
オーストラリアのワーキングホリデービザの有効期限は1年ですが、このビザは最大3年まで延長が可能です。ここではワーキングホリデービザの延長の条件や方法などについて詳しく書いていきます。(2023年3月更新)
留学カウンセラー 桜井彰子
Contents
ワーキングホリデーの延長の種類
ワーキングホリデービザは入国してから1年で有効期限が切れます。延長する際はセカンドワーキングホリデービザという2年目のビザ申請が可能です。それ以外で延長を希望する場合は学生ビザでの滞在延長可能です。
ですが、学生ビザの場合は学校へ通うことが義務づけられていますので、学校へ行かずに滞在だけ延長したい場合はワーキングホリデーの延長おをすることになります。ワーキングホリデービザと同じ条件で延長したい場合は、そのまま2年目のビザを申請するといいでしょう。ワーキングホリデーは2年目、3年目と、1年毎に最大3年まで申請が可能です。
<関連ページ>オーストラリアのワーキングホリデー情報
セカンドワーキングホリデービザ申請条件
セカンドワーキングホリデービザとは、1年目に政府指定の地域で3か月以上の季節労働をすることで得られる2年目のワーキングホリデービザです。
セカンドビザ制度があるのはオーストラリア限定。つまりワーホリで2年目の滞在が出来るのは、世界中のワーホリ加盟国の中でオーストラリアだけなのです。
18歳以上30歳以下である
これはワーホリのファーストワーキングホリデービザと同じ条件です。
雇用条件や就学条件も全く同じです。
3か月以上政府指定の季節労働をすること
セカンドビザを申請するには、オーストラリア政府が指定した場所で、3ヵ月以上季節労働をし、その証明を提出する必要があるのです。
政府指定エリアとは?
セカンドワーキングホリデービザを発給する理由を考えると簡単ですが、不足している労働者を補うために、外国人へビザ発給をして労働してもらうためです。そのため政府が指定しているのは、漁業や農業などといったリモートエリアで、若い労働力が減ってきているエリアとなります。語学学校へ通いながらファームで働く、ということはできません。市内中心部のように、すでに人が集中しているエリアは政府指定エリアとして登録されていません。
政府指定の仕事の種類とエリアはこちらのページに記載されています。
入国条件と申請場所
オーストラリア国内からでも申請が可能です。ただし、オーストラリア国内から申請した場合、発給された日から1年間が滞在できる有効期限となります。発給されるまでオーストラリアの国内にいることが条件となります。
オーストラリア国外から申請した場合、再度オーストラリアに入国した日から1年間が、滞在可能な有効期限となります。発給されるまでオーストラリアの国外にいることが条件となります。
<関連ページ>オーストラリアのセカンドワーキングホリデービザの条件
セカンドワーキングホリデービザ申請方法
セカンドビザの申請はオーストラリア移民局のHPにあるImmi Accountから行います。
最初のワーキングホリデービザである「ファーストビザ申請」と流れは全く一緒です。
ログインする際にイミアカウントと呼ばれるサイトでるユーザーネームとパスワードが必要となります。
こちらは、最初のワーキングホリデービザを弊社で代行申請された場合はお持ちでないはずですので、セカンドワーキングホリデービザ申請の際にご自身で新しいアカウントを作成して進めて下さい。
<関連ページ>ワーキングホリデービザ申請マニュアル
セカンドワーキングホリデービザ申請に必ず必要なもの
- パスポートのコピー
- 残高証明(最低5,000~6,000ドルが必要)
- Form1263
- Pay Slip(給与明細)
セカンドワーキングホリデービザ申請にあると良いもの
- tax return(確定申告)
- Piece work agreement(雇用契約書)
- Employment contract(雇用契約書)
サードワーキングホリデービザ申請条件
サードワーキングホリデービザとは、セカンドワーキングホリデービザで滞在中の方が、一定の条件を満たせば得られる3年目のビザです。
以前はセカンドワーキングホリデービザまででしたが、2019年7月1日以降サードワーキングビザの申請ができるようになりました。
6か月以上政府指定の季節労働をすること
年齢が18歳以上30歳以下であること
この2点が条件です。
<関連ページ>サードワーキングホリデービザの条件
サードワーキングホリデーの注意ポイント
セカンドワーキングホリデービザの申請条件は3か月以上政府指定の季節労働をすることでしたが、サードワーキングホリデービザでは6か月必要です。セカンドよりも期間が長くなっているので注意が必要です。
サードワーキングホリデービザ申請方法
セカンドワーキングホリデー同様、イミアカウントから作成します。
ワーキングホリデービザ申請に必要な費用を確認する
ワーキングホリデービザ申請でかかる費用を確認しましょう。
ワーキングホリデー申請料金(1年目) | AU$510 |
セカンドワーキングホリデー申請料金 | AU$510 |
サードワーキングホリデー申請料金 | AU$510 |
クレジットカード手数料 | Visa – 1.40% Mastercard – 1.40% AmericanExpress – 1.40% Diners ClubInternational – 1.99% JCB – 1.40% PayPal – 1.01% Union Pay – 1.90% |
ビザを取得する際に準備しておくもの
ビザを取得する前に準備しておくものがあるとスムーズに申請できます。
ImmiAccount
ImmiAccountとは、先ほど紹介したオーストラリア移民局が運営しているビザに関する手続きができるオンライン申請サービスです。
ImmiAccountでは、Electronic Travel Authority(ETA)・移民の申請を除いたすべてのビザ申請ができます。
ワーキングホリデービザを申請する際には、ImmiAccountの作成が必須です。
滞在予定期間を満たしたパスポート
パスポートは、渡航前にビザを申請する際に必要です。
そのため、パスポートをお持ちでない方は、パスポートを発行してください。パスポートをお持ちの方は有効期限を確認しましょう。
有効期限が半年以上残っていれば渡航が可能ですが、1年未満の場合はパスポートの更新をおすすめします。
ワーキングホリデービザは、お持ちのパスポート番号とひもづいているため、パスポートが変わると情報を変更する手間がかかります。
クレジットカード
ワーキングホリデービザの申請料金はクレジットカード決済のみとなっています。
クレジットカード、デビットカード、PayPalなどでの支払いが可能です。
使用可能なカードは以下の通りです。
・Visa
・MasterCard
・American Express
・Diners Club International
・JCB
・PayPal
・Union Pay
ワーキングホリデービザ延長の注意点
ワーキングホリデービザを延長する際は政府の指定職種を指定期間、従事する必要があります。
この指定職種は随時移民局のサイトで確認してください。また指定エリアは移民局の指定したポストコードのエリアとなります。シドニーなどの都会のレストランで働いても、セカンドワーキングホリデービザの対象とはなりませんので注意してください。
不明な場合は必ず雇用主にセカンドワーキングホリデービザの対象であるかを確認してください。そうしないとせっかく3カ月働いたのに、ビザ申請の条件を満たさないという結果になってしまいます。
また、ワーキングホリデービザの延長を希望する方は、ファームで働く場合が多いですが、ファームは自分の都合で仕事が出来るわけではないこともしっかりと理解しておいて下さい。
繁忙期しか人手が不要な場合もありますし、男性のみの力仕事を募集しているファームもあります。3カ月という条件を1か所で満たすことができない場合も多いです。その場合は、ファームを何度もかえて、合計で3カ月という日数を満たせば問題ありません。
<関連ページ>ファームの探し方