オーストラリア留学のための奨学金まとめ

オーストラリアへの留学を考えている方の中には、資金面で不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが海外で勉強したい方を対象に、政府や各機関から様々な奨学金が提供されています。

この記事では、オーストラリア留学のための奨学金の基本情報や種類について紹介していきます。資金が不足のために、あと一歩が踏み出せない方はぜひ参考にしてみてください。

参照:オーストラリア留学情報徹底ガイド

留学カウンセラー 桜井彰子

留学カウンセラー 桜井彰子

奨学金にはどんな種類があるのでしょうか
奨学金にはどんな種類があるのでしょうか

奨学金の種類

日本で申請できる奨学金は大きく2つに分けることができます。

返済義務がない「給付型奨学金」

給付型奨学金は返済の義務がありません。いわゆる、もらうことのできる奨学金です。
海外へ留学する学生を対象とする、多くの奨学金がこの返済不要の給付型です。

返済義務のある「貸与型奨学金」

返還義務があるため、いわゆる借りる奨学金になりますので、計画的に検討する必要があります。
しかし、給付型よりも応募しやすく受け取りやすいというメリットがあります。
貸与型は利子があるものと、ないものに分かれます。

以下に日本で申請できる、給付型奨学金、そして貸与型奨学金の例を挙げます。

給付型奨学金

日本学生支援機構JASSO

日本学生支援機構では、海外留学支援として様々な奨学金が用意されています。
支給額は留学する地域によって異なります。
例として、ここではシドニー、メルボルンの例をあげます。

〇学部学位取得型

奨学金の項目内容
対象学士の学位取得を目指し、海外の大学に留学する方
奨学金月額74,000円  各年度250万円が上限
支給期間原則4年
必要な英語力TOEFLiBT80点、またはIELTS6.0以上

〇大学院学位取得型

奨学金の項目内容
対象修士または博士の学位取得を目指し、海外の大学に留学する方
奨学金月額104,000円 各年度250万円が上限
支給期間修士の場合2年、博士の場合3年
必要な英語力TOEFL PBT600点以上(iBT100点以上)、またはIELTS7.0以上

〇協定派遣

奨学金の項目内容
対象在籍大学間での交換留学、あるいは派遣プログラムに参加する方
奨学金月額70,000円
必要な英語力TOEIC400点以上、TOEFLPBT435点以上(iBT41点以上)、またはIELTS5.0以上

参照:日本学生支援機構(JASSO)

経団連グローバル人材育成スカラーシップ

日本経済団体連合会が協力して運営しています。
国際的な事業活動においてグローバルに活躍する意志を持つ学生を対象に、奨学金を募集しています。

奨学金の項目内容
対象財団の指定する日本の大学の学部2年生~4年生、または大学院博士前期課程(修士課程)の1,2年生の学生
奨学金一人200万円(使途は限定なし、一括支給)
必要な英語力TOEFL PBT500点以上(iBT61点以上)、またはIELTS 5.0以上

参照:経団連グローバル人材育成スカラーシップ

トビタテ!留学JAPAN

文部科学省と民間企業等が協働で実施している海外留学支援制度です。

交換留学などの単位取得を前提とした留学だけでなく、インターンシップやボランティア、フィールドワークなど、多様な活動を支援しています。

応募には、海外でどのような経験や活動をしたいのか、目的や留学のゴールを明確にした留学計画書の作成が必要になります。

奨学金の項目内容
対象高校生、大学生
奨学金月額120,000円
留学準備金250,000円
授業料300,000~600,000円
必要な英語力指定なし

参照:トビタテ!留学JAPAN

海外の留学をサポートする多様な奨学金があります
海外の留学をサポートする多様な奨学金があります

貸与型奨学金

日本学生支援機構JASSO

海外留学を希望する方を対象に、経済的支援として奨学金の貸与を行なっています。

<利子あり>

第二種奨学金

奨学金の項目内容
対象学位(学士号、修士号、博士号)取得を目的に、海外の大学・大学院へ進学を希望する方、又は海外の大学・大学院に在学中の方

 

第二種奨学金短期留学

奨学金の項目内容
対象国内の学校に在学中に、海外の大学・大学院へ3か月以上1年以内の短期留学を希望する方

 

<利子なし>

第一種奨学金(海外協定派遣対象)

奨学金の項目内容
対象海外留学支援制度(協定派遣)に採用された人で、当該奨学金の給付を受けてもなお、経済的支援が必要な方

 

