オーストラリアのワーキングホリデーってどれくらい稼げるの?給料について解説!

参照:オーストラリアのワーキングホリデー情報

留学カウンセラー 桜井彰子

留学カウンセラー 桜井彰子

はじめに

ワーキングホリデーは、海外で働きながら、英語学校にいき、現地の文化や環境を体験することができるプログラムです。日本でも多くの若者たちが利用しており、その数は年々増加しています。簡単にビザがとれて、日本との時差も少なく、気軽に行けるビザであるのも理由だと思います。

ワーキングホリデーでは現地で働いて収入を得ることができますが、その給料の仕組みや稼ぎ方には様々な違いがあります。本記事では、ワーキングホリデーでの給料の仕組みや稼ぎ方、注意点などを解説していきます。

<関連ページ>オーストラリアのワーキングホリデー情報

留学カウンセラー 桜井彰子

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ワーキングホリデーの仕事の種類、人気のお仕事は?

オーストラリアでの仕事は主にホスピタリティと呼ばれる仕事がメインです。やはりカフェが一番人気ですが、求人も多く人気の職種は以下のようなものとなります。

  • レストランやカフェでのウェイトレス
  • キッチンハンドと呼ばれるキッチンのお仕事
  • ホテルでのベッドメイキング
  • ホテルのレセプションなど接客業務
  • マッサージ

職種に応じて英語力のレベルもバラバラですが、全く英語ができないと、仕事を探すのはかなり困難です。まずは英語学校に通い、最低限の英語力をつけてから仕事探しに挑みましょう。

日本で同業種のお仕事キャリアがあれば、以下のお仕事をワーキングホリデーでもできます。

  • 企業のオフィスワーク
  • 美容師
  • トリマー
  • 歯科衛生士
  • バリスタ

バリスタは花形ですが、技術よりも英語力が大事、という現場の声が多いです。注文を英語でとるわけですから、全く英語ができないとやはり仕事は難航します。日本でバリスタの技術がある方は英語力をつければお仕事を探すのは簡単です。特に、メルボルンやシドニーやカフェが多くバリスタ激戦区となりますので、ぜひ行ってみてください。

オーストラリアでも働く地域によっては、求人数が大きく異なります。
大都市では当然仕事の数は多いですが、人口も多いので大都市だから仕事が簡単にみつけるという訳でもありません。田舎は仕事も少ないけれど人口も少ないので、意外と仕事が見つかる、という声も多いです。

以下はワーキングホリデーに人気の職種です。

日本食レストランのホールスタッフ

日本食レストランでは英語は使わないと思っている方も多いですが、英語は必須です。日本食レストランなのに、オーナーが韓国人、エジプト人という場合もあったりして、和食だからといって日本人がオーナーとは限りません。和食屋さんで、日本人は自分だけ、というのもよくあります。コミュニケーションは同僚もお客様も全て英語になりますので、日本食レストランでも英語の勉強になります。

ローカルレストランやカフェのホールスタッフ

ローカルレストランは、オーナーや働いているスタッフがオーストラリア人の方も多く、日本人が全くいないことも多いです。そのため、高い英語力が求められます。
また、日本食レストランよりも時給が高い傾向があります。

キッチンハンド

日本であまり聞き馴染みのない言葉ですが、キッチンハンドとは厨房スタッフのことを指します。主なお仕事は、皿洗いや調理手伝い(食材を切ったり、下準備)です。
接客ではないため、高い英語力は必要なく、英語初級の方が始めやすいお仕事です。

ベビーシッター

子どもと関わる仕事がしたい場合はオーペアやデミペアといったベビーシッターのような子どものお世話をする仕事があります。
基本的には住み込みのことが多く、家賃と食費を無料で提供してもらう変わりに洗濯や掃除、食事の準備や子どもの幼稚園の送り迎えや親が不在の間の子守りなどのお世話を行います。

食品工場での仕事

食肉を加工するための機械に入れたり、パックに詰めたり、出荷するための段ボールに入れたりする作業をします。6か月しばりだったりする場合もあるので、必ず条件を確認してからお仕事を始めて下さい。

