オーストラリアで社会福祉士(ソーシャルワーカー)を目指す

社会福祉士のスペシャリストを目指す。
社会的に弱い立場にある人達の状況、そして心を理解し、Quality of Lifeの維持・向上の為のサービスを提供する。

Diploma of Community Services 社会福祉ディプロマコース

あなたは、”社会福祉士”と聞いて、どのようなお仕事を思い浮かべますか?
老齢介護を思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、実は介護士と社会福祉士とは全く異なる職業なのです。

社会福祉とは、経済的困窮者やホームレス、薬物中毒者や虐待を受けている児童、心身に障害のある人、高齢者…このような生活する上で何らかの支援や介助を必要としている人々に、彼らの生活の質を向上させるため、社会的に何らかのサービスを提供することを指しています。

こういった分野を専門とするスペシャリストを育てるのが、こちらのコースの大枠です。

オーストラリアの社会福祉制度の概要

オーストラリアには様々な社会福祉制度が充実しています。

1.センターリンク

 オーストラリア国民に社会保障の支払いやサービスを提供しています。支払いとサービス、オンライン口座の設定、請求などといったサポートです。

また、センターリンクは、以下のすべての人に給付金を支給しています:

オーストラリアの高齢者

求職者

学生と研修生

家族

介護者

両親

障害者

アボリジニおよびトレス海峡諸島のオーストラリア人

オーストラリアに滞在する旅行者、移民、難民、亡命希望者

文化的、言語的に多様な背景を持つ人々

2、 障害者支援

障害者年金や福祉支援が提供されています。これには医療サービス、リハビリテーション、雇用支援などが含まれます。

3、老齢年金

老齢年金は、年金制度の一環として提供されています。年齢や収入に基づいて支給され、老齢者が平均的な生活を維持できるようにサポートするものです。

4、失業者支援

失業者向けには、失業手当や再就職支援プログラムが用意されています。これにより、失業者が仕事が見つかるまでの間に経済的な支援を受け、新しい就職先を見つけるためのサポートが行われます。

5、子供および家族向け支援 

家族手当、子供手当、育児休暇などが含まれ、子供の健康や教育のために様々な支援が提供されています。

6. 住宅支援

住む場所がない不安定な収入世帯のために、住宅支援が提供されています。低所得者向けの住宅補助や家賃補助などが含まれ、子供や女性を含めた家族の安定に役立てます。

7. 移民や難民のサポート

オーストラリアは移民の国です。そのため、移民や難民に対しても、適切なサポートが提供されています。言語や文化の違いに対応するためのプログラムや、生活支援も行います。

これらの制度は、オーストラリア政府が市民の福祉を最大限サポートするためのシステムです。留学生がソーシャルワーカーとしてオーストラリアで働く場合、これらの制度を理解し、利用者に的確なサポートを提供することが求められます。

ソーシャルワーカーコースの内容

この資格は、地域社会、家庭、または住居でのケアにおいて、高齢化、障害、またはその他の理由でサポートを必要とする人々に対して、個人中心のサポートを提供するために、多職種チームの一員として、監督の元に働くための資格です。

ソーシャルワーカーは、自分の職務と委任された範囲内で、自らの成果に責任を持って仕事をします。さまざまな技術、手続きの知識、およびクライアント中心のサポートを提供するために必要な概念や実践に関する理論的知識を勉強します。

この資格のスキルは、連邦および州・準州の法律、オーストラリアの基準、業界の実践規範に従って適用されています。

この資格を取得するためには、少なくとも120時間の業務を完了しなければなりません。

ソーシャルワーカーの就職先

パーソナル・ケアワーカー

介護アシスタント

サポートワーカー

地域ケアワーカー

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE) 学校紹介

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)
ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)

1800年代からの伝統ある私立カレッジ

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)は、設立130年以上の歴史を持つ、伝統的な専門学校です。
Acknowledge Educationグループのうちの一校であり、各校で様々なコースを提供していますが、看護留学でもお馴染みのメルボルンランゲージセンターとの姉妹校でもあります。

教育の質も高く保たれ、スチューデントサポートにも注力している学校なので、安心して学生生活を送ることが可能、日本人スタッフも常駐しています。

長い歴史のある学校でありながら、キャンパスは2017年にオープンした綺麗な建物であり、文化と美食の中心地、メルボルンの真ん中で学ぶことが出来ます。学校の目の前には路面電車のストップ・徒歩5分の所に電車の駅もあるので、通学や放課後のアルバイトにも便利です。

