「海外に行ってみたい。
でも英語が話せないから無理かも…」
そんな風に感じたことはありませんか?
特に50代、60代になると、「若い頃にもっと英語を勉強しておけばよかった」と思う方も多いのではないでしょうか。でもご安心ください。
まず結論から言うと、英語がまったくできないけど留学してもまったく問題ありません。
そして、今からでも遅すぎるなんてことは一切ありません。
実際、シニア世代の方がゼロから英語を学び始めるケースは珍しくありませんし、オーストラリアの語学学校はそういう方々のためにしっかりと受け入れ体制が整っています。
また、「英語が話せない」ことよりも、話題がない/自分のことが話せない/何を話せばいいかわからないといった、“中身”に関する悩みの方が、現地でよく見かける壁だったりもします。50代・60代の方なら、その点でむしろ大きなアドバンテージがあります。
英語ができないけど留学しても大丈夫な理由を一つひとつ見ていきましょう。
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英語力がゼロでも語学学校に入れる

まず最初にお伝えしたいのは、「語学学校には、入学時に英語力の条件がない」ということです。 入学テストで英語ができなかったからといって、追い返されることはありません。
語学学校は 「英語を学びたい人」のための学校です。逆に言えば、「英語が話せないからこそ」通う場所です。
実際に、語学学校では入学初日にレベルチェックテストがありますが、それは「どのクラスが適しているか」を判断するためのものであり、合否を決めるものではありません。
自分に合ったクラスから無理なく英語習得を始めることができるので、
例え英語を一言も話せなくても、安心して学び始めることができます。
英語を教えるプロの講師陣

「いきなりネイティブの先生と授業なんて…」と思われるかもしれません。
ですが、オーストラリアの語学学校の先生たちは、英語を母語としない人に教えるための専門的な資格(TESOLやCELTAなど)を持っています。
つまり、「英語が苦手な人に教えるプロ」です。
先生たちは、発音をゆっくりはっきりと話してくれたり、表情やジェスチャーを使って説明してくれたりと、分かりやすく伝える工夫をたくさんしてくれます。
また、英語のレベル別にクラスが分かれているため、初心者の方でも安心して授業に参加できます。最初は何か聞かれても「Yes」や「No」だけでしか返せなかった方も、少しずつ自信をつけていけるのが学校の良さです。
世界中の仲間から刺激を受ける

語学学校には、日本人のほかにも多くの国の学生が通っています。
特にヨーロッパや南米の学生たちは、英語で積極的に話すことに慣れている人が多く、その姿勢に刺激を受けることも。
クラスメイトとの会話の中で、
「こういう言い方があるんだ」
「文法が間違っていても、通じるんだ!」
と、教科書では得られない発見がたくさんあります。
英語を使ってコミュニケーションをとることの楽しさや、異文化交流の喜びを、肌で感じることができるのも留学の大きな魅力です。
ちなみに、他の国の学生の中には文法がぐちゃぐちゃでも気にせず話す学生もいます。
ただ、英語は話さないと話せるようにはならないので、こういった学生の英語力の伸びというのは話さない生徒よりもずっとずっと大きいです。
そして、間違うことで指摘をしてもらって、正しい単語や文法、自然な表現を覚えることができます。話さないと間違うこともできません。
そのため、他の国の学生たちのコミュニケーションをとる姿勢というのを見習うことが大事です。
暗記ではなく「話す・聞く」ための英語を学べる

日本の今までの英語教育では、どうしても「文法を覚える」「単語を暗記する」「教科書を読む」といったスタイルが中心かと思います。
でも、オーストラリアの語学学校ではまったく違います。
一番の特徴は、「英語で話す」「英語で聞く」ことを中心にした授業スタイルです。
実際のクラスでは、黒板やホワイトボードに書かれた文章を写すような時間よりも、ペアワークやグループワークを通して、実際に英語を使って話す練習をたくさんしていきます。
例えば、
- クラスメイトと自己紹介をし合う
- 英語で道を聞くロールプレイをする
- 買い物をするシチュエーションでやりとりする
といった、「実際に使うこと」を想定した授業ばかりです。
最初は「うまく話せない」と感じるかもしれませんが、先生やクラスメイトが助けてくれるので心配いりません。 間違いを恐れずに、少しずつ言葉を声に出すことで、自信がついていきます。
クラスの外にも、学びと出会いがいっぱい

語学学校では、授業以外にもたくさんのアクティビティが用意されています。
これは、英語の練習だけでなく、友達作りや異文化交流のチャンスでもあります。
例えば、
・バーベキュー
・クッキング
・市内観光ツアー
・美術館見学
・ボードゲーム
・カフェ巡り
・週末のショートトリップ など
これらのアクティビティは、クラスの枠を超えてさまざまな国の学生と交流できる貴重な機会です。教室の中で学んだ英語を、実際の場面で使うことで、「英語が通じた!」という小さな成功体験をたくさん積むことができます。
「失敗しても気にしない」「最初は全て通じなくても大丈夫」という気持ちで参加すれば、自然とリスニング力もスピーキング力も伸びていきます。
また、アクティビティに参加すると自分よりも英語力のレベルが上の人とも会話して交流することができます。そのため、彼らからより自然な英語表現を学べることもあります。
日本人スタッフがいて安心

「でも、どうしても不安…。英語がまったく話せないし、何かあったときどうすればいいの?」
そんな方のために、日本人スタッフが在籍している語学学校も