オーストラリア留学で公認会計士になる方法は?必要なスキルや就職方法も

 

「オーストラリアで会計士になる手順が知りたい」

「オーストラリアで会計士を目指し、日本で就職するのは意味がない?」

今回は、このような悩みや疑問を解決する記事を書きました。

オーストラリアで公認会計士になるためには、会計士コースが学べる学校を選択する必要があります。

記事では、オーストラリアで公認会計士として就職する方法や日本で公認会計士になる方法、会計士コースが学べる学校を紹介しているため、最後までぜひ読んでくださいね。

会計士とは?

オーストラリアでは、会計士は大きく「公認会計士」と「企業内会計担当」の2つに分類されます。

公認会計士は、オーストラリアの法律に基づき、会計監査、税務申告、財務アドバイザリーなどの業務を行えます。

一方で企業内会計担当者は、資格は必要ありません。

しかし、会計処理や財務報告業務に従事します。

公認会計士制度は、専門性と公正性を確保するため導入されています。

日本との違いとしては、取得方法、役割、業務規制、国際的認知度などがあげられます。

オーストラリアの公認会計士は、国際的に認知度が高く評価されています。

専門的な知識とスキルを身につけると、AIに代替されにくい多角的な会計サービスを提供できる点が魅力です。

オーストラリアで会計学を学ぶために必要なスキル

オーストラリアで会計学を学ぶために必要なスキルは、以下の通りです。

・数字を処理するスキル

・情報を正しく読み取るスキル

・顧客のビジネスを促進するために法律と合わせて正しく会計のアドバイスをするスキル

上記の必要なスキルを身につけていけば、会計学を学びやすくなります。

オーストラリアで公認会計士になる方法

英語力と最終学歴の条件

オーストラリアで公認会計士になるための英語力と最終学歴の条件は以下のようにまとめられます。

必要な英語力

・学士課程でIELTS 6.0~6.5相当

・修士課程でIELTS 6.0~7.0相当

英語力が足りない場合は、英語コースやディプロマコースから大学に進学できます。

必要な最終学歴

公認会計士団体の多くは、認定教育機関での学士号以上の学位を入会条件としています。

オーストラリアの大学・大学院への入学は入試がなく、これまでの学業成績で判定されます。

会計学の修士課程に進学するには、必ずしも学士で会計学を専攻している必要はありません。

しかし、高い学業成績が求められます。

つまり、公認会計士を目指す場合は、一定の英語力と学士号以上の高い学業成績が必要不可欠となります。

そのため、事前に英語力をつけておき、高い学業成績を取れるように努力しておいてくださいね。

会計学コースで学ぶ

オーストラリアで会計士になるためには、会計学コースで会計学について学ぶ必要があります。

オーストラリアの公認会計士資格取得には、公認会計士協会(CPA Australia)が認定する大学の会計学の学士号または修士号が必要です。

認定コースには、会計学の学士課程(34年)、日本の大学卒業後に編入する2年間の学士課程、12年の修士課程や準修士課程があります。

日本の4年制大学を卒業している場合は、編入により2年程度で学位の取得が可能です。

1年間でフルタイム8単位以上を修了すれば、準修士号で準会員の申請要件を満たせます。

学士号取得後は、CPA会員になるため3年間の実務経験が必要なため、卒業時に就労ビザ取得を検討する必要があります。

学歴や目的に合わせてさまざまなコースを選択できますが、公認会計士協会認定の会計学の学位取得が最初のステップとなるので覚えておいてください。

CPAプログラムを受講して試験に合格する

準会員資格取得後、6年以内に必修科目4科目と選択科目2科目の計6科目を受講し、それぞれの試験に合格する必要があります。

通常は1科目半年のペースで受講するため、全6科目で約3年を要します。

複数科目の同時受講は難しいため、多くは2科目以下を受講します。

CPA Australia認定大学のコースに在学中の場合、所定の科目修了時点で準会員として登録し、大学在学中からCPAプログラムを開始できます。

他の会計士資格や顕著な実務経験がある場合、一部科目が免除される可能性があります。

費用としては年会費、プログラム受講料など概算で30万円以上がかかります。

つまり、認定大学コースの修了または試験合格で準会員資格を得た後、規定のCPAプログラムを受講し試験に合格すると、最終的にCPAの公認会計士資格を取得できます。

そのため、自身の経歴に合わせて効率的な受講計画を立てることが重要です。

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CPA会員(Mentor)になり、3年間の会計実務経験を積む

