ケンブリッジ英語検定試験(Cambridge Examination)とは

ケンブリッジ英語検定試験は、世界130か国以上で実施されてる国際的な英語能力認定試験で、オーストラリア留学で資格取得を目指せる人気の試験です。

ここでは、ケンブリッジ英語検定試験の概要、レベル、試験の詳細、他の英語試験との違いなど、詳しく解説し、オーストラリアでケンブリッジ英語検定試験を目指すなら特におすすめの語学学校をご紹介します。

ケンブリッジ英語検定試験とは

ケンブリッジ英語検定試験

ケンブリッジ英語検定試験(Cambridge Examination)とは、イギリスにあるケンブリッジ大学が実施している試験で世界130か国以上で実施されています。
検定合格の有効期限などはなく一度合格すると生涯にわたって資格を保有することができます。

ケンブリッジ英語検定は、英検やTOEICのようにどのくらいの英語の知識があるかを問う試験ではなく、習得している話す、書く、読む、話すなど英語を実践的な場面でしっかり使いこなすことができるのかを問う試験です。

そのため、英語の学習を楽しく、効果的に学び、そしてやりがいのあるものにしてくれます。

言語能力を評価する国際指標「CEFR」

ケンブリッジの各試験は、”CEFR”のレベルに焦点を当てています。

CEFRとは、”Common European Framework of Reference for Languages”の略で、ヨーロッパ言語共通参照枠という意味があります。

つまり、英語圏などでも通用する世界基準の英語を身に着けることができます。

CEFRのレベルレベルの説明
A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分 や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をし たり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすること ができる。
A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく 使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に 応じることができる。
B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。 その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的 に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
B2いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えず に、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ 効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる
C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えず に、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ 効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる
C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報を まとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
出典:ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

ケンブリッジ英語検定試験のレベル

ケンブリッジ英語検定試験は、初級から最上級までの5段階でレベル分けされています。
自分の英語力に合ったレベルを選択する必要があります。
各語学学校のケンブリッジ試験対策英語コースも、各レベルのコースが用意されています。

検定試験名レベルCEFRレベル
KET(Key English Test)初級(elementary)A2
PET(Preliminary English Test )中級(intermediate)B1
FCE(First Certificate in English)中上級(upper intermediate)B2
CAE(Certificate in Advanced English)上級(advanced)C1
CPE(Certificate of Proficiency in English)最上級(fluent)C2

試験内容

試験内容

KET(初級)

TOEFLの約380点、TOEICの約520点に相当するレベルです。
日常生活で基礎的な読み、書き、話し言葉によるコミュニケーション力を認定します。

試験科目試験時間試験の内容
リーディングとライティング力70分選択問題と短い記述問題があります。
リスニング30分問題の種類は、選択式、空欄記入式、および正誤問題です。
スピーキング10〜12分受験者はペアになり、試験官と、そして受験者同士で会話をします。 試験官が状況を提示するので、ペアで解決策について話し合います。最後に、試験官が受験者に写真を渡し、ペアでそれについて説明したり話し合います。

PET(中級)

TOEFLの約430点、TOEICの約630点に相当するレベルです。
日常生活が不自由なく送れるレベルの英語力を認定します。

試験科目試験時間試験の内容
リーディングとライティング力70分選択問題と短い記述問題があります。
リスニング30分問題の種類は、選択式、空欄記入式、および正誤問題です。
スピーキング10〜12分受験者はペアになり、試験官と、そして受験者同士で会話をします。 試験官が状況を提示するので、ペアで解決策について話し合います。最後に、試験官が受験者に写真を渡し、ペアでそれについて説明したり話し合います。

FCE(中上級)

TOEFLの約500点、TOEICの約760点に相当するレベルです。
ビジネスで英語を使用できるなど、職場で働けるレベルの英語力を認定します。最も受験者が多いレベルです。

試験科目試験時間試験の内容
リーディング、文法、語彙75分選択問題、空欄記入問題、および内容一致問題があります。
ライティング80分最初のパートは140語~190語のエッセイです。 2番目のセクションでは、記事、手紙、レビューなど、さまざまなテキスト形式から選択ができます。
リスニング40分短いスピーチ、会話などのスピーチを聞いて質問に答えます。
スピーキング14分テストは4つの短いセクションに分かれています。最初の2つのセクションはひとりで話し、次の2つはペアで話します。

CAE(上級)

TOEFLの約550点、TOEICの約870点に相当するレベルです。
仕事で英語を不自由なく使用することができる上級レベルの英語力を認定します。
英語圏の大学、大学院入学の英語力の証明書として利用できます。

試験科目試験時間試験の内容
リーディング、文法、語彙90分選択問題、空欄記入問題、内容一致問題があります。 すべてのテキストは新聞、雑誌、教科書、広告などから引用されており合計で約3,500語を読む必要があります。
ライティング90分同じ長さのプロンプトが2つあります(約250ワードを書き込む)。最初のプロンプトは、何かについてのあなたの意見を述べたエッセイです。提供された情報に応答するために、いくつかのオプションから選択できる2番目のプロンプト。
リスニング40分ラジオ、テレビなどのスピーチを聞いて質問に答えます。
スピーキング15分テストは4つの短いセクションに分かれています。最初の2つのセクションはひとりで話し、次の2つはペアで話します。

