どちらも壮大な自然環境で知られていますが、特徴は異なります。

ニュージーランドは、山岳地帯、湖、森林、そして美しい海岸線など、多様な自然環境が狭い範囲に集まっています。

そのため、ハイキング、スキー、カヤックなどのアウトドア活動に理想的な環境です。

そして、全体的に南に位置するので、年間を通して涼しいです。暑いのが苦手、という方にはいいでしょう。そのかわり冬は寒くなります。

一方、オーストラリアは広大な砂漠や熱帯雨林、美しい海岸線、世界遺産のグレートバリアリーフなど、壮大で多様な自然環境を持っています。

そのため、サーフィン、ダイビング、ハイキングなどのアウトドア活動に最適な場所です。

天候

ニュージーランドとオーストラリアは、近い場所にありますが、天候に関してはそれぞれで異なる特徴を持っています。

ニュージーランドは西岸海洋性気候で、一年を通じて比較的穏やかな天候が特徴です。

夏は暖かく、冬は涼しいですが、極端な寒さは少ないです。

しかし、四季の変化がはっきりしており、一日の中でも天候が変わりやすいことで知られています。

一方、オーストラリアの気候は地域により大きく異なります。広大な面積の国土は日本の22倍もあるためです。北部は熱帯雨林気候で、夏は暑く湿度が高く、冬は温暖です。

留学で必要な予算

留学で必要な予算としては、以下の通りです。

語学留学(1年間)の目安

・ニュージーランド:300万円

・オーストラリア:330万円

ニュージーランドの方が少しだけ予算を抑えて留学できることがわかります。

語学留学以外の方法

語学留学以外の方法としては、ワーキングホリデーや大学留学があります。

必要な予算は、それぞれ以下の通りです。

ワーキングホリデー(1年間)の目安

・ニュージーランド:105万円

・オーストラリア:95万円

大学留学(1年間)の目安

・ニュージーランド:340万〜410万円

・オーストラリア:350万〜550万円

それぞれで少しずつ異なるため、目的に合わせてどちらかを選べます。

世界遺産

ニュージーランドには3つの世界遺産があります。

特に有名なのは、壮大な自然環境と多様な生態系を持つ「トンガリロ国立公園」です。

また、「テ・ワヒポウナム(ニュージーランド南西部)」は、高山やフィヨルドなど、独特の地形が見られます。

一方、オーストラリアには19の世界遺産があります。

その中でも「グレートバリアリーフ」は、世界最大のサンゴ礁地帯で、ダイビングやスノーケリングの絶好のスポットです。

また、「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」は、アボリジニの文化遺産と壮大な自然景観が融合した場所です。

やはり圧倒的な国土の大きさの差があるので、世界遺産はオーストラリアの圧勝です。

ワーキングホリデーどっちがおすすめ?

ニュージーランドのワーキングホリデーは、一年間の滞在を許可されており、その間に最大12ヶ月間の就労が可能です。

また、ニュージーランドは農業や観光業が盛んなため、季節によってはフルーツピッキングやホテル業などの仕事が見つけやすいです。

オーストラリアのワーキングホリデーも一年間の滞在を許可されています。

オーストラリアは都市部での仕事が豊富で、カフェやレストラン、リゾートなどでの仕事が見つけやすいです。

 

国土面積の大きさは圧倒的にオーストラリアのため、仕事の求人数はオーストラリアのほうが多いです。 

 

ワーキングホリデービザでの就学期間はオーストラリア4カ月、ニュージーランド6カ月です。ニュージーランドの就学期間がなぜオーストラリアよりも長いのか?

おそらく、きちんと英語力をつけないと仕事が見つかりずらい、というのも理由の一つかと思います。

初めての長期滞在で、英語初心者でも仕事をしながら暮らしやすいのはオーストラリアです。また、都市の選択肢が多いオーストラリアが、やはりビザ発給数としては世界一です。 

ニュージーランドとオーストラリアの留学はどちらがおすすめか

ニュージーランドもオーストラリアもワーホリ加盟国なので、「ニュージーランドとオーストラリアのどちらに留学しようか迷っている」という方は、どちらも同じような国に見えていませんか?

ですが、実際ニュージーランドとオーストラリアを細かく比較してみると、それぞれの魅力があります。

長期間留学する場合

長期間留学する場合、ニュージーランドとオーストラリアのどちらが適しているかは、学びたい専門分野や生活費、そして英語の習得目標によります。

長期間留学で進学する際のおすすめは、オーストラリアです。

オーストラリアは、多様な専門分野で世界的に評価の高い大学が多いです。

また英語の習得を目指す学生にとっては、世界中から留学生が集まり、国際的に英語教育の評価が高いオーストラリアへの長期間留学をおすすめします。

山か海か?

登山なら断然ニュージーランド!残念ながらオーストラリアは「登山」と呼べる、ましてや雪山のようなものはありません、、、

トレッキングはもちろん盛んですが、雪山、登山というキーワードに弱い、、

オーストラリアには、登山に適した山が少ないため、山岳地帯を好む場合はニュージーランドがいいです。また、小さい列島に異なる景色の街が存在するのもニュージーランドの良さです。

一方で、オーストラリアには、美しいビーチや独特の野生動物、世界遺産のグレートバリアリーフなど、さまざまな観光地があります。

また、都市部では、美術館やレストラン、ナイトライフを楽しめます。

マリンスポーツなら断然オーストラリアです。

安いのはどっち?

ニュージーランドの生活費は、一般的にオーストラリアよりも低いとされています。

また、日本円で計算した際にNZドルのほうがAUSドルよりも安いので、初期費用は節約できると思います。が、現地での最低賃金はオーストラリアのほうが上です。

現地物価はそれほど変わらないので、どちらも大差ないかと思います。

アルバイトしたい場合

オーストラリアでも学生ビザを持つ留学生は、最大48時間(2週間あたり)のアルバイトの仕事が許可されています。

ニュージーランドの就業制限は週20時間なので、オーストラリアよりも若干短いです。

オーストラリアの最大のメリットは仕事が豊富で、カフェやレストラン、リゾートなどでの仕事が見つけやすいです。

そのため、アルバイトしたい場合はオーストラリアをおすすめします。

まとめ

私たちはオーストラリア専門店なので、結局オーストラリアが最高だ!となりますが、両方行ったことのある筆者としては、やはり留学やワーキングホリデーなら、アルバイトをしながら滞在できるオーストラリアがいいと思います。 

都市が多いので、仕事が多い。選択肢が多い。
ニュージーランドは小さな国ですから、全体的に街が少ないです。

英語力が全くない状態で、仕事を探すのが難しいともいえるので、

ニュージーランドは二度目のワーキングホリデーか、もしくは、オーストラリアへ留学した帰りに遊びに寄るか、がおすすめです!

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