留学カウンセラー 桜井彰子
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英語力はどれくらい必要
英語が全くできないけれど、留学して大丈夫??と心配する人は多いと思います。
結論から言うと、問題ありません!ただし、英語ができないままいって、日本人を探して、日本語の生活をすることもできますが、これをやったらオーストラリアに行く意味がありません。ここでは、英語が全くできない、中学レベル、という状態で渡航して、現地でどうやって英語を上達させながら生活していくのか、を書いていきます。
どうやって英語を克服した?
スピーキング
英語が苦手な人の多くは、このスピーキングが苦手なはずです。日本人の多くは、中学、高校、大学と最低でも6年、長いと10年英語の授業を受けてきていますが、ほとんどしゃべれない。それもそのはず、学校の授業は受験勉強が中心で、肝心の先生も英語がしゃべれない。クラスメイトと英語で討論もないし、教室の前にたってプレゼンもない。
その代わりにずっと机に座って、文法を学び続けてきました。そういう意味では私たちの文法力はかなり高いはずです。しかし、この文法も、「知っている」のと「使える」のとではまた話が別。
知っていても使えないというのが、今の日本人の状態なので、あとは使える状態にすればいいだけ。基礎ができているので、上達はとても早いです。
スピーキング上達のコツは、とにかくしゃべるしかありません。さらに、あまり文法をきにしすぎて、あー、とか、えー、とかいう時間を挟むと、聞いている相手はとても理解しずらいです。それよりも、とにかく単語を並べてしゃべり続けるほうが、なんとなく言いたいことは分かる。まずはあまり文法を考えずに、英語を口から出して、適当に並べてみるのがおすすめです。
だんだんと、文法が分かってきて、順番もちゃんと入れ替えて話せるようになります。
英語と日本語は文法が全く異なります。配置が真逆です。なので、とにかく最初は口から出してみないと、その配置の違いに慣れません。
頭が日本語思考になっているので、つい日本語の順番で英語を発してしまいます。
でもいいんです。だんだんと治りますし、そもそも日本語で何かを考えなくなりますから。
英語環境に飛び込んで、英語のシャワーを浴びると、頭がどんどん英語モードになってきます。これをやるための一番いい方法は、日本語から遠ざかること。
まずは語学学校に行くわけですが、日本人の比率よりも大事なのは、日本語に限らず、母国語をしゃべらないポリシーがあるかどうか。これがとにかく肝になってきます。
母国語禁止ポリシーがないと、最初のうちは、恥ずかしすぎて英語なんてしゃべれないんですよ。でも、こういうポリシーがあると、「仕方ないか」となって、英語をしゃべります。
最初はみんな初心者でした。そこからたくさん練習して上達するわけです。練習量は裏切りません。どんなことも同じです。たくさんしゃべりましょう。
日記を書く
文法力と単語力をつけるには、英語日記が一番おすすめ。
日記って、自分の興味のあることや、自分の感じたこと、自分の今日の出来事を書きますよね。そこに書かれることって、結局自分が一番よく使う単語なんです。
一生使わないような単語よりも、まずは自分の日常に関連する単語から覚えたほうが使用頻度が高いです。
英語日記は一人でやると3日坊主で終わりますが、誰かに添削してもらったり、提出したりして、交換日記みたいにすれば続きます。フェイスブックやインスタに英語で投稿してもいいですよね。誰かに見せる、というのは継続の一番のコツです。
英語の本を読む
文法力と単語力のもう一つのコツは、本を読むこと。この際に一番大事なことは、自分のレベルにあった本です。英語学習者が、ベストセラーなどの本を読むことはおススメしません。単語のレベルが高すぎるからです。まずは教材用として売られているケンブリッジという会社が出しているレベル分けされた本を読んでください。
子供向けではないので、単語は簡単なのに、中身が普通に大人向けのヘビーな内容なので、とても楽しめます。語学学校へいくと、この英語学習者向けの本を貸し出してくれるので自分のレベルを先生に聞いて、読んでみて下さい。
好きなアプリを1つ見つける
アプリは無料でたくさんあるので、ぜひ使いこなしてください。Dualingoというアプリを使っている人も多いですが、自分の好きなものを見つけるのがいいです。
コツは、あまりたくさんのアプリを使わないこと。今日はどれにしようかな、と選ぶ時点で続かなくなります。2つくらいで十分です。毎日復習できるくらいの量にしてください。
好きなYoutubeチャンネルを見つける
Youtubeも無料で英語の勉強が出来るし、音声で理解できるのでおすすめです。アプリと同様に、とにかくたくさんの種類のチャンネルがあるので、しっかりと精査すること。大量にチャンネル登録しすぎると見なくなります。学習用として見るのであれば、これも2つくらいで十分。一つのコンテンツを何度もみて、しっかりと自分のものとして落とし込みましょう。なんどもリピートして暗記するレベルになれば使いこなせます。
筆者はYoutubeを見始めると、気が付くと全く違う動画に没頭していることがあります。こういう動画系は、どんどん連続して関連動画へ誘導するプロなので、時間泥棒されないようにご注意を!
バイトをする
オーストラリア留学やワーキングホリデーのメリットは、アルバイトできることです。アルバイトができるビザがあるのに、働かないなんてもったいない。ぜひバイトしてください。バイトをすると、ネイティブと働くことになるし、お客さんもネイティブなので、生きた英語にたくさん触れます。お給料をもらうので緊張感も違います。学校で習った英語を実践で即使えるので、バイトはかなりおすすめです。
文法はあまり気にしない
スピーキングの項目でも書きましたが、文法の組み立てを頭の中で考えすぎて、だまり込んでしまうのが日本人。ぽんぽんと会話がすすんでいるのに、何もしゃべらないと、そこにいないのと同じです。自分の意見がないと思われます。
英語クラスにいくと、南米の学生たちが元気なのが分かります。彼らはものすごいキツイアクセントでも、堂々としゃべりますし、とにかく主張が強いので、ずっとしゃべります。
日本人は、日本語だと饒舌なのに、英語になると急に静かになります。恥ずかしいからしゃべれないと思いますが、この「恥ずかしい」というのを捨てられるのが南米の学生だと思います。
せっかくお金を払って学校に来たんだから、手ぶらじゃ帰らない!たくさんしゃべらないと勿体ない。これくらいの気合で行くといいと思います。
帰国後のレベルは?
上記を全てクリアして帰国すると、英語レベルは恐ろしく上がっています。
とにかく物怖じしなくなるし、発音とか文法とかの間違いなんて気にしない。
たくさんのことを説明できるようになるし、英語、日本語という垣根すらなくなってきます。英語は会話のツールですから、TOEICスコアなどをとるよりも、大事なのはやっぱりこの、会話力。とにかくたくさん聞く、しゃべるのが大事。
ノンネイティブの国へ留学する人も多いかと思いますが、ネイティブの英語の国にすぐに飛び込むことをお薦めします。ネイティブの英語は日本人にとってはとにかく聞きずらいです。どの国のアクセントが、という問題ではなく、ネイティブの英語って早いし、全部発音していないんですよ。単語とかくっつけるし。
ノンネイティブの国で練習、なんてしても遠回り。
どんどんネイティブの国に飛び込んで、生きたリアルな英語に慣れていく。
耳で聞いて覚える。日常生活で鍛えられる。これが一番の近道だと思います。