
オーストラリアに到着して、「無事に着いたんだなぁ」とホッと一息。夢のような気持ちと同時に少しずつ実感が湧いてきて、これから始まる新しい日々に心がそわそわするのは自然なことです。
現地の空気を感じながら、「さて、まず何をすればいいのかな」と戸惑うこともあるかもしれません。英語の環境に少し不安を感じる場面もあるでしょう。
でも、焦らず、一つひとつ丁寧に進めていけば、新しい暮らしが少しずつ形になっていきますのでご安心くださいね。
このページでは、オーストラリアでの生活を始めるにあたって、最初に必要となる公的な手続き、事前に知っておきたい情報を丁寧にご紹介します。ドキドキとワクワクが詰まった留学生活の始まりを、スムーズに迎えましょう!
到着後まずすべき公的手続き

日本でたくさん準備をして、いよいよオーストラリアに到着すると、「ついに来れたんだ!」という嬉しさと、新しい生活への期待で心がふわっと躍ります。
現地ではすぐに新しい環境や出会いが待っていて、まわりの景色や人々に気持ちが向いてしまい、つい事務的なことは後回しになってしまうかもしれません。
でも実は、オーストラリア到着後にもいくつか大切な公的な手続きがあります。スムーズに新生活をスタートさせるために、必要なことをあらかじめ確認しておきましょう。
銀行口座の開設
まずは現地の銀行口座を開設し、アルバイトの給与受け取りや日々の生活費の管理のための準備をしましょう。手続きには、現地の住所・パスポート・マイナンバーなどが必要です。通常利用する口座は「普通預金(Savings)」で、留学生向けに手数料が無料になるプランを用意している銀行もあります。日本からオンラインで事前に口座開設できる銀行もありますので、自分に合った送金方法を確認しておくと良いでしょう。
在留届の提出
オーストラリアに中長期滞在する場合、「在留届」の提出はとても大切な手続きです。これは日本の外務省が運営する制度で、海外に3ヶ月以上滞在する日本人が現地で安全に暮らすための情報登録です。万が一、災害や事件・事故が起きた際、日本大使館や領事館が迅速にサポートできるようになります。オンラインで登録できますので、忘れずに済ませておきましょう。
タックスファイルナンバーの申請
「タックスファイルナンバー(TFN)」はオーストラリアで働く際に必要となる個人の納税者番号で、アルバイトやパートタイムの仕事をする場合、必ず申請が必要になります。
TFNを持たずに働くと税率が高くなるほか、トラブルの原因にもなります。オンラインで無料で申請でき、取得も比較的簡単なので、渡航後は早めに手続きを行いましょう。
オーストラリアの交通事情

オーストラリア留学中の移動手段は、都市によってバス・電車・トラムなどが整備されており、とても便利です。各州にはそれぞれ異なる交通カードがあり、チャージして使うプリペイド式が主流です。学生割引が適用されることもあるため、申請方法を確認しておくと安心です。また、日本とは異なる交通ルールも多いため、事前に基本的なマナーや注意点を理解しておくことで、トラブルなく快適に移動できます。
車を使いたい
オーストラリアは日本と同じく左側通行・右ハンドルのため、運転しやすいと感じる方も多いでしょう。特に長期滞在の留学生やワーキングホリデーの方にとっては、車があることでローカルエリアまで足を延ばせるという大きな魅力があります。ただし、海外での運転には日本と異なる交通ルールや、思わぬ事故のリスクも伴います。安全第一で、無理のない運転を心がけながら、現地での生活をのびのびと楽しんでくださいね。
ワーホリでよく聞く「ラウンド」とは?