オーストラリアでCPA会員になり公認会計士として活躍するための最後のステップについて、以下のようにまとめられます。

CPAプログラムの修了後、CPA会員の元で3年以上の実務経験を積む必要があります。

期間中は監査、財務諸表作成、税務申告、財務アドバイスなど、幅広い実務経験が求められます。

実務経験は在学中からインターンとして並行して積むことも可能です。

Mentorとなる指導CPA会員は、オーストラリア国内外を問いません。

実務経験を通して、リーダーシップ、専門性など4分野10個以上のスキルを身につける必要があります。

オーストラリアの学生ビザからの切り替えで、卒業後2-3年間の就労が可能な卒業生ビザを取得できます。

さらに地方在住などの条件を満たせば1-2年の延長も可能です。

つまり、教育と実務の両面で、会計の専門的な知識とスキルを身につけることが公認会計士への道のりとなります。

CPA会員(CPA Member)に登録されて公認会計士資格を取得する

オーストラリアで公認会計士資格を取得するための最終ステップは、以下のように要約できます。

CPAプログラムで必修4科目と選択2科目の計6科目の試験に合格する

3年間の実務経験を積む

すべての要件を満たすと、CPA会員として公認会計士の資格を取得できます。

資格維持のため、CPA会員として年会費を支払う必要があり、継続的な専門職開発(CPD)に従事し、最低120時間の研修を3年ごとに受講する必要があります。

教育と実務の両面から一定の水準を満たした上で、CPA会員に登録されると、正式に公認会計士の資格が得られますよ。

その後も、年会費の支払いと継続的な研鑽が義務付けられており、常に最新の知識とスキルを身につける努力が必要です。

オーストラリアで公認会計士として就職する方法

オーストラリアで公認会計士になる

前述しましたが、オーストラリアで公認会計士になるためには、以下の手順で就職するのが一般的です。

1.英語力をつける

2.会計学コースで学び、公認会計士の資格を取得する

3.CPAプログラムを受講して試験に合格する

4.CPA会員(Mentor)になり、3年間の会計実務経験を積む

5.CPA会員(CPA Member)に登録されて公認会計士資格を取得する

公認会計士になりたい方は、上記の方法で就職を目指しましょう。

オーストラリアの就職活動では、即戦力がある人材が求められるため、インターンシップを経験する必要があります。

また、さまざまな会社に連絡して、公認会計士を求めている環境を見つける必要もあるので、最後まで頑張って就活してくださいね。

日本で公認会計士になる

日本で公認会計士になるためには、日本での国家試験を受験する必要があります。

その際、オーストラリアで学んだ会計法やCPA会員での経験は役に立つと感じにくい場合もあります。

しかし、オーストラリアで会計学を学ぶことは、グローバル化に伴い海外子会社や取引先との連携が増える中で、英語力と国際会計基準の理解が求められる会計職にとって有利です。

多くの国が国際会計基準を採用する一方、日本は近年まで米国基準を適用してきましたが、2016年から国際財務報告基準が導入されました。

しかし、この基準を理解できる人材は不足しており、英語と国際会計基準を兼ね備えた会計担当者の需要の増加が予想されています。

そのため、オーストラリアで会計学を学び、日本で公認会計士になると、さまざまな企業から重宝されるかもしれませんよ。

会計士コースが学べる学校を紹介!

Cass Training International College(CTIC

キャス・トレーニング・インターナショナル・カレッジ(CTIC)は、シドニー中心部のタウンホール駅から徒歩5分と便利な立地にあります。

語学学校としての英語コースに加え、IT、マーケティング、建築など様々な専門コースを提供する学校です。

2017年に新しいキャンパスに移転した比較的新しい校舎で、世界30か国以上からの留学生が集まる国際色豊かな環境が特徴です。

会計分野では、Accounting and Bookkeeping(52週間)Diploma of Accounting(78週間)Advanced Diploma of Accounting(78週間)のコースを用意しています。

英語講師には、実際にIELTS試験官を務める方もいて、わかりやすい授業を受けられますよ。

実用的な英語を学べるReal Englishコースやビジネス英語コースも人気があるので、ぜひチェックしておいてくださいね。

Cass Training International College(CTIC):https://ctic.com.au/

Lonsdale Institute(Melbourne Campus

ロンズデール・インスティテュートはメルボルンのシティー中心地に位置し、ビジネス、マーケティング、ホスピタリティ、プロジェクトマネジメントなど幅広いコースを提供する専門学校です。

