留学カウンセラー 桜井彰子
今回は、オーストラリアへの中学留学の特徴について解説します。留学生活を安心して送るためにオーストラリアの中学の教育制度・システム、気になる費用までも徹底解説しています。
Contents
オーストラリアの中学留学の特徴6つ
オーストラリアの中学留学が日本の中学生に選ばれる理由には6つの特徴があります。
1.短期間で気軽に参加できる
オーストラリアの中学生向け留学プログラムは、参加者が短期間で経験を積めるため、時間や財政的な負担を軽減することが可能です。
短期間のプログラムは通常、数週間から数ヶ月の期間で設計されており、学校の長期休暇期間に合わせてスケジュールが組まれています。
そのため、学生は学校の授業を欠席することなく、留学経験を得られます。
例えば、夏休みを利用して4週間の英語集中コースに参加すると、生徒はオーストラリアの文化と教育を体験するとともに、英語力を向上させることが可能です。
そのため、オーストラリアの中学生向け留学プログラムは、時間とコストを考慮しながら国際的な視野を広げる絶好の機会といえます。
2.オーストラリアの質の高い教育が受けられる
オーストラリアの中学留学プログラムは、高い教育を提供し、学生が新しい知識とスキルを習得するために必要な場所が提供されています。
オーストラリアの教育システムは、学生中心的なアプローチを採用しており、クリティカルシンキングや創造力を促進することに重点を置いています。
また教師は個々の学生の学習ニーズに対応するための専門的な訓練を受けています。
例えば、オーストラリアの学校では、科学、数学、社会科学、そして英語などの基本的な学科だけでなく、アートや音楽、スポーツなどの広範な学科も教えられています。
そのため、生徒たちは自分の興味や才能を追求する機会が得られます。
オーストラリアの中学生向け留学プログラムは、質の高い教育を受け、多面的な成長を促す環境です。
3.ネイティブな学生に囲まれた環境で英語力が上がりやすい
オーストラリアの中学生留学プログラムは、英語環境に完全に浸ることで自然に英語力を向上させることを狙いとしている学校が多いです。
ネイティブスピーカーの学生と日々交流することで、英語力を自然に向上させられます。
オーストラリアの学校では、授業はもちろんのこと、スポーツやアートのクラブ活動、さらには学校行事までもが全て英語で行われます。
英語のみの環境に身を置くことで、生徒は英語を使う機会が増え、より自然な英語表現やアクセントを学べます。
例えば、スクールライフの一部として参加するスポーツクラブや音楽クラブでは、ネイティブの生徒と一緒に活動すると、自然に英語のリスニング力やスピーキング力を鍛えられます。
4.四季がはっきりしていて温暖な気候で過ごせる
オーストラリアは、日本のように四季がはっきりしており、温暖な気候であるため、留学生はアウトドアアクティビティに参加しやすい環境です。
オーストラリアの気候は一年を通して温暖で、特に冬でも寒すぎることは少ないです。
また、四季がはっきりしているため、留学生は各季節の違いを体験できます。
例えば、夏はビーチでの水泳やサーフィン、秋と冬はハイキングやキャンプなど、季節によってさまざまなアウトドアアクティビティを楽しめます。
アウトドアアクティビティの活動は、生徒たちがオーストラリアの自然環境を直接体験し、新しい友達との交流を深める良い機会です。
そのため、温暖で四季の変化を楽しめる環境を通じて、留学生の体験学習と生徒の社会性を育てられます。
5.大自然を体感しさまざまな文化に触れられる
オーストラリアの中学生留学プログラムは、豊かな自然環境と多様な文化体験を特徴としています。
オーストラリア留学では、ユニークな自然環境の体験と、多様な文化への接触を通じて、学生の視野が広がります。
オーストラリアは、壮大な自然環境、独自の野生生物、世界遺産の地域で知られています。
また、多様な文化的背景を持つ人々が共存する国であるため、留学生は新たな視点と知識を得られるでしょう。
例えば、学校の遠足では、生徒たちはオーストラリアのグレートバリアリーフなどの自然環境やアボリジニ文化を直接体験する機会などもあります。
学校内ではさまざまな文化的背景を持つ生徒との交流を通じて、異文化理解を深められます。
そのため、生徒の知識と理解を拡大する良い機会となります。
6.卒業後の進路選択の幅が広がる
オーストラリアの中学生留学プログラムは、生徒が異なる教育システムやキャリアパスを体験すると、卒業後の進路選択の幅を広げられます。
留学体験は、自分自身の興味や能力をより深く理解し、新たな価値観や世界観を与えたり、将来の学習やキャリア選択に影響を与えるため、重要です。
例えば、オーストラリアの教育システムでは、生徒たちに一般的な学科だけでなく、芸術、音楽、スポーツなどのさまざまな分野を探求する機会を提供しています。
また、彼らは現地の生徒との交流や地元企業でのインターンシップなどを通じて、さまざまなキャリアパスを知ることができます。
そのため、生徒が多様な教育とキャリアの可能性を探求でき、進路選択の幅を広げられるようになります。
オーストラリアの中学の教育制度・システムについて
オーストラリアの中学の教育制度・システムは、日本とは異なります。
そのため、事前に確認しておきましょう。
学期について
オーストラリアの学校では、年間を4つの学期に分けて学習します。
4学期制は、学生が一年を通して均等に学習を進めることが可能です。
また、各学期の間には休息期間があり、学生は学業と休息を適切に取れます。