オーストラリアのワーキングホリデーでは、「ラウンド」と呼ばれる旅のスタイルが人気です。これは、中古車などでオーストラリア各地を巡り、気になる街に立ち寄っては滞在を楽しみながら移動していくというもの。広大な国土を活かし、さまざまな地域を訪れながら働いたり生活したりできるのは、ワーホリならではの魅力です。
現地でアルバイトをして貯めた資金で中古車を購入する方も多く、学生同士で車を譲り合ったり、掲示板サイトなどで探すことも一般的です。また、ファームジョブなど郊外での仕事を希望する場合、車がないと買い物や通勤が難しいケースもあります。
日本でも日常的に運転をしている方にとっては、オーストラリアでも同じようなスタイルの暮らしを実現できるのは嬉しいポイントですね。安全に十分配慮しながら、選択肢のひとつとして「車のある生活」を考えてみるのも良いかもしれません。オーストラリアならではの自由で柔軟な過ごし方ができるのも、ワーキングホリデーの大きな魅力のひとつです。
現地生活

留学中にまず大切になるのが、滞在先の確保です。最初の1〜2カ月は、ホームステイや学生寮などを事前に手配しておくことが一般的ですが、現地での生活が始まってからも、安全で快適な住まいを整えることはとても大切です。心地よい環境で過ごすことができれば、不安やストレスも軽減され、現地の暮らしにも自然と馴染んでいけます。住環境を整えることは、留学を充実させる大きなポイントのひとつです。
・ホームステイ
ホームステイでは、ホストファミリーの生活スタイルやルールを尊重することが大切です。シャワーの使用時間や食事の時間など、日本とは異なる習慣もあるため、遠慮せず確認することが安心につながります。感謝の気持ちを伝える姿勢も良好な関係を築くポイントです。
・シェアハウス
シェアハウスでは、他人と生活空間を共有するため、ルールやマナーを守ることが大切です。掃除やゴミ出しなどの家事分担、音の配慮、共有スペースの使い方など、トラブルを避けるための心配りが必要です。契約内容も事前にしっかり確認しましょう。
学校生活

語学学校では「英語オンリーポリシー」があり、校内では英語以外の言語を話すことが禁止されています。
たとえ日本人同士でも、できるだけ英語で会話をする習慣をつけることが大切です。それは、自分の英語力を伸ばすためだけでなく、さまざまな国から来ている他の留学生が安心して英語を使える環境を保つためでもあります。
みんなが気持ちよく学べる環境づくりを、ぜひ意識してみてくださいね。
また、授業への遅刻や積極的に参加しない姿勢は、まわりのクラスメイトの集中を妨げてしまうこともあり、できるだけ避けたいものです。
ですが、実はヨーロッパや南米などから来ている留学生の中には、生活費をまかなうためにアルバイトを掛け持ちしていて、どうしても授業に遅れてしまうことがあるのも現実です。
でも、それは決して不真面目というわけではなく、みんなそれぞれの事情の中で頑張っているのだと思います。
お互いの背景を理解しながら、思いやりを持って接することで、学校生活を気持ちよく楽しんでほしいと思います。
学生ビザで通う方は、出席率に気をつけることもとても大切です。
出席率が80%を下回ると、ビザの継続に影響が出てしまう可能性があるため、できるだけ授業にはしっかり参加するようにしましょう。
ただし、体調が悪い時やどうしても欠席しなければならない時は、無理をせずに学校のスタッフへ連絡してくださいね。状況によっては、休暇の相談もできますし、先生やスタッフが学習のスケジュールについて一緒に考えてくれます。安心して相談してください。
帰国前準備

日本への一時帰国や留学を終えて帰国する際にも、忘れずに行うべき手続きがあります。現地の銀行口座の整理や、滞在中に増えた荷物の準備など、早めに確認しておくことが大切です。帰国後に手続き漏れに気づいても、オーストラリアと連絡を取るのが難しい場合もあります。せっかくの楽しい留学の思い出が台無しにならないよう、余裕を持って準備を進めましょう。
まとめ
新しい環境に飛び込むことは、楽しさと同時に少しの不安も伴いますが、到着後に必要な手続きを事前に知っておくことで、その不安をぐっと減らすことができます。
オーストラリアでの生活は、最初の一歩をどう踏み出すかがとても大切です。銀行口座の開設や在留届、TFNの申請など、少しずつ進めていけば大丈夫。焦らず、一つひとつクリアしていくことで、やがてその土地での暮らしが自分のものになっていきます。
素敵な留学・ワーホリ生活のスタートを心から応援しています!