社会福祉コース概要

社会福祉ディプロマコース概要 

Diploma of Community Services

こちらのコースでは、社会福祉の分野においてプロフェッショナルとして働いていくための、知識とスキルの習得を目指しています。

例えば、介護施設に入っている高齢の方がおられ、ご家族もいないとします。
その方の、日々の身の回りのお世話は介護士さんがしてくださり、身体の事やご病気に関してはお医者さんが診ます。

ただ、もしこの方がこの先認知症になったら、どうやって生活費や医療費など、お金・銀行の管理をしていくのか。
行政機関とのやりとりはどうなるのか。それまで付き合いのあった友達との接点をどう作っていくのか。

そのような分野のお仕事を引き受けているのが、社会福祉士です。

上記の例は老齢福祉の分野であり、高齢者の方が対象ですが、このコースで学ぶことはそれだけではありません。
両親が離婚してしまった子どもや、育児放棄された子ども、経済的に困っている人、ホームレスや家庭内暴力を受けた人など、社会的に弱い立場にある方たちの心情と状況を理解してアドバイスを行い、その人達が生活の質を維持・向上できるような社会的サービスを提供することを目的としています。

日本でいうソーシャルワーカーやケアマネージャーのような分野でもありますが、学ぶ内容はかなり多岐に渡り、女性支援や移民サービス、雇用サポート、更にはドラッグ中毒者や難民の方を対象とした内容も含まれています。
そういった部分まで学ぶことが出来るのは、海外・オーストラリアならではであり、意義のあるものです。

こちらのコースには200時間の実習が含まれ、それぞれの学生さんの興味のある分野で実務を学ぶことが出来るプログラムです。

コース期間は1年間、基本的に授業は夜間となりますので、お昼のアルバイトで生活費を得ながらの就学が可能です。

コース開講日と費用、入学条件

2024年料金

未定

2024年コース開講日

開講なし

期間

1年間

入学条件

  1.  高校三年生以上の最終学歴があること
    卒業証明書のご提出が必要です
  2. 英語力
    IELTS6.0以上

カウンセラーの所見

今日はいま、私たちが一番注目している専門コースのご案内です。

それは、「コミュニティ・サービス」と言われる資格。日本にあまり似たような

資格はないようですが、心理学や、メンタルヘルスに興味がある人には間違いなく楽しめるコースです。これはざっくり言うと、DV、失業、薬物アルコール中毒などの問題を抱える人達のメンタルサポートを学ぶプログラムです。特にオーストラリアのような移民国家では、言語や文化が違うので、それぞれの人達の話をしっかりきいて理解することがとても大切です。

また、障害者や高齢者の支援も、この資格がサポートするお仕事になります。

さらに、他人の心のケアをするためにはまずは自分のメンタルが満たされている必要があります。そのため、ここではセフルケアも学びます。マインドフルネスや、リフレッシュの仕方などこのコースを受講しているだけで対人やコミュニケーションのプロになるのはもちろん、自分の心のケアもできるようになってきます。

これは看護師さんや医療従事者に特に人気の資格です。

それというのも、外国人が看護師資格をオーストラリアで取ることは、非常に高い英語力を要求され、年々、看護協会登録は難しくなっています。

そのため、看護師さんたちの永住権へ向けての移民計画として、矛先が向かったのがこの資格。英語力の敷居が低く、費用も安く、ビザも「3年」と長い。
卒業後は、当面仕事ができるビザが発給されるのですぐに帰国の必要はありません。専門コースは、ほぼ全員が、仕事をしながら勉強と両立しています。

ちなみに、このコースが出来てから私たちのお客様を含めた全ての学生で、帰国した人はまだ一人もいません。なんだかんだ、みんなオーストラリアに移住しています。どうやったら海外に移住できるんだろう、と漠然と考えている人も多いと思います。

ワーホリビザでは永住はできません。どんなに延長しても、最大3年後には切れるからです。そして、ワーホリは何の資格も残らないのでビザが切れたあとは帰国しか道はありません。それに、一か所で6か月までしか働けないので、本気で永住を狙っている人は、そもそもワーホリビザを最初から使う気がなくて、学生ビザで渡豪する人も多いです。