第一種奨学金海外大学院学位取得対象

奨学金の項目内容
対象海外留学支援制度(大学院学位取得型)に採用された人で、当該奨学金の給付を受けてもなお、経済的支援が必要な方

参照:日本学生支援機構(JASSO)

その他、民間団体や地方自治体が運営している奨学金もあり、その内容や条件は多岐にわたります。ご自身の目的や条件に合わせて調べ、比較検討してみましょう。

 

オーストラリア政府が提供する奨学金

日本だけでなく、オーストラリア政府や現地の教育機関も留学生へ奨学金を提供しています。その多くが、返済不要の給付型奨学金です。

オーストラリアも留学生向けの奨学金を提供しています
オーストラリアも留学生向けの奨学金を提供しています

Destination Australia Program

オーストラリアの地方都市の高等教育機関を発展させ、学生に質の高い学習を提供するために、対象の地方教育機関で勉強する留学生とオーストラリア人学生を支援することを目的としています。2019年に発表された新しい奨学金制度です。

奨学金の項目内容
対象地方都市にある専門課程(Certificate )、大学、大学院へ進学及び留学する方
支給額一人年間最大15,000ドル
期間最大4年間

その他、オーストラリア政府や公的機関が提供する留学生向けの奨学金はこちら

オーストラリアの大学が提供する奨学金

多くのオーストラリアの大学が奨学金制度で学生をサポートしています
多くのオーストラリアの大学が奨学金制度で学生をサポートしています

現地の大学が成績優秀な留学生に対して定期的に奨学金を提供しています。

学部やコースによって幅広い種類の奨学金がありますが、ここでは、オーストラリアのトップ大学とされている大学(Group of Eight)の奨学金の一例を紹介します。

クイーンズランド大学

  • クイーンズランド州で最も歴史のある大学
  • トップクラスの学生が集まる名門校として知られる
  • ブリスベンにメインキャンパスがある
奨学金の項目内容
対象学士課程コース
奨学金年間6,000~最大12,000ドル
期間1年~5
応募の条件オーストラリアで後期中等教育(Years 11~12:高校2年生、3年生)を完了していること

・高等教育(大学、大学院、専門学校など)を完了していない

参照:UQ Academic Scholarships Program

ニューサウスウェールズ大学

  • シドニーにメインキャンパスを置く公立総合大学
  • オーストラリア国内では、メルボルン大学と並びトップと位置づけされる
  • 120ヵ国からの留学生が学んでおり、留学生の受け入れ体制が整っている
奨学金の項目内容
対象学士課程コース、大学院コース
奨学金年間5,000ドル、または年間10,000ドル(初年度の2学期に支給)

 

応募の条件対象プログラムに対する以下のオファーを受け取っていること

・学部または大学院のオファーレター(無条件)

・学部または大学院の条件付き英語パッケージオファー(UEEC

2021年の第2学期に開始前に、UNSW言語研究所に登録し、プログラムを完了する必要あり)

シドニー大学

  • オーストラリア最古の大学、160年の歴史をもつ
  • 国際的な大学として海外の大学とも提携している
  • 多くのリーダーを輩出している
奨学金の項目内容
対象学士課程コース、大学院コース
奨学金

 

1学期毎に5,000ドル~20,000ドル、または年間最大40,000ドル
応募の条件シドニー大学の学士号または修士のコースに申請しているが、まだコースを開始していない方

参照:Vice-Chancellor’s International Scholarships

オーストラリア国立大学

  • 首都キャンベラにメインキャンパスを持つ
  • オーストラリアの大学ランキングでは総合1位
  • ノーベル賞受賞者など多くの著名人を輩出している
奨学金の項目内容
対象学士課程コース、大学院コース(2021年コース開始の入学許可を

受け取っている方)

奨学金15,000ドル~最大25,000ドル

 

応募の条件・学部、大学院のコースの入学許可を受け取っている。

・政府や団体などから授業料の支援等を受けていない

参照:ANU Chancellor’s International Scholarship

メルボルン大学

  • オーストラリアで2番目に歴史のある大学
  • 2008年に導入されたメルボルンモデルに基づいた新しいカリキュラム改革を推進している
  • 国際的な学術都市メルボルンにメインキャンパスを構える
奨学金の項目内容
対象学士課程コース
奨学金10,000ドルの授業料免除、50%または100%免除
応募の条件・大学から入学のオファーを受けている方

