カフェ業界での仕事を探すための実用的なガイド。求人サイトやネットワーキングの活用法、レジュメの書き方、面接のポイントなど、成功の秘訣を紹介。憧れのバリスタとして、カフェでのキャリアをスタートするためのアドバイスをお届けします。
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Contents
カフェでの仕事がオーストラリアで人気の理由
メルボルンは世界的にコーヒーの聖地として知られ、その歴史は第二次世界大戦後にイタリア人移民からカフェ文化が伝わったことに起源します。イタリア人ストリートもあるメルボルンは、イタリア移民やイタリア料理の専門店も目立ち、リトルイタリアのような雰囲気。
イギリスを思わせるヨーロッパ風の街並みには、無数のカフェが軒を連ね、こだわり抜かれた焙煎やブレンドが数多くあります。
中でもバリスタはコーヒーの淹れ方だけでなく、焙煎や接客含めた専門的な知識も持っています。彼らの腕前がカフェの味を左右し、お客さんたちもバリスタでお店を選ぶ人もいます。オーストラリア全土がそうですが、特にメルボルンはカフェ巡りも留学の楽しみの一つになっています。
オーストラリアでバリスタを経験すると、日本を含めた他の国でも仕事が見つけやすく、本格的なバリスタ技術を習得すると、自分のお店を持つことも夢ではありません。
留学生の中には、アルバイトなのに1人でお店を任されている人もいます。
常連さんたちと、英語で接客をするのは、多くのバリスタを目指す留学生の憧れの仕事でもあります。
バリスタに求められるスキル
バリスタに求められるスキルは多岐にわたります。コーヒーを入れるだけではなく、マルチタスクが出来る人材が求められています。主なものとして以下の点が挙げられます。
1.エスプレッソの淹れ方
これはバリスタとしては基本のき。オーストラリアのバリスタが扱うものはエスプレッソが基本であり、コーヒー豆の種類や産地、その美味しい淹れ方をマスターする必要があります。
2.コーヒーの知識
コーヒー豆の種類や産地、焙煎の違いなどに関する知識も必要です。お客様からのコーヒーについての質問に答えられるように、しっかりと勉強する必要があります。毎日の天気や湿度で焙煎が変わったりするので、バリスタは奥の深い仕事です。
3.ミルクの扱い
ラテやキャラメルマキアートなどのドリンクではミルクの泡立て方が大事です。オーストラリア人はミルクの消費量が非常に多く、ラテ、カプチーノはとても人気です。この際にミルクの泡立て方もしっかりと勉強します。
4. カスタマーサービス
カフェの仕事はバリスタであっても、お客様とのコミュニケーションが重要です。フレンドリーなのはもちろんですが、忙しいピーク時には何人もまとめてオーダーをとるスピーディーさが命です。こうなると当然、英語力が必須。そのため、バリスタとして仕事をするためには、ネイティブの早い会話に対応できる高度な英語力が必須となります。
5. パニックにならない平常心
前述したように、カフェではピーク時に多くの注文が入ります。大抵は朝と昼。それ以外は結構ヒマです。ピーク時にどれだけさばけるかは超重要。お客様の言っていることが分からない、オーダーを間違えた!という時でも冷静さを保てる平常心は必須です。
6. ラテアートスキル
バリスタと言えば、ラテアートですが、以外とこれは出来ても出来なくてもどちらでも大丈夫です。テイクアウトの場合はそもそもフタをして見えないので。
ただ、自分が楽しい、お客様を楽しませたい、という気持ちがある場合は、ぜひ練習してみて下さい。
7.衛生環境
カフェで働くためには必須です。飲食店であるわけなので衛生規定がありますから、これをしっかりと守りつつ、清潔なカフェ環境を維持できることも重要です。
必要な資格やスキル
カフェで働くために資格は不要です。ただし経験者であることは必須条件なので、カフェ業務をしたことがない人はバリスタとしては雇われません。
そのために、オーストラリアでバリスタデビューをしたい人は、バリスタコースで学びます。バリスタコースでは実習時間も含まれているため、これも経験値としてカウントできます。また、日本でカフェ経験がある人でも、英語になるとどう言ったらいいのか分からない場合が多いため、バリスタコースでメニューの説明方法や衛生環境維持などについて学ぶ人が多いです。
カフェの仕事を見つけるための方法
履歴書を直接配る
今も昔も、意外と多いのがこれ。直接お店に行って、履歴書を手渡し。日本では考えられませんが、オーストラリアで飲食店のバイトを探すときはこれが一番多いです。
直接行くと、その場で「じゃあ、コーヒー淹れてみて」と言われることも多く、
気に入られると、「明日から来て」と言われることも。
こんなスピーディーさも海外ならでは。
ネットやSNSでオファー
バリスタ関連の求人SNSはたくさんあります。求人をしている人に直接DMやメッセージを送って、面接の日程を決めていきましょう。
履歴書や職務経歴書の書き方
海外の履歴書の書き方は日本のものとは少し違います。
自分の具体的な仕事内容を書いていき、自分をめいっぱいアピールします。
即戦力としての人材を探しているので、すでにカフェ経験がある場合は
どのカフェで、どんな仕事をしていたのか、を具体的に書いて下さい。
また、海外の履歴書は年齢、性別、国籍は不要です。
インタビューの準備
海外だからといって、あまりにラフすぎる格好や、だらしない服装はNGです。カフェの雰囲気に合った適切な服装をしていきましょう。また、一度もその店のコーヒーを飲んだことがないのも失礼にあたります。履歴書を出す前に、まずは何度かお客として飲みにいき、自分は店の何が好きなのかを具体的に話せるようにしましょう。
もちろん、インタビューでは英語力やコミュニケーション力も見られていますので、笑顔を忘れずに。
実際にカフェの仕事についたお客様の体験談
ブリスベンにワーキングホリデーで渡航し、現在はメルボルンで活躍中のSさんの仕事探しのアドバイスをシェアします。これからワーキングホリデーを予定されている方や
現地でのお仕事に挑戦したい方にとって参考になるポイントが満載です。
↓ ↓ ↓ ここから
ブリスベンでもメルボルンでも、仕事が見つかるまでには2~3週間ほどかかりました。
私はカフェで働きたいと決めていたので、Googleマップを活用して、
気になるカフェをリストアップし、履歴書を配りに行きました。
また、実際にその周辺を散策して、Googleマップで見逃したカフェや、
足を運んでみて雰囲気のいいお店を見つけたら、ひたすらアタックしていました!