清掃

南米の留学生に特に人気があるのが、ホテルでベッドメイクやシーツの交換など客室の清掃を行うハウスキーピングです。ホテル以外にもオフィスの廊下、トイレなどの共用スペースの清掃もします。人によっては、このクリーニングバイトをいくつも掛け持っている学生も多いです。

そこまで高い英語力は求められないので英語力初級の方であっても比較的始めやすいお仕事です。何よりも時給が高いので安定収入が得られます。

アルバイトの時給につきましては、こちらのコンテンツで詳細を書いています。

上に挙げたものほど求人数は多くありませんが、日系旅行会社のオフィススタッフや宿泊施設の管理スタッフ、食材の運搬スタッフ(車の運転)など、色んなお仕事があります。

日本で長いキャリアのある方の場合、その経験を活かしてオーストラリアでも同じお仕事をしたい!と思われる方も沢山いらっしゃることと思います。

しかし、何をするにもまずは英語力が必要となりますので、
最初はあまり職種にこだわり過ぎず、色んなお仕事に挑戦してみてください。

ファームジョブ・農場のお仕事

オーストラリアでは、ワーキングホリデービザの方は政府指定の地域で3ヶ月以上の季節労働をすることにより、2年目も滞在できるセカンドワーキングホリデービザが取得可能となっています。そのため、農場で働く人が増えています。

(季節労働とは、農業、林業、漁業等の一次産業、またはある季節に限られた労働をさします。)

ファームには、無給の場合と有給の場合があります。
住むところや食事を提供してもらえる代わりに無給のボランティアで働く場合と、有給の場合があります。有給の場合の生活費は家賃を含め自己負担です。

有給はファームを斡旋してくれるバックパッカーに泊り、そこから仕事先へ派遣されます。滞在しているバックパッカー滞在費は実費です。

無給の農場の場合、セカンドビザ申請対象にはなりませんのでご注意ください。

ファームの求人情報は以下のURLを参考にして下さい。

ワーキングホリデーの給料の仕組み

ワーキングホリデーで働く場合、給料の仕組みは最低賃金制度や時給制度によって異なります。各国の最低賃金や労働時間は異なるため、事前に調べておく必要があります。

また、就労先によっては住居や食事、交通費などの手当が支給される場合もあります。これらの条件も確認しておくことが重要です。

・最低賃金制度

・時給制度

・歩合制度

最低賃金制度

ワーキングホリデーで働く場合、その国の最低賃金制度に従うことが一般的です。最低賃金はその国の政府が設定する最低限度の賃金額であり、雇用主はこれを下回る給料を支払うことはできません。オーストラリアの場合の最低賃金は時給21.38オーストラリアドルで、日本円にすると約1900円になります。※2023年4月現在の情報です

それに加えて、土日や祝日に働くと給料が1.5倍になるという仕組みがあります。そのため、ワーキングホリデーはほとんど土日はシフトをいれて、みんなバリバリ働いています。

条件は職場によって異なりますが「祝日だと給料が3倍」という条件を出しているような職場もあるんです!

時給制度

ワーキングホリデーで働く場合、時給制度が採用されることが多いです。時給制度は、1時間あたりの給料を決める仕組みであり労働時間が増えるにつれて収入も増えるというメリットがあります。ワーキングホリデーパートタイムや短期の仕事で働く場合、ほとんどの方がこの時給制度で働きます。

時給制度の場合、勤務時間に応じて給料が支払われます。

歩合制度

マッサージなどの技術職や、ファームでの仕事では歩合もあります。マッサージや美容師さん、ネイリスト、アイリストなどは、お客様一人につきコミッション制となります。

ファームジョブは、例えば、いちごの収穫で1カゴいくら、というような歩合もあります。女性の場合は歩合ですとかなり割が悪いので、ファームで働く場合は時給をお薦めします。

稼ぎ方の比較と注意点

稼ぎ方には「フルタイムで働く」「パートタイムで働く」「短期の仕事で働く」などの方法があります。それぞれの方法で稼ぎ方が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

稼ぎ方の比較

ワーキングホリデーでの稼ぎ方には「フルタイムで働く」「パートタイムで働く」など、それぞれメリットとデメリットがあります。「フルタイムで働く」場合は、比較的高い収入を得られますが労働条件や社会保険、税金などの手続きが必要になります。一方で「パートタイムで働く」場合は手続きが簡単である一方で、収入が低いことが多いです。

