パスポートってどう申請するの?
パスポートは、海外旅行やオーストラリア留学に関わらず、海外での身分証明書として重要な役割を持ちます。
ここでは、パスポート取得に必要な書類や各種手続き方法、申請費用、残存有効期限の注意点から、パスポート紛失のトラブルや現地で更新する場合など、パスポートに関する必要知識、海外留学など長期滞在する場合の注意点をまとめています。

パスポートの申請方法

まだパスポートを持っていないという方や有効期限が切れてしまっているという方は、まずはパスポートの取得からスタートです。

パスポートが無いとビザの取得や、場合によっては航空券の購入ができませんので、持っていない方、有効期限が切れてしまっている方はなるべく早めに申請しましょう。
窓口よって異なりますが、申請からおよそ1週間、長くても2週間で取得が可能です。

こちらのページから、パスポートを申請できる日本各地の窓口を探すことができますのでご参考ください。

パスポート申請先都道府県ホームページへのリンク(外務省)

パスポートの申請に必要な書類

一般旅券発給申請書

海外に行くための第1ステップ
海外に行くための第1ステップ

一般旅券発給申請書とはパスポート申請用の申し込み用紙です。
5年用又は10年用があり、パスポート申請窓口に置いてあります。
そのため事前に取り寄せて記入して行くなどする必要はありませんので申請窓口に行きその場で記入しましょう。

戸籍謄本又は抄本

パスポート申請に必要な書類① :戸籍謄本又は抄本
パスポート申請に必要な書類① :戸籍謄本又は抄本

戸籍謄本又は抄本が必要です。
市役所で申請できます。コピーは不可となっていますので、必ず原本をご用意ください。

住民票の写し

パスポート申請に必要な書類②:住民票の写し
パスポート申請に必要な書類②:住民票の写し

住民登録をしていない場所で申請する場合などに必要になるようです。
ただこの部分については都道府県により対応が異なるそうですので、申請予定の窓口に直接確認してみましょう。

証明写真

パスポート申請に必要な書類③:証明写真
パスポート申請に必要な書類③:証明写真

パスポート申請用の証明写真は、縦45ミリメートル、横35ミリメートルと決まっています。
1枚だけで大丈夫です。
出来るだけ直前に撮影をしたものを持って行くようにしてください。髪型やお化粧、男性だと髭などが申請時と大きく違っていると、取り直しにされてしまう場合があるようですので注意しましょう。

詳しくはこちらをご参考ください

パスポート申請用写真の規格(外務省)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/ic_photo.html

身分証明書

パスポート申請に必要な書類④:身分証明証
パスポート申請に必要な書類④:身分証明証

分証明に運転免許証や国民健康保険証などをお持ちください。その他にも有効なものがありますので、それ以外でご用意されたい方はこちらをご参考ください。

申請者本人に間違いないことを確認できる書類(外務省)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_2.html#05

以上のものを全て申請窓口に持って行くことにより申請が出来ます。
申請時に引換券がもらえるはずなので、紛失しないように持っておいてくださいね。

パスポートの申請費用

パスポートっていくらかかるの?
パスポートっていくらかかるの?

パスポート申請費用は、5年用(紺色)で11,000円、10年用(朱色)で16,000円です。

期間は2倍になりますが、費用は5,000円しか変わりません。

今後のことも考慮して10年用を取得しておいた方がお得かもしれません。

パスポート申請の種類と手数料

旅券種類

都道府県の収入証紙

収入印紙

合計手数料

10年間有効(朱色)パスポート

2,000円

14,000円

16,000円

5年間有効(12歳以上)パスポート

 

2,000円

9,000円

11,000円

パスポートの残存有効期限が1年未満になった場合

パスポートが期限間近?
パスポートが期限間近?

パスポートは、基本的に有効期限が1年未満になったら更新することができます。

しかし、結婚などで戸籍上の名前が変わった場合や、引っ越しなどで本籍地の都道府県が変わった場合、留学などの長期滞在を予定していて、渡航前に有効期限が切れてしまうと分かってしまう場合は例外です。