笑顔で話しかけ、履歴書を渡すことを心がけていましたが、
その際、履歴書作成にはしっかりと時間をかけ、特に力を入れました。
私の場合、過去に作ったラテアートの写真を数枚添付して、
「コーヒーが作れます!」というアピールを加えました!
多くの場合、「今は募集していないけれど、スタッフが必要になったら連絡するね」
と言われることが多かったです。
でも、そんな時でも相手の目を引く履歴書を作っておくことが大切です。
たとえば、最近始めたフルタイムのカフェの仕事では、
履歴書を渡してから1ヶ月後に連絡が来ました!
チャンスはどこにあるかわからないので、諦めずに挑戦することが大事ですね。
トライアルが決まったら、事前準備をしっかり行いました。
具体的には、カフェのメニューやSNSをチェックして、
どんなコーヒーマシンを使っているのか確認、
もし使ったことのないマシンだった場合は、YouTube動画などで
使い方を念入りに予習しました。
また、履歴書を渡すときや面接ではとにかく笑顔を心がけました。
自信がなくても、あるように振舞うことがポイントだと思います!
最近では、飲食店がスタッフ募集をInstagramで行うケースが増えています。
私の友人は、気になる飲食店だけをフォローした専用のアカウントを作っていて、
そこで求人情報を見逃さないようにしていました。
SEEKやJora Jobsといった求人情報のサイトだけではなく、
Instagramも活用するのがおすすめです!
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ここまで。
カフェでの仕事探しについて、
Sさんが実践された具体的な方法やポイントがすごく参考になりますね。
Googleマップを活用してリストアップするだけでなく、
実際に足を運んでリサーチするという行動力の大切さを改めて感じます。
また、履歴書にラテアートの写真を添えるなど、自分のスキルを具体的にアピールする工夫はこれからお仕事を探していかれる方はぜひ参考にしてみてください!
履歴書を渡す際や面接での「笑顔」や「自信を持って振る舞う」姿勢も、オーストラリアでの仕事探しにおいて大事ななポイントです。たとえ英語が苦手でも、いつも笑顔で、自信を持って行動する人は、相手に何倍も魅力的に映るはずです。
今回のアドバイスは、これからワーキングホリデーや現地での仕事探しに挑戦する方にとって、すごく励みになったかと思います。
ぜひ、Sさんの工夫や実践例を参考に、自分らしい方法でチャレンジしてみてください!
バリスタコースで学ぶ一般知識
トピック | 内容 |
エスプレッソの基礎知識 | グラインドサイズ、抽出時間、圧力など |
コーヒー豆の種類 | 産地、風味、焙煎度など |
ミルクの扱い | 泡立て方、ミルクドリンクの作成 |
ラテアート | カフェラテやキャラメルマキアートなどのアート作成 |
カスタマーサービス | お客様とのコミュニケーション、注文受け付けのスキル |
衛生規定 | 安全な作業環境の確保、食品取り扱いの基本 |
バリスタ資格がとれるおすすめ学校
Impact English College
「Impact Melbourne(インパクト)」は、英語オンリーポリシーを徹底している学校です。
バリスタコースでは老舗の学校で、本格的な5週間のコースは学生に常に人気です。
また、この学校はとてもアットホームな雰囲気で勉強することができ、日本人スタッフも常駐しているのでなんでも相談できます。
レベルと目的にあわせて選べるコースの豊富さもこの学校の魅力の一つで、試験対策コース等も充実しています。
放課後のアクティビティも、発音のクラスやライティングのクラス、英語で歌を歌うクラスなど、英語の勉強にまつわるものが提供されています。
英語漬けでの環境で、実戦で使える英語を徹底的に身に着けたい方には是非お勧めの学校です。
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Browns English Language School
バリスタコースは、英語とのパッケージになっています。
授業の質だけではなく学校設備にもこだわり、快適な学生生活を送ることが出来るよう、最新型のパソコンや高速インターネットなどを取り入れています。赤と白で統一されたスタイリッシュで綺麗なキャンパスが印象的です。
アクティビティの豊富さが自慢の学校で、パーティー等の企画も沢山あります。
在籍される学生さんは多国籍なので、アクティビティを通して色んな国出身の学生さんと知り合う事ができ、友達も作りやすい環境にあります。
学校詳細はこちら
Lexis English
「Lexis English Perth Scarborough(レクシス イングリッシュ パース スカボロ)」は、美しいスカーボロービーチ目の前のアットホームな学校です。静かなビーチエリアで少人数制の学校なので、英語学習に集中出来ます。
ケンブリッジ検定合格を目指すヨーロッパや南米の学生さんも多く在籍するレクシスは、落ち着いた雰囲気の中で集中して英語学習に取り組みたい方や、長期留学の方にもお勧めです。学校併設のカフェがあり、ここで実際に地元の人たちにコーヒーを提供する実践の場があります。また、他のキャンパスでも実践的な訓練を提供します。
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