一般的に、オーストラリアの学年は1月から始まり、12月に終わります。各学期は約10週間で、その間に2週間の休みが設けられています。
中学校入学・卒業のタイミングが州によって異なる
オーストラリアでは、中学校の入学と卒業のタイミングが州によって異なります。
オーストラリアは連邦制国家であり、各州が独自の教育政策を実施しています。
そのため、学校のレベルや教育の進行具合は州によって少し異なることがあります。
例えば、ニューサウスウェールズ州では、生徒は一般的に6歳で小学校に入学し、12歳で中学校に進学します。
しかし、ビクトリア州では、生徒は一般的に5歳で小学校に入学し、13歳で中学校に進学します。
そのため、行きたい学校によっては、中学校の入学と卒業のタイミングが州によって異なることを理解する必要があります。
中学留学では学生ビザが必要
オーストラリアでは、海外からの留学生は学習期間中、学生ビザを持つことが法律で義務付けられています。
学生ビザは、コース開始日の30日前から有効となり、コース終了日の2ヶ月後まで有効です。
学生ビザは、以下の条件が必要です。
・学校の入学許可証(オーストラリア政府認定)
・滞在期間中の生活資金の証明
・健康診断の証明
・海外旅行保険への加入
オーストラリアの中学留学で必要な費用
オーストラリアの中学留学での必要な費用は、公立・私立・サマースクールなどによって異なります。
中学留学の費用の目安
中学留学の費用は、1週間で20〜40万円
期間 | 費用の目安 |
1週間 | 20〜40万円 |
2週間 | 40〜60万円 |
1年間 | 250〜600万円 |
上記の内容には、生活費、教材費、ホームステイ費などは、含まれません。
また、生活費は都市部と地方では大きく異なるため、留学先の地域によっても費用は変動します。
公立・私立の学費の違い
オーストラリアの公立・私立学校の学費は、以下の通りです。
公立(年間) | 90〜120万円 |
私立(年間) | 180〜260万円 |
中学校は、学校によって金額が大きく異なります。
基本的に私立の方が1.5〜2倍ほど料金が高いです。
サマースクールの費用
オーストラリアのサマースクールは、1〜4週間の短期間でより集中的に学習を進められるプログラムです。
費用はプログラムによりますが、一例としてメルボルン大学のサマースクールでは、寮と食事を含むプログラムの費用は食費や滞在費などを合計して10〜50万円ほどとされています。
サマースクールは通常の学期とは異なる費用構造を持っているため、参加を検討する際には、プログラムの詳細と費用を確認することが重要です。
中学留学を行う場合の注意点
中学留学を行う際には、以下の注意点を確認しておきましょう。
多額のお金を持ち歩かない
オーストラリアでの生活において、多額の現金を持ち歩くことは避けるべきです。
多額の現金を持ち歩くと、盗難のリスクが増加します。
また大金を管理すると、管理が難しくなる可能性があります。
例えば、必要なお金だけを持ち歩き、残りは銀行口座や学校の金庫に保管するなどの対策を取ることが推奨されます。
また、学生でも所持できるクレジットカードやデビットカードを使用すると、必要な時に必要な分だけお金を引き出すことが可能です。
そのため、オーストラリア留学中は、お金の管理に配慮し、多額の現金を持ち歩かないことが大切です。
現地の人がいない場所に近づかない
オーストラリア留学中の安全確保のためには、特定の状況下での行動規範を理解することが大切です。
オーストラリア留学中は、人通りの少ない場所や未知の場所にはあまり近づくべきではありません。
人のいない場所や知らない場所への無計画な訪問は、生徒の安全リスクを増加させる可能性があります。
特に大自然の中や夜間に現地の人がいない場所には、近づかないでおきましょう。
例えば、ハイキングやキャンプなどの活動を行う場合は、必ずガイドや信頼できる大人と一緒に行動するべきです。
また、夜間の移動は、できるだけ人通りの多い場所を選び、できれば友人と一緒に移動することをおすすめします。
そのため、オーストラリア留学中は、常に安全に注意を払い、人のいない場所や未知の場所へは慎重に行きましょう。
4学期制の入学時期を確認しておく
日本の学校とは異なり、オーストラリアの学校は通常、4学期制が採用されているため、日本からオーストラリアの学校に入学する場合は入学時期を調整する必要があります。
例えば、オーストラリアの学校年度は通常、1月下旬から始まり、12月初旬に終了し、各学期の間には約2週間の休みが設けられています。
そのため、入学や帰国の日程を計画する際には、これらの日程を考慮に入れる必要があります。
オーストラリア留学で学校にうまく入学させるためには、留学先の4学期制の日程を理解し、入学時期を適切に計画することが必要です。
滞在方法を確認しておく
留学生活を良くするためには、滞在方法の選択と準備が大いに関係してきます。
オーストラリア留学を計画する際には、滞在方法を事前に確認し、適切な準備をしましょう。
滞在場所は、学習環境、生活環境が決まっており、生徒の安全や生活に大きく関係します。
例えば、ホームステイは現地の家庭生活を体験できる一方、学生寮はより保護者の目が届きにくい独立した生活を体験できます。
各滞在方法にはそれぞれの利点と課題があり、生徒のニーズ、希望、そしてパーソナリティにより適したものがあります。
そのため、オーストラリア留学を計画する際には、滞在方法を事前に検討し、生徒自身が最適な学生生活を送れるようにすることが大切です。