CPE(最上級)

TOEFLの600点以上、TOEICの約990点に相当するレベルです。
ケンブリッジ検定の最上であり、ネイティブレベルの英語力があるかを認定します。英語圏の大学入学許可の基準。

試験科目試験時間試験の内容
リーディング、文法、語彙90分選択問題、空欄記入問題、内容一致問題があります。 出題問題は、本、新聞、雑誌の記事、およびインターネットから引き出された本物の文章です。
ライティング90分最初のセクションでは、2つの短い文章を読み、内容を要約し、自分の意見を述べるエッセイを書きます。 2番目のセクションでは、5つの文章の中から1つ選び、選んだ文章についての質問に答えます。
リスニング40分ネイティブのスピーチを聞き、質問に答えます。 主にラジオ、テレビなどネイティブ速度でのスピーチです。録音にはさまざまな英語のアクセントが含まれている可能性があります。
スピーキング16分テストは4つの短いセクションに分かれています。最初の2つのセクションはひとりで話し、次の2つはペアで話します。

IELTSとの違い

IELTSとの違い

ケンブリッジ試験とIELTS試験どちらも英語の基礎と言われているリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能すべての能力を測りますが違いがあります。

ケンブリッジは、レベルごとにテスト内容が違うので試験結果が”合否”なのに対し、IELTSはすべてのレベルでテスト内容が共通しているので試験結果が”スコア”となっています。

IELTS(アイエルツ)とは?短期間でIELTS7.0達成を目指す

ケンブリッジ試験は、IELTSよりもより一般的で実践的な場面で使う英語の試験

ケンブリッジ試験は、IELTSよりもより一般的で実践的な場面で使う英語の試験です。
ケンブリッジ、IELTSどちらも試験のテクニックを学び、対策をする必要がありという部分は似ていますが、IELTSはより複雑です。

例えば、ケンブリッジの試験をオーストラリア人に見せた場合、彼らは何をしたらいいかわかりますが、IELTSは英語のネイティブスピーカーであるオーストラリア人であっても質問と回答方法について考えなくてはいけません。

また、IELTSスピーキング試験はひとりで行いますが、ケンブリッジ試験ではパートナーと一緒に行います。

ケンブリッジ英語検定とTOEICの違いは?

どちらも国際的に認められている英語能力試験ですが、目的や評価方法、
スキルのカバー範囲が異なります。

  1. 目的と評価基準

ケンブリッジ英語検定は、英語を母語としない人が、英語をどの程度自然に

使いこなせるかを評価する試験です。

試験には5つのレベルがあり、受験者の英語能力に応じて選択されます。

具体的には、KET(初級)、PET(中級)、FCE(中上級)、CAE(上級)、CPE(最上級)という段階で、
それぞれがCEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)のレベルに対応しています。

ケンブリッジ英検は、特定のスコアに基づくものではなく、試験合格によってそのレベルの英語力を持つと認定されます。

一方、TOEICは、ビジネスや日常のコミュニケーションで使える英語力を

評価することに特化しています。

TOEICのスコアは、リスニングとリーディングで計990点満点であり、ス

コアの高低に基づいて受験者の英語力が判断されます。特定のレベルに「合格」する形式ではなく、

取得したスコアがどの程度の英語力を持っているかを示します。
2. 試験の構成
ケンブリッジ英検では、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能が

すべて筆記形式または対面形式で実施され、実際に使える英語の総合力を試す内容となっています。
マークシート方式ではなく、ライティングやスピーキングでは、自己表現力や
コミュニケーション力が評価されます。

対してTOEICは、主にリスニングとリーディングが中心です。
マークシート方式で、リーディングは英文法や語彙力を問う問題が多く、リスニングでは
会話やナレーションを聞き取る力が求められます。
3. 試験の使用目的
ケンブリッジ英語検定は、就職や大学入学の際にも活用されることが多く、その試験結果は生涯にわたり有効です。

FCE以上のレベルは、履歴書に書くことで信頼性の高い英語力をアピールできます。

TOEICは、主にビジネス英語を評価する試験として、企業の採用や昇進基準に

利用されることが多いです。

試験結果は2年間有効でありことから、TOEICのスコアは「現在の英語力」を示す目安として重視されます。

特にアジア地域や日本では、TOEICスコアがビジネスシーンでよく使われています。

ケンブリッジ英語検定試験のすすめ

ここまでケンブリッジ英語検定試験についてご紹介しましたが、

アカデミック?大学進学や専門職に有利?

ちょっと敷居が高いかな、と思われたでしょうか。

いいえ、そんなことはありません!

ケンブリッジ英語検定は就職や進学に有利ですが、実はこの試験は、日常生活の英語力を測るテストです。旅行、仕事、友人との雑談や人生相談等、日常生活での様々なことを英語でどれだけ表現できるか?

