こんにちは、ミクです。
そろそろ学校さんの訪問ラッシュも終了し、またいつも通りのオフィスに戻りました。
学校スタッフさんとはいつもメールや電話でのやり取りですが、
その内容は殆どが事務連絡というか、学生さんのお手続きに関する話だったりするので、
それ以外の話を長々お喋りする機会ってなかなかありません。
しかし、こうやって実際に会ってみたりすると、
例えばスタッフさんが学校にいて、学生さん達と話して、思っていることや感じていること等、
いつものメールでは出てこない話が聞けたりもします。
それぞれのスタッフさんが色んな情熱を持っているのですが、
同じ業界で同じ仕事をしていても、意外とその情熱は
全く違う方向に向いていたりして面白いなと思いました。
その中でも、他で聞いたことが無い!と思ったのがこれ。
「日本人スタッフが、学校で日本人に日本語を教えている」
という事です。シドニーのSELCという学校です。一部抜粋してシェアできればと思います。
日本語を教えていると言っても、別に文法をやったり漢字を習ったりするわけではありません。
日本語がいかに他の言語と違っているのか、特殊であるのかというところから、
日本人の国民性を読み解いていくような内容でした。
例えば「さよなら」という言葉。
これって英語ではGood bye、See you again等に訳されますが、
「さよなら」という言葉自体が一体どこからやってきたのか、考えたことはありますか?
語源は「左様ならば、左様であるならば」というものだそうです。
解釈は色々あるようですが…
左様ならば⇒そうでなければならないのであれば⇒
そういうことなら仕方ない(からお別れしましょうか)
時代劇なんかを見ていると、「左様ならば」と言って
席をたつシーンも出てくるそうです。
なんて回りくどい言葉でしょうか。
どこから来たのだか良く分からないような遠回しな表現が、
日本語には沢山あるんだそうです。
そして、このお話をしてくださった方はこれまでに17か国語勉強したことがあるそうなのですが、
その中で動詞が一番最後に来るのは日本語だけだったそうです。
動詞が一番最後に来る言葉って、本当に数えるほどしかないそうですね。
こんな感じで日本人には、
言いたい事もあまりダイレクトに言わないという文化が染みついています。
元々自分たちがそういった性質を持っているという事を理解したうえで、
じゃあオーストラリア人の方々と、ヨーロッパや南米の学生さん達と
対等に意見を言い合ったりできるようになるにはどうすれば良いのかというとを考えていくのが、
(少し長くなりましたが…)彼が学校で日本語を教える事の本質だそうです。
日本で「シャイ(shy)」だというと、少し可愛らしいようなイメージがあるかもしれませんが、
あちらで「シャイだね」と言われると、褒め言葉ではないそうです。
日本人の学生さんはもっと図々しいくらいで丁度いい。
世界中色んな文化背景を持った人たちとも対等に話が出来るような、
そんな人材を沢山育てるのが彼の見ているビジョンでもあります。
外国語を徹底して学ぶには、まずはその言葉の持つ性格に適応できる自分作りから、なのかな。
この記事を書いた人
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大学卒業直前で休学して渡豪、当時はアクティブウーマンのお客さんです。
滞在後半でメルボルンへ移動し、そこで出会った人と路上演奏活動をしていました。
一度海外で長期生活を送ると、旅行の行先として外国を検討するのが何でもないことのように思えて不思議ですね。 最近はもっと沢山の場所を見てみたいなと、日々色々想像しています。 趣味は楽器とカメラです。
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