学生ビザなら、常に資格を積み上げていけるので、それがどんどん仕事に繋がります。なにはともあれ、まずは英語力が必須なので最低でも1年の語学留学が、

最初のステップです。そして、現地でやりたい仕事を見つけたら、それに必要な資格をとる、というのが大人の留学のベストな道だと思います。

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)のキャンパス写真

1800年代からの伝統ある私立カレッジ ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真1
1800年代からの伝統ある私立カレッジ ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真2
1800年代からの伝統ある私立カレッジ ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真3
1800年代からの伝統ある私立カレッジ ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真4
1800年代からの伝統ある私立カレッジ ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真5
ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真6
ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真7
ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)キャンパス写真8

卒業式の様子

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)卒業式の様子1
ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)卒業式の様子2
ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)卒業式の様子3
ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)卒業式の様子5

社会福祉コースは看護師さんにも人気ですが、語学力をつけた後に、学生ビザ延長をする方にも人気があります。

社会福祉コースをもっているそれ以外の学校

Shafston International College

Shafston International Collegeは、オーストラリアのブリスベンとゴールドコーストにキャンパスをもつ学校です。カンガルーポイントというお、市内中心部からやや外れた場所にあり、ブリスベン川を望む景観が美しい学校です。英語コース以外にも、ビジネス、ホスピタリティ、デザインなどの専門職プログラムを提供しています。

学校詳細はこちら

Charter Australia

Charter Australia は、オーストラリアの高齢者、医療、地域ケア部門に関する専門知識を学べる専門学校です。シドニーの中心部に位置しており、日本人スタッフも在籍していて安心です。主にアシスタントナースコースで有名であり、多くの日本人看護師が在籍しています。

学校詳細はこちら

Cairns College of English & Business

ケアンズ・カレッジ・オブ・イングリッシュ&ビジネス(CCEB)は、ケアンズ市内の便利な立地にある専門コースと英語コースを併設した学校です。日本人スタッフも在籍しており、アルバイトをしながら学ぶことができます。英語コースからパスウェイで専門コースへ進学するも可能です。

学校詳細はこちら

Imagine Australia

Imagine Australiaはオーストラリア4都市にキャンパスをもつ学校で、専門コースと英語コースを併設しています。比較的費用が安いことから、英語コースとパッケージで申し込むこともおすすめです。パスウェイと呼ばれるシステムで無試験で英語コースからそのまま専門コースへ進学できます。

学校詳細はこちら

まとめ

オーストラリアで語学留学後に、現地で進学を検討する方はとても多いです。その際には、現在、どの町に住んでいらっしゃるのか、どこまでのコース(CertificateやDiploma)を希望しているのか、永住権や現地就職を視野にいれているのか、ということにおいても、ご案内するコース期間や学校は異なってきます。

そのため、現地での専門コース進学や、ビザ延長を検討されている場合は、まずはカウンセリングを受けてみて下さいね!

カウンセリング詳細はこちら

【留学生の声】社会福祉ディプロマコース現地体験談

メルボルンの語学学校「メルボルン・ランゲージ・センター」で学ぶ看護師さん、はつみちゃんから現地体験談です!彼女は、アクティブウーマンの看護留学プログラムに参加し、その履修を終えて、ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)の社会福祉ディプロマコースに進学しました。

はつみちゃんは、今のアクティブウーマン留学応援ブックの表紙です。

応援ブックがお手元にある方は、女子3人組が公園で笑顔でいる写真があるかと思います。3人の女子は実は全員看護師さん。はつみちゃんは、最初は看護留学からスタートし英語初心者でした。そのため、メルボルンランゲージセンターの看護プログラムに参加。履修を終えて、この社会福祉ディプロマコースに進学しました。

学校名

メルボルン・ランゲージ・センター

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)

なぜ社会福祉士コースを受講することに決めましたか?

以前、語学留学をしていて、もう少し英語のコミュニケーションを上達したいと思っていました。このコースは福祉系なので今後看護師として仕事に復帰した際にも少しでも役に立つだろうと思ったこと、自分の興味のある分野を学ぶ方が楽しく英語の勉強ができるだろうと考え受講を希望しました。コースが始まる前は必要な語学力に達していない状況だったので強い不安もありましたが、日本での看護師の経験が助けになるだろうと思い、私にとっては一大決心で受講を決めました。

これまで履修した社会福祉科目のうち、どの科目が役に立った、または興味深かったですか?

