シニア留学で失敗しないために知っておくべきこと

シニアになってからの留学は、新しい挑戦としてとても価値のあるものですが、成功するためには事前にいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。この記事では、シニア留学でよくある失敗例を挙げながら、どうすれば充実した留学生活を送れるのかを解説していきます。ぜひ楽しいシニア留学を体験してください。

年齢を気にしすぎて孤立しない

「自分は他の留学生よりも年上だから……」と年齢を気にしすぎてしまうと、周囲との交流が減り、孤立してしまうことがあります。語学学校のメイン年齢は20代の社会人ですが、「年齢が高い人がいる」と敬遠されることはありません。そもそも20代の留学生たちも多くの人たちが社会人だったわけなので、あなたの存在は彼らにとっては勇気と尊敬以外の何者でもありません。

どんどん自分から声をかけていけば、若い仲間がたくさん出来て、週末は一緒に出掛けたり、BBQやショッピング、飲み会に誘ってくれたりして、自分も心から学生に戻った気分で楽しく過ごすことができます。

友達を作るには、年齢はあまり関係ないと私は思っています。それよりも、いくつになっても相性の会う人、好かれる人というのはいるものですから、自分も若い仲間の役にたとう、友達を積極的に作ろう、という姿勢は年齢に関係なくとても大事です。

留学先では、年齢に関係なくさまざまなバックグラウンドを持つ人と出会えます。むしろ、人生経験が豊富な分、興味を持って話しかけられることも多いので、積極的に会話に加わりましょう。

寒い地域に行くと体調を崩しやすい

シニア留学で意外と見落としがちなのが、気候の影響です。寒い地域では風邪をひきやすくなったり、関節痛が悪化したりする可能性があります。留学先を選ぶ際は、年間を通じて過ごしやすい気候の場所を検討し、持病がある場合は医療環境も考慮することが大切です。

年をとると、若い人よりも代謝が落ちて、若い頃よりも冷えが辛くなってきた、と言う声もよく聞きます。

そのため、暖かいエリアを選ぶことをおすすめします。具体的にはケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベンのようなクイーンズランド州の都市であれば、年間を通じて温暖です。特にケアンズには冬がないため、7月や8月のオーストラリアの真冬の渡航であっても、朝晩にライトダウンがあれば十分です。日本の春先のような気温なのでとても過ごしやすいです。

ホームステイ先をホテルのように扱わない

ホームステイは、現地の文化や生活を学ぶ絶好の機会ですが、ホストファミリーに対してお客様気分で接してしまうと関係がぎくしゃくしてしまいます。家族の一員としての役割を意識し、積極的に会話したり、簡単な家事を手伝ったりすると、より良い関係を築くことができます。

ホームステイ費用はもちろんタダではないので滞在費を払っていますが、滞在費を払っているから、こっちはお客なんだ、という考えは間違っています。

そもそもホストファミリーになってくれる家族がいないと、この滞在は成り立ちます。見ず知らずの言葉の通じない外国人を家に泊めるというのは、私たちがホストファミリーになったとしてもそうだと思いますが、やはり異文化交流を目的としたボランティア精神からなるものです。

また、食費の高いオーストラリアで3食用意してくれるのを考えると、1週間の滞在費はとても安いものになります。

ホームステイの目的は、異文化交流です。そして、英語環境の中で自分の英会話力をあげることも目的です。

ホテルとは全く異なりますので、こちらも感謝の気持ちをもって過ごしてください。

ずっと日本人と一緒にいて英語を話さない

日本人の友人がいると安心感がありますが、せっかくの英語環境を活かせないのはもったいないことです。現地の人や他国の留学生とも積極的にコミュニケーションを取り、英語を話す機会を増やしましょう。英語力を伸ばすためには、あえて日本語を使わない時間を設けることも効果的です。