・中等学校(高校)で優秀な成績を収めている(例)GCE Aレベル:上位3%に入る成績、少なくとも3つのA*成績、および上位3科目の平均が少なくとも93%など

・高等教育(大学、大学院、専門学校等)を受けたことがない

参照:Melbourne International Undergraduate Scholarship

モナッシュ大学

  • 薬学部は世界トップレベル
  • その他、鉱物学、看護学、教育学でも高い評価を受けている
  • メルボルンにメインキャンパスを持つ。マレーシアなど、海外にもキャンパスがあり、オーストラリアでも国際的な大学の一つ。
奨学金の項目内容
対象学士課程コース、大学院コース
奨学金年間10,000ドル 
期間学位取得が完了するまで
応募の条件これから入学する学生については、モナッシュ大学の入学許可を受けていること

参照:Monash International Merit Scholarship

アデレード大学

  • 南オーストラリア州、アデレードに位置する総合大学
  • 留学生の受け入れも長く行っており、学生に対するサポートが充実している
  • 専門学校からの受け入れも積極的に行っており、パスウェイも充実
奨学金の項目内容
対象学士課程コース、大学院コース、学士課程開始前に英語プログラムを受ける方も対象(2021年~2025年に授業を開始できる方)
奨学金学士課程、大学院コース終了期間までの15%~30%の授業料免除
応募の条件アデレード大学の入学許可(条件付の入学許可も含む)を受けている

西オーストラリア大学

  • 西オーストラリア州で最も歴史のある公立大学
  • 大学のコース編成が幅広く、専攻科目は65専攻以上
  • Group of Eightの中では珍しい、サイエンスコースに編入できるパスウェイを持つ
奨学金の項目内容
対象学士課程コース、大学院コース
奨学金年間5,000ドル~15,000ドル
期間最大4年間
応募の条件・西オーストラリア大学の学部または大学院のコースのオファーを受けている

・以下の指標と同等の成績を達成している

ATAR of 88.00 – 98.00+;  または WAM of 70.00 – 85.00+

参照:Global Excellence scholarship

語学学校にも奨学金はある?

国や民間企業、その他団体が提供しているほとんどの奨学金は、海外の大学や大学院、研究機関で研究する方が対象で、語学学校を対象にした奨学金は稀です。

しかし、語学学校は独自で学費免除のキャンペーンを行っています。
こうしたキャンペーンを利用することで、何十万円もの資金につなげることができます。

教育ローンを利用する

公的機関の提供する教育ローンと銀行が提供する民間ローンがあります。
以下では一例として公的ローンを紹介します。

教育ローンのメリットは?
教育ローンのメリットは?

日本政策金融公庫

<国の教育ローン>

政府が全額出資する日本政策金融公庫が取り扱っている教育ローンです。

 

項目内容
対象海外の高等学校、短期大学、大学、大学院、語学学校など(修業年限3ヵ月以上)へ留学する方
借入れ上限450万円まで可能
資金用途入学金、授業料、受験費用、入在学のための住居費用や教材、パソコン購入費など

現地の大学や大学院に通う方で、最初に語学学校にも通う場合、日本学生支援機構の奨学金と併用が可能です。
※語学学校のみに通う場合は、日本学生支援機構の奨学金とは併用できず、国の教育ローンのみの適用となります。

3か月からの留学が対象で、語学学校に通う方も融資の対象になります。
資金の用途が幅広く設定されています。
他の奨学金と比べて条件があまり高くないこと、利率も低いので、応募しやすいというメリットがあります。

参照:国の教育ローン

語学学校のキャンペーンを利用する

語学学校によって様々なキャンペーンがあります
語学学校によって様々なキャンペーンがあります

前述したように語学学校によっては、キャンペーンを実施しているところもあります。
学校によっては、奨学金や学費補助と言うところもあるようです。

学校が、学費や教材費の一部を負担してくれたり、ある一定期間申し込みをすると授業が何週間分プレゼントされるといったもので、何週分は実質学費が無料となります。これらは、もちろん返す必要のないお金です。

キャンペーン内容は学校によって様々です。
キャンペーンが適用になる条件として、申込期限を設定している学校もありますので、詳細ついてはエージェントに相談してみましょう。

是非、お得なキャンペーンも活用して、オーストラリアへの留学を実現しましょう。

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