一番初めに受講した「Manage and promote diversity (多様性について)」
が自分の価値観を変えるぐらいの内容で、受けて良かったと思いました。今まで閉ざされていた知識が一気に開けたような思い(笑)と、皆が違って当然ということを改めて学んだような感覚でした。例えば、年齢、出身、性別、経験、教育、宗教、文化、障害など多種多様で、人権の中で平等であるべきこと、助け合うこと、経験や知識を補い合うことができること。違った背景の人たちが集まることで、職場環境や生産業の面でも向上するということを学び、看護師にとっても大切なことではないかと思いました。ここで学んだことを今までの自分が理解していたら、違った人間関係(いい方向に)が築けていたかもしれないなと自分を振りかえる機会にもなり、自分がしっくりときて学べた講義だったと思います。講師も学生に考えさせるような問題提起をし、デスカッションの機会も与えてくれたので、授業の構成が自分に合っていたことも良かった点だと思います。

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)の学校の講師陣はどうですか?

福祉系の世界で仕事をしているので、学生の話を聞いて理解しようとしてくれる講師が多いと思います。経験に基づいて事例を話してくれることもあるし、roleplayや presentationの機会を作って、学生の実践力を高めようと計画してくれることもありました。話すのが苦手な私は初めは死ぬ思いでしたが、訓練させてもらえたと思います。私自身は英語も日本語でもSpeakingの向上が必要だと痛感していますが。講師もDiversityなので、話し方が早口、アクセントが強くて日本人には聞き取りが難しいこともあるし、授業の構成も異なります。先にDiversityを学習していたおかげで、生徒も講師陣の文化を理解してお互いにコミュニケーションを図りながら授業をつくっていたと思います。について

現在1年目の実習を行っています。場所は地域の教会で、通常の教会としての活動と共に、アートプログラムや子供向けの教育プログラム、aboriginal peopleを支援するためのプログラムを提供しています。その中で高齢者向けのアートプログラムがあり学生が主体となって計画を立てています。

背景には周囲にいくつかの老人ホームがあり、家族が近くにいず一人暮らしの高齢者が多い地域であるため、高齢者が外に出て人と会ってお茶とともに話をする機会を作るために、教会の牧師さん(責任者)がプログラムを考えたようです。私は折り紙、もう一人の学生はサシェ作りを計画しています。地域にポスターを配り、来月実施することになりました。老人ホームにも訪問する機会があるため同行し、そこに住む方と話しをすることもできます。水曜のモーニングティーでは教会に通う人と共にデスカッションを行っています。内容はAboriginal people, Diversity, Christianism, などで、全てのことは理解できませんが、参加者の意見を聞き、刺激を受けながら勉強しています。
(少し難しい内容なので、私の頭の中は日本語で理解して考えているので、自分の意見を言うことはできませんが)。

自分はクリスチャンではなく、日本の教会活動についての知識もないので比較することはできませんが、地域における教会の役割やcommunity servicesの活動や役割について十分に学ぶことができる、とてもいい実習環境です。

ストッツカレッジ(STOTT’S COLLEGE)についてどう思いますか?

個人的にはストッツカレッジで学んで良かったと思っています。内容の面ではDiplomaで学んでいる限りでは必要な項目は網羅しているでしょうし、アセスメントも講師がチェックして学生が学んでいることを確認し実習も必要なレベルに達した所を手配しているように思います。現時点ではDiplomaを修了したら日本に帰国することを考えているので、看護師に戻るつもりです。

日本人スタッフのみきさん

学生たちの頼れるお姉さま。日本人スタッフのMikiさん

こういった社会福祉専門コースは日本では、カリキュラムや学校の詳細を聞くことが難しいです。なぜなら高度な英語力が求められるので、現地にまずは語学留学をしてから、進学相談をするのが常です。ですが、あらかじめ日本で話を聞いておいて、イメージを含ませておいて、語学留学のその先のモチベーションとして話を聞いておくと、さらに目的意識をもった留学ができると思います。特に看護師さんは現地で社会福祉への進学率が高いです。看護師になる道は正直大変です。看護協会登録は長い道のりです。ですが、この社会福祉なら得意な英語を使って社会的不利にある立場の人たちへのカウンセリングやサポートといった仕事を通じて、看護師の知識も生かすことができます。定期的に開催していますので、留学セミナーのスケジュールをご確認ください。ストックカレッジ(stott’s college)についてのご相談はアクティブウーマンへお気軽にどうぞ!

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