フリンダース駅から徒歩3分と抜群の立地にあり、レストランやカフェ通りなども近接する利便性の高い場所です。

2006年の創立以来、国内外の学生向けに専門的な知識・スキルを身につけるための教育を実施しています。

学生は世界各国から集まっていて、ヨーロッパ系が多数を占める国際色豊かな環境で学習できますよ。

専門コースでは、実務経験者や就職を目指す学生が多く、活発な意見交換ができます。

時間割も昼夜・土曜と多様で、柔軟な学習スタイルに対応できるので、自分の好きなやり方で組み込んでOK

一方的な講義ではなく、ワークショップやチュートリアルなど双方向の学習形態も取り入れられています。

経験豊富な講師陣によるきめ細かいサポートも魅力です。

個人に合わせたカリキュラム編成、複数の担当講師による授業、個別面談など、手厚いフォローアップが用意されています。

さらに、クラス内は英語漬けの環境作りとして英語使用が義務づけられているほか、現地での生活体験を通した英語学習なども実施されています。

質の高い教育をリーズナブルな費用で受けられる点も評価されていますよ。

Lonsdale Institute(Melbourne Campus):https://www.lonsdaleinstitute.edu.au/

TAFE NSW

TAFE NSWは、ニューサウスウェールズ州立の高等職業専門学校です。

シドニー中心部を含む同州内に130か所以上のキャンパスを持ち、120を超える幅広い分野のコースを開講しています。

実践的な学習環境が整備されており、一部のコースではワークプレイスメント(企業での就業体験)プログラムが用意されています。

費用を抑えながら、Diplomaの取得後に提携大学に編入できるパスウェイプログラムも人気があります。

TAFE NSW:https://www.tafensw.edu.au/

TAFE International Western Australia

TAFE International Western Australia(TIWA)は、西オーストラリア州政府が運営する高等職業専門学校です。

州都パースを中心に17か所のキャンパスを構え、135を超える幅広い分野のコースを提供しています。

同州は経済的に住みやすい地域として知られ、リラックスした生活スタイルと豊かな自然が魅力的です。

パース市内には美しいスワン川やビーチ、公園などがあり、ワイナリーやイベントなども充実しています。

留学生は西オーストラリアならではの生活を満喫できます。

TIWAでは実務経験豊富な講師陣から実践的な職業教育を受けられます。

インターナショナルオフィスでは学生ビザや生活サポートなど手厚い支援が用意されています。

会計分野では「Diploma of Accounting」と「Advanced Diploma of Accounting」の2コースがあり、即戦力となる実践的な会計知識・スキルを習得できますよ。

費用対効果が高く、高水準の職業教育を提供するTIWAは、グローバル化が進む中で将来のキャリアを見据えた実力を身につけたい学生に最適な環境です。

TAFE International Western Australia:https://www.tafeinternational.wa.edu.au/

Australian Institute of Commerce and Language

Australian Institute of Commerce and Language(AICL)は、シドニー中心部のセントラル駅至近に位置する私立の専門学校です。

ビジネス、IT、会計などに特化したプログラムを提供しており、世界40か国以上から留学生が集まる国際色豊かな環境が魅力です。

AICLの特長は、充実したパスウェイプログラムにあります。

姉妹校や提携大学への進学が可能で、大学編入を希望する学生から人気が高いですよ。

また各コースでは業界関係者をゲストスピーカーに招き、実践的な知見を学ぶ機会も設けられています。

英語コースも手厚く、日本人学生の割合が3%と少ないため、英語漬けの環境で集中して学習できますよ。

IELTSクラスでは元試験官が指導するなど、実力派の講師陣がサポートします。

シドニー市内の抜群の立地と手厚い支援体制、国際色豊かな環境が、AICLの大きな魅力となっています。

まとめ

今回は、オーストラリア留学で公認会計士になる方法について解説しました。

オーストラリア留学で公認会計士になるためには、英語力をつけるだけでなく、公認会計士の資格を取得したり、CPAプログラムを受講して試験に合格したり、CPA会員として3年間の会計実務経験を積む必要があります。

オーストラリアで会計学を学ぶことは、グローバル化に伴い海外子会社や取引先との連携が増える中で、英語力と国際会計基準の理解が求められる会計職にとって有利となります。

海外での取引が行えるようになれば、さまざまな企業から求められる人材になれるので、ぜひオーストラリア留学での会計士コースに挑戦してみてください。