労働条件に注意すること

ワーキングホリデーで働く場合、現地の法律や労働条件に注意することが重要です。日本人であっても、現地の労働者と同じ労働条件に従う必要があります。労働時間や休日、賃金、労災保険や社会保険など、現地の法律に従って労働条件を確認することが大切です。また、現地の言葉や文化に対する理解も重要です。

現地の言葉が理解できないと、コミュニケーションが困難になり仕事がうまくいかないことがあります。現地の文化や習慣にも配慮し、マナーを守る努力をしましょう。

ワーキングホリデーにおいては、労働条件が安全であることや最低賃金以上の給料が支払われることが求められます。また、言語や文化の違いからトラブルが生じることもあるため、労働条件について事前に調べておくことが重要です。さらに、労働条件に違反するような雇用主や雇用契約を結ぶことは、法的にも問題があるため、十分に注意しましょう。

稼ぎ方の違い

ワーキングホリデーで働く場合、フルタイムで働く、パートタイムで働く、短期の仕事で働くなど、稼ぎ方によって収入に違いがあります。ワーキングホリデーでの稼ぎ方には、フルタイムで働く場合やパートタイムで働く場合、短期の仕事で働く場合などがあります。

それぞれの稼ぎ方について、以下で詳しく説明します。

・フルタイムで働く場合の給料

・パートタイムで働く場合の給料

・短期の仕事で働く場合の給料

フルタイムで働く場合の給料

ワーキングホリデーでフルタイムで働く場合、一般的に週に30時間以上働く場合が多いです。その場合、時給制度に従って給料が支払われます。最低賃金の場合で換算すると、641.4オーストラリアドル(約57000円)以上の給料が支払われることになります。

また、フルタイムで働く場合は、社会保険や税金の手続きが必要になることもあるので注意しましょう。

パートタイムで働く場合の給料

ワーキングホリデーでパートタイムで働く場合、週に20時間程度の勤務が一般的です。時給制度に従って給料が支払われますが、フルタイムで働く場合よりも低い給料になることが多いです。

最低賃金の場合で換算すると、427.6オーストラリアドル(約38000円)以上の給料が支払われることになります。

また、社会保険や税金の手続きは必要ありませんが、現地の法律や労働条件に注意しておきましょう。

ワーキングホリデーで得られるスキルと経験

ワーキングホリデーに参加することで、新しい文化や言語や働き方に触れることができます。また、外国の方と共に働くことで異文化コミュニケーション能力やチームワークを養うことができるでしょう。ここでは、ワーキングホリデーで得られるスキルや経験について、詳しく解説していきます。
これらのスキルや経験は、帰国後の就職活動やキャリアアップにも役立ちますし、自身の成長のためにもワーキングホリデーは魅力的な選択肢です。

ワーキングホリデーの月収

ワーキングホリデーは就労時間制限がなく、好きなだけ働くことができます。唯一の就労制限は、同じ雇用主のもとで最大6か月までという期限です。最低賃金が21.38ドルとなり、土日は1.5倍になります。以下は一週間の収入モデルです。

一日5時間x週5日

約20万円

一日5時間x平日3日、週末2日

約24万円

一日7時間x平日5日

約28万円

一日7時間x平日3、週末2日

約34万円

ワーキングホリデー仕事別の時給目安

ワーキングホリデーのお仕事は多岐に渡り、時給も異なります。以下は人気の仕事ですが、仕事別の時給を目安にしてください。また、マッサージやネイリストなどは施術料金に対する歩合制が一般的です。

日本食レストラン

21ドル

バリスタ

25ドル

ファーム

25ドル

ネイリスト

歩合制(販売価格の20%)

ベッドメイキング

25ドル

<関連ページ>オーストラリアの仕事の探し方

まとめ

ワーキングホリデーで働く場合、最低賃金制度や時給制度に従って給料が支払われます。フルタイムやパートタイム、短期の仕事など、稼ぎ方によってはメリットやデメリットがあります。労働条件には現地の法律や習慣に従うことが必要であり、現地の言葉や文化にも配慮しないといけません。

ワーキングホリデーでの仕事を通じて、自分自身の成長や国際的な経験を得ることができるため、慎重に計画を立てて楽しい体験をしましょう。