
私たちの元には毎日留学やワーキングホリデー相談の女性たちが訪れます。圧倒的に多いのは20代ですが、もちろん30代、40代、50代の方々もいます。
語学学校はほとんどが20代の学生です。ですが、20代の方々の中でも28歳くらいになると
「このトシで留学なんて遅いですよね」
という人がいて、30代の方の多くの方も「この歳で浮かないでしょうか」
といい、40代になるとさらに「年齢層の高い学校はありますか?」という質問が出てきて、50代になると、そういう質問は一切でなくなります。
結局、何歳であっても年齢を気にする人はいるのですが、オーストラリアに行くと、あまり気にならなくなりますよ。日本はなんでもかんでも年齢を問われるし、履歴書にも年齢は書くし、若いほうがいい、という風潮がありますが、オーストラリアでは履歴書に年齢、性別を記載する文化はありません。
そういったことで人をジャッジするのがよくないという風潮があるからです。だから大人になっても学ぶ学生は多いし、専門学校には多くの社会人がキャリアチェンジのために在籍しています。
日本と違って大人が多いのも、オーストラリア留学の特徴です。
留学カウンセラー 桜井彰子
30代のオーストラリア留学
30代の人たちは、おそらく一番自分の年齢を気にすると思います。20代の子のように楽しめるか不安。仕事が見つかるか不安。友達ができるか不安。
一番深刻な顔で相談に来るのがこの世代です。キャリアを捨てるのも勇気がいる。
でも、そのキャリアが好きなわけでもない。
築いてきたものがあるので、それを手放すのが怖い。
ですが、40代、50代の人たちからみれば、30代なんてまだまだ若い。
独身なのであれば、好きな場所へ飛び出していくべき、と思うはずです。
30代という年齢を気にしているのは本人だけで、海外へ出ると年齢の話をすることはまずありません。英語学校ではみんなが英語を習得するために集まっている仲間としてすぐに仲良くなります。日本では出会わない世代の子たちと友達になれて、新鮮な経験になりますよ。
40代のオーストラリア留学
40代のオーストラリア留学は、仕事もひと段落して、もしくは子供がやっと少し手が離れて、少し人生のゆとりが出来た頃です。
ずっと仕事もがんばってきた。気が付いたら、人生の半分をすぎた。若い頃に出来なかった留学を実現させるには、最後のチャンスかもしれない。
そんな気持ちになってくる時期です。
少しでも若い時に行っておかないと。
こんな思いがよぎるのが40代です。また、若い子たちとうまくやっていけるか不安になるのもこの世代。そのため、大人が多い、年齢層が高い学校がないかと探します。
が、語学学校は20代が圧倒的に多く、年齢層が高い、と検索すると、今後はシニアの留学がひっかかってきます。もちろん40代はまだまだシニアではありません。
若さとシニアのはざまにいる40代は、もちろん20代の子たちと学んでください。
語学学校は圧倒的に20代が多い場所ですが、彼らにとっても同世代以外の仲間と交流するのは勉強になります。そして、どこへ行っても40代の学生さんは何名かはいるものです。
40代で留学を考えた時点で、マイノリティだと自覚して、同世代がたくさんいるクラス、は諦めてください。
ですが、他の人たちが、年齢を気にして諦めたり、「出来ない」と決めつけていることを自由にやっている自分が凄いと思ってください。
「人と同じ」「平凡」という言葉は退屈です。
私は人と違うこと、ユニークだね、面白いね、と言われるほうが嬉しいです。
自分は面白い人間なんだ、と自覚して、留学生活を楽しんでください。
50代のオーストラリア留学
50代のオーストラリア留学は、もう吹っ切れています。
子育ても終わり、自由な身分となり、あとは自分の時間です。好きなことをやる!と自分の人生を楽しむことにフォーカスするのが50代です。
クラスメイトが若すぎる、、という心配も、もうないです。
むしろ、若い人たちとの交流を楽しむスタンスです。
筆者も50代ですが、20代の若い人たちとのおしゃべりは、同世代の女性たちよりも楽しいです。恋愛や仕事に悩んでいて、そうした若者にはとても頼られます。
若者たちの悩みは50代の大人から見るととても可愛いです。自分が通ってきた道をこれから歩く若い世代のお世話をすることに生きがいを感じてくるはずです。
大人としての経験も活かせる。新しい言語を学んで第2のステージとして楽しめる。
ウェイトレスといったアルバイトを経験できる。
50代の留学は第2の青春です。
ぜひ、1年くらいの長期で自分を成長させるために行ってみて下さい。
大人の留学おすすめ都市
オーストラリアは都会と自然が混ざっているので、行く場所によって全く異なる経験ができます。
ケアンズ
離島のような環境で大自然に囲まれています。人が親切で人懐こいのはダントツです。現地の人たちと仲良くなって、毎日海を散歩して、朝日を見て。そんなリラックスしたナチュラルライフに憧れる人はケアンズがおススメです。
コンパクトなリゾートビーチが多く、アルバイトも探しやすいです。大型のショッピングモールもあるので、なんでも揃って便利です。すぐに友達ができる環境かと思います。
ブリスベン
ある程度便利な街が好きだけど、東京のような都会は苦手、という方はブリスベンがおススメです。福岡のようなイメージでしょうか。川の街で海も近く、開放的でほどよい人口で活気がある元気な街です。冬でも寒くならないため長期留学する学生に人気です。
メルボルン
2023年、シドニーを抜いてオーストラリア最大の都市となった街です。川の街でヨーロッパの街並みを色濃く残しており、古い建築物が立ちならず芸術的な街です。7-8月は気温0度近くとなり非常に寒くなりますが、寒いのが苦にならない方にはおすすめの街です。
シドニー
海あり、自然あり、都会あり、で一番お馴染みの街です。港に面しているので「みなとみらい」のような景観です。夜も遅くまで賑やかで、都会が好きな方は楽しめる町です。観光客も学生も多く、かなり混雑したエリアとなります。電車が網羅されており、少し郊外に住んでそこから通う人も多く、郊外のほうが静かなローカルエリアとなりおススメです。
ビルが多く近代的な街並みです。
ゴールドコースト
高層ビル群の前が海、という珍しい景観です。賑やかで都会的な要素がありつつ、あくまでビーチ沿いに開けた町なので、ワイキキにとてもよく似ています。毎日海を眺めたい、ビーチを散歩したい方は、オンザビーチの街がおすすめです。ショッピングモールやホテルも多く、アルバイトも多いエリアです。