これらの場合は、パスポートの有効期限が1年以上先であっても更新することが可能です。

パスポート更新の際の注意点①:更新前の残存有効期間は切り捨て

更新の際は、更新前のパスポートが有効期限内だったとしても切り捨てられます。

新しいパスポートの発行日からカウントが始まるので、更新するタイミングには注意が必要です。

渡航日だけでなく、帰国日までパスポートの有効期限は必要になります。

航空券を購入した時に、パスポートが期限内でも渡航期間中に期限が切れてしまうとパスポートが無効になってしまいます。

その場合は現地でパスポートの更新が必要になりますのでご注意ください。

パスポート更新の際の注意点②:残存有効期間は余裕をもつこと

渡航日が決まったら、まずパスポートの有効期限を確認してください。
帰国日が期限内であったとしても現地でのトラブルや天候不順、思わぬ怪我などで滞在期間を延長する必要が出てくる可能性もあります。
そのため、期限ぎりぎりのパスポートだと現地でパスポートが無効になるとケースも考えられますので残存有効期限には余裕をも持つようにしておきましょう。
有効期限間近のパスポートの場合は、更新されてからの渡航をおすすめします。

パスポート更新の際の注意点③:現地での更新は時間も手配も大変

渡航先で有効期限が1年未満になった場合は、現地の日本大使館や領事館での更新も可能となっています。
しかし、慣れない土地で必要書類を揃えるのは大変ですし、受け渡しまで最短でも1~2週間ほどかかる場合があります。
そのため、余裕があれば日本で更新しておきましょう。

パスポート更新の際の注意点④:国や地域による入国の条件

国や地域によっては入国の条件に一定期間以上のパスポートの有効期限が必要です。
そのうちの多くは、入国日から3~6ヶ月程の期間が必要となっていますので有効期限が入国の条件を満たしていないと飛行機に登場することすら出来ませんので注意が必要です。

現地でパスポート更新する場合

オーストラリアでパスポートの更新?
オーストラリアでパスポートの更新?

パスポートの更新は日本領事館ですることが可能です。オーストラリアの場合は、シドニー、メルボルン、ケアンズ、ブリスベン、パースに日本領事館があります。

オーストラリアでパスポートを更新するための条件は
・本拠地に変更がなく、有効期限が1年未満になっていること
・ビザ欄の余白がなくなってしまったこと

この2点です。

パスポートを更新する際に必要な書類は、日本でパスポートを申請するときとあまり変わりはありません。

・在留届
・一般旅券発給申請書
・証明写真
・更新前のパスポート
・ビザの証明書
・申請費用(5年134ドル、10年195ドル)現金のみ

書類に不備がある場合は、更新に時間がかかってしまう可能性があります。そのため、現地でパスポートを更新する際は出来るだけ早めに更新の手続きを始めるのが望ましいでしょう。申請してから1週間ほどでパスポートを受け取ることが出来ます。

パスポートを紛失した場合

パスポートがない?!
パスポートがない?!

もちろん紛失しないことが一番なのですが、万が一失くしてしまった時に慌てない為にも、紛失してしまった時の対処法について予習をしておきましょう。

パスポートを紛失してしまったら、まずは警察署に届けましょう。
ポリスレポートを受け取る必要があります。
ポリスレポートは、自分の被害状況など証明する書類です。盗難被害などによる海外旅行保険を申請する場合などにも必要になる重要な書類です。

パスポートは、一度紛失してしまうと、新規発給を受けるか、帰国直前の方は帰国の為の渡航書を発給してもらうか、どちらかしかなくなります。

どちらの場合にも、そのポリスレポートをもってまず日本大使館に行く必要があります。
その際に下記の書類が必要となります。

上記書類にあわせて、新規発給を受けたい場合・渡航書が欲しい場合、それぞれの場合で下記の追加書類が必要になります。

新しいパスポートを申請する場合

海外での新しいパスポートの申請方法
海外での新しいパスポートの申請方法
  • 一般旅券発給申請書(10年用又は5年用) 1通
  • 戸籍謄本又は抄本 1通
  • 写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1葉

帰国の為の渡航書を申請する場合

帰国するまで、かばんの中にパスポートがあるかを何度も確認しましょう。 空港で落とす方も多いです。
帰国するまで、かばんの中にパスポートがあるかを何度も確認しましょう。
空港で落とす方も多いです。
  • 渡航書発給申請書 1通
  • 戸籍謄本又は抄本(原本を必要とします)又は日本国籍があることを確認できる書類 1通
  • 写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1葉
  • その他日程等が確認できる書類(帰国の航空券など)

特に、戸籍謄本を手に入れるのは大変かと思いますが、
パスポートをなくしてしまった場合にはこのような書類が必要になります。
日本大使館へ足を運ぶ手間もかかり、手続きも大変なので、パスポートの取り扱いには十分注意しましょう。