つまり、このケンブリッジ英語検定試験対策コースで学ぶことで、英語で色んなシーンでの

自己表現ができるようになるのです。

特に旅行や留学中、様々な国からの人たちとの異文化交流の場面では、英語を使ってコミュニケーションを取る、深堀して聞く、なんてことがあります。この検定で得られる英語力は、日常の色んな場面で上辺だけではない本当の英会話力を身に付けることができます。オーストラリアへ語学留学をされる方は、ぜひケンブリッジ英語検定試験にトライしてみてくださいね!

ケンブリッジ英語検定試験を目指すおすすめ語学学校

弊社アクティブウーマンでは、オーストラリアの語学学校を徹底視察、取材し、私たちの目でおすすめできる学校を紹介しています。

その中でも、ケンブリッジ英語検定試験を目指すなら特におすすめの語学学校をご紹介します。

Lexis Eniglish(レクシスイングリッシュ)

レクシスイングリッシュはオーストラリア国内に6キャンパスを持っており、ケンブリッジ公式試験解除となっているキャンパスが多いです。
そのため、ケンブリッジコースを修了後にそのまま学校でテストを受けることができます。

Greenwich(グリニッチ)

グリニッチはシドニーメルボルンにある語学学校で、ケンブリッジ試験の開講レベル数がオーストラリアで最も多い学校です。
2016年には約1,400名の学生がグリニッチでケンブリッジコースを修了しています。
オーストラリアで唯一KETというケンブリッジ試験にはまだ英語のレベルが到達していない初級の学生に向けた試験のノウハウを学べるコースが開講されています。

Impact English(インパクト)

インパクトはメルボルンブリスベンにある語学学校で、ケンブリッジ検定コースの準備コースとしてエクストリームイングリッシュという集中英語コースが開講されています。

スピーキングやリスニングがメインの一般英語コース以上に、ライティングやリーディングにも力を入れていてテストの形式に慣れることができます。
そのため、ケンブリッジコースを受講したときのギャップが少ないです。

 ケンブリッジ検定に強いGreenwich 

オフィスにGreenwich校のMioさんがお越しくださいました。

その時、Greenwich校のケンブリッジコースが他の学校とどう違うか、
Mioさんから詳しく教えて頂いたので、ちょっとシェアします。

(今回写真を取り忘れたので、いつかの写真です)

すごいポイント① KETから開講

まず、ケンブリッジのレベルは5つにわかれており、
低い順に KET→PET→FCE→CAE→CPE となっております。

多くの語学学校でケンブリッジコースの開講がありますが、
FCEとCAEコースのみ、という学校は多いはずです。

より幅広く開講している学校でもPETが追加される程度ですが、
何とGreenwichではKETから開講されています。

学生ビザで長期留学をされる場合、
最終目標としてケンブリッジ合格を設定される方も多数いらっしゃると思います。

多くの方が目標とされるFCEコースは、
試験対策コースの授業に参加する時点で中上級程度の英語力が必要となるため、
受講期間の最後に設定するような形になるかと思いますが、
例えばGreenwichのKETであればPre-Intermediateという、
初中級程度の英語力からクラスに参加することが出来ます。

より早くケンブリッジ検定というものに慣れたり、
試験自体がどんなものか経験してみたい、
一般英語では何となく物足りないような…もっとガッツリ勉強したい!という方には、
KETのコースに入るのもすごく良い選択なのではないかと思います。

すごいポイント② FCEが2種類ある

(GreenwichはSydneyとMelbourneにあります^^)

Greenwichでは、FCEというレベルが更に2つに別れています。

よく、ClosedとFoundationコースに間違われるようですが、
どちらもClosedコースです。

Closedコースとは、受講週数が予め決まっていて、
クラスのメンバーも終了まで変わらない固定のクラスです。

では何が違うのかというと、レベルです。

例えばコース参加時点で既にある程度スピーキング力のある学生さんと、
そうでない学生さんが同じクラスに入ってしまった場合、
ペアテストの練習をする時などに喋れる学生さんがどんどん発言し、
そうでない学生さんがそれをプレッシャーに感じてしまったり、
モチベーションが下がってしまったりすることがあるようです。

それを防ぐために、Greenwichではレベルを2つに切って、クラスを分けています。

ただ、その時点でレベルの低い方のクラスで頑張ることになった学生さんも、
FCEの合格圏内であることに変わりは無いので、
ストレスなく自分のペースでしっかり学んでいくことが出来るようになっています。

すごいポイント③ 毎週末模擬テストを受けられる

Greenwich校では月曜日~木曜日を通常授業とし、
一般英語の学生さんは金曜日にアクティビティへ参加するか、
補習授業を取るのか選べるようになっています。

これが、ケンブリッジコース授業中の学生さんの場合、
模擬テストを受けることが出来るようになっています。

毎週模擬テストを受け、問題形式に慣れておくことにより、
本番試験での緊張度も違います。

合格を目指す方にとっては大きなアドバンテージになります。

以上、Greenwich校ケンブリッジのすごいところレポートでした。