日本人として頼られると嬉しい

こんにちは、ミクです。
私はワーホリで10ケ月ほどオーストラリアにいたのですが、
そのうち半年間はメルボルンにある日本食屋さんでアルバイトをしていました。

オーナーさんはインドネシア出身、シンガポール育ち。
最初は日本人の友達に誘われてそこで働き始めたのですが、
気が付いたら日本人のスタッフは皆引っ越したり帰国したりで、
日本人が自分しかいない!というタイミングがしばらくありました。

そんな時、オーナーさんがすごく頼りにしてくれて、
面白かったこと、楽しかったことが沢山あったので、
今回は私のそんな経験についてシェアしたいなと思います。

新メニュー開発と味見担当

私が働いていたお店の日本食には、寿司天ぷら!みたいな不思議なものはなく、
日本人が見ても日本食だと言える、日本食を提供していました。

ただ、私がお世話になったこのお店のオーナーさんは、
日本には旅行程度にしか訪れたことが無く、
本当に料理人として、オーストラリアで日本食を学んできた人なので、
新しいメニューについて考えるときには、日本人の感覚を必要としていました。

私が居た頃、丁度新規店舗オープンの準備をしていて新メニューを考えていたので、
その時は毎回試作品を食べさせてもらいました。

日本でもこんな感じの食べ方はするか、しないかとか
(確かその時は、炙った魚に柚子こしょうを乗せてたかな)
日本人的にこれは和食として認めるかどうかとか?

なんかそんなことを日々話していた気がします。

いつも他のスタッフの口には入らない料理を食べられて、ちょっと むふふ でした。

メニューの名前付け

ある時オーナーが、サンドイッチを作っていました。
Japanese Styleなおかずを挟んだサンドイッチを作りたいとのこと。

彼はパンにキャベツの千切りととんかつを挟んで、

「ベジ&とんかつサンドイッチ、 だけど名前が長いんだよな~」
「何かいい名前は無い?日本でこれ何て呼ぶの?」

と、モヤモヤしていました。

「う~ん、”和風カツサンド”とか?」

と提案すると、

「それ、どういう意味!? なんか分かんないけど、いい響きだからそれに決定!!!」

と、決まったことがありました。

和風カツサンド、なんて、日本人なら誰でも思いつきそうな名前ですが、
和風カツサンドを提案した時のオーナーの目がきらっとした感じ、
何故かすごく嬉しかったのです。

メニューの誤字脱字チェック

ある時オーナーが新店舗のメニュー表を作っていました。

オーナーは日本語の読み書きが出来ないはずなのに、
どうやってか、パソコンで日本語メニューを作っていました。

しかし、恐らく文字の見た目でなんとかしているのか、
「わ」と「れ」とか、「ソ」と「ン」とか、
色々混ざっていたのです…^^;

その時にも日本人が私しかいなかったので、
間違い探しのように一人黙々と訂正していったのを覚えています。

常連さんは日本語好き

私が働いていたお店には、一人不思議な常連さんがいらっしゃいました。
日本語好きな、中国人のおじさんです。
日本語名まで持っていました。

いつも中国人の友達をたくさん連れてきて、
中国語で盛り上がっているのですが、
自分が日本語堪能であることを友達に見せたいらしく、
どうしても店員に日本語で注文・雑談しようされていました。

ありがたいことに、いつも予約してから来てくれていたので、
「ミク!あの人から予約あるからこの日絶対来て!!」
と、必ずその日は出勤していました。

日本人っていうだけで、オーナーや同僚の外国人の子達に頼られて、
これもまた嬉しかったです。

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日本にいると、日本語が出来ることは当たり前で、
自分が何人かとか考えることもなく日本人ですが、
こうやって日本人として、日本語スピーカーとして頼られたりすると、嬉しかったです。

そういえば私って日本語ネイティブなんだな~って突然思い出しました。

オーナーは超いい人で、今もつながりがあり、
メルボルンに旅行した時には、日本の美味しいお酒を沢山持って行きました。

日本食レストランでは働きたくないんです、というお声もよく聞くのですが、
私はここで働けて楽しかったなぁと思います。

この記事を書いた人

Miku Shimoie / 下家 未来
大学卒業直前で休学して渡豪、当時はアクティブウーマンのお客さんです。
滞在後半でメルボルンへ移動し、そこで出会った人と路上演奏活動をしていました。
一度海外で長期生活を送ると、旅行の行先として外国を検討するのが何でもないことのように思えて不思議ですね。 最近はもっと沢山の場所を見てみたいなと、日々色々想像しています。 趣味は楽器とカメラです。


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