そのためには、英語オンリールールがある学校が一番おすすめです。

英語初心者同士が集まると、こちらが母国語を話す気がなくても、相手がどんどん日本語で話しかけてくることもあり、これを無視することはできないですし、注意して関係がぎくしゃくするのも避けたいものです。

その点、英語オンリールールがある学校であれば、学校のルールという名前のもとに、全生徒が英語を話すことを課せられているため、初心者であっても、みんながどんどん英語を口に出して積極的に英語環境となり、活気がある空間になります。

日本人比率というのをあまり気にする必要はなく、大事なのは英語オンリールールのほうです。日本人比率が少ないほうがいいのも分かりますが、少ない日本人が全員日本語で固まったら意味がありません。それよりも、たとえ日本人同士であって、英語で会話をすることを徹底している学校のほうが学習効果は高いです。

体力を過信しすぎない

若い頃と比べて体力が落ちていることを認識し、無理をしないことが大切です。長時間の授業やアクティビティに参加する際は、適度に休憩を入れたり、無理のないスケジュールを組むようにしましょう。また、事前に健康診断を受け、自分の体調に合ったプランを立てることもおすすめです。

年齢を重ねると、膝が痛くなったり、ちょっとしたことでケガが多くなったりします。

語学学校には連日アクティビティがありますが、ドッチボールやバレーボール、バスケットボールを含めたハードな運動も多いです。

若い子は、ビーサンでバスケットボールをしたりする子もいますが、シニアがそれを真似したらすぐにねん挫、病院送りです、、、(汗

20代とは筋力や体の柔軟さが異なることを理解して、しっかりと柔軟体操をしたり、若者に感化されて、いきなりものすごい量の運動をすると体を痛めますので注意してください。

ちなみに筆者は、若者と一緒にテニスをした際に、同じ筋トレメニューをこなそうと無理をして、あっという間に肉離れを起こして、1週間ほど動けませんでした。

あー、やっぱり体の丈夫さが違うんだな、と痛感したものです。。

短期で英語がペラペラになることはない

「3ヶ月で英語がペラペラに!」といった誇張された情報を信じると、期待外れになってしまうことがあります。英語の上達には時間がかかるため、焦らずコツコツ学び続けることが大切です。最初は簡単なフレーズを使いながら、日常会話の中で少しずつ語彙を増やしていくことを意識しましょう。

とはいえ、たった1週間の留学でも、確実に何かが変わるのは事実です。

24時間、耳からも目からも入ってくるのは英語という異なる言語です。

それを脳が理解しようとしている過程にあるので、劇的に英語が話せるようにならなくても、日本に戻った時に、急に英語が口をついて出てきたり、ふと、英語で考え事をしていたり、自分でも驚く変化がおこります。

ただ、残念ながらそれがずっと続くことはありません。数日でまた元の日本語脳に戻ります。長く留学している人たちは、この状態を何カ月もキープするので、自然と英語脳が出来上がりやすいです。

また英語オンリールールがある学校に行く人ほど、日本語を使わなくなるので、どんどん英語を吸収していきます。日本語⇒英語、ではなく、英語⇒英語という思考回路が出来てくるので、会話のスピードも速くなります。

時間と予算が許すのであれば、最低でも3カ月は留学して欲しいです。きっと自分の英語の上達を実感することが出来ますよ。

3カ月で、ネイティブ並みに話したり、英語を字幕なしで観たり、はムリですが、3か月前よりは確実に英語力が伸びていますので、楽しみにしていて下さい!

基本的に自立している人が向いている

シニア留学は、自分で生活を管理できる人に向いています。現地で困ったことがあっても、誰かに頼りすぎず、自分で解決策を考える姿勢が求められます。もちろん、サポートを受けることも大切ですが、ある程度の自立心を持つことで、より充実した留学生活を送ることができます。

これはもちろん、自分でなんでも解決できる英語ぺらぺらな人しか留学には来ないほうがいい、という意味ではなく、あまりに依存体質で、お金を払ってるんだし全部やってくれるんでしょ?というような、添乗員付きのパッケージ団体旅行を期待していると、全く異なるので注意して欲しいということです。

海外では「気持ちを察して欲しい」という日本人的なことは通用しないですし、受け身でいても、誰もかまってくれないですし、助けてもくれません。

積極的に自分で声をかけて、「これを助けて欲しい」「これで困っている」と主張できたり、友達になるための努力をしたり、周りに気を使えたり。

そして何よりも、自分から積極的にいろいろな経験を楽しもう!という気持ちがあるのが大事。これを自立性、と呼んでいます。

バスタブは使えないことを知る

オーストラリアにはバスタブはありません(汗

どうしても日本の感覚だと「毎日お風呂に入りたい」と思う方は多いです。バスタブがない理由は、シャワーは朝に入る文化なので、朝からゆっくりお風呂に入るというよりも、さっぱりリフレッシュして、汚れを落とすという目的であること。

また、水を大事にする文化なのでバスタブにお湯を張るのはとても贅沢なことです。そのため大量の水を使うバスタブはオーストラリアでは高級ホテルを除くと稀です。

シニア世代の皆さんは、若い人よりもバスタブの有無を気にして、留学に踏み切れない人もいるようです。ですが、私の経験上では、現地にいくと、そんなことは忘れてしまうということ。渡航前に心配だったことも、何が心配だったんだっけ?と思い出せないほど、些細なことに感じます。

そんな風に、日本での悩みがちっぽけに感じるくらい毎日が刺激的で、新しい冒険に満ちています。お風呂に入れないのであれば、湯舟が不要なくらい常夏の暖かい町を選ぶといった対策もできますし、体を温めるのが目的であれば、うなじをホットタオルで温めるだけでも十分リラックスできます。

お風呂の代用になるものはたくさんあるので、バスタブの有無ばかりにとらわれずに、もっとゆったりをかまえてましょう!一生永住するわけではありませんから、限られたオーストラリアの時間、ここでしかできない体験にぜひフォーカスしてください。

そして、留学が終わったときに、久しぶりに日本で入るお風呂には、きっと感動すると思いますよ。

まとめ

団塊ジュニアもシニアと呼ばれる年齢に突入し始め、これから50代、60代のシニア留学は増えてくると思います。健康寿命もどんどんあがり、もはや60代なんてまだまだ若く、第2の人生としてのキャリアを築ける年齢でもあります。

ずっとやりたかったこと、の一つに語学留学をあげる人は多いです。

そして、それを理解できない、という人も多いです。

「たった数週間行っただけで、英語なんて話せるようにならない」

「もったいない」

「オンラインでもっと安くできるのでは」

そういう人たちは、英語を単なる技術だと思っています。

「タンゴをうまく踊りたい人がスペインに行きたい」

という場合、その人に「たった1週間で踊れるようになんてならない」と反対するでしょうか。

本場に行く。その空気を感じる。何もかもが未知な国でリアルを体験する

これに勝るレッスンはありません。

英語も同じです。

1週間でぺらぺらになるために行くのではありません。

「本場」の英語ネイティブの国で、ネイティブの人たちはどんな英語を話すのか、

自分の英語は通じるのか。本場の人たちとどう違うのか。

そんな刺激を体験するためのものでもあります。

短期であっても、海外で学び、暮らすという経験は

旅行とは密度が違いますし、関わる人の数が違います。

クラスメイトという人たちがいて、その人たちが国籍も言葉も年齢も異なって、

そんな環境は、日本にいてはできません。

そんな刺激に満ちた時間が待っているのが留学というものです。

シニア留学を成功させるためには、事前の準備と、少しの心構えが重要です。年齢を気にしすぎず、新しい環境に適応しながら英語学習を楽しむことが大切です。また、気候や体調管理にも注意し、無理のない範囲で留学生活を満喫しましょう。しっかりと計画を立て、素晴らしい留学経験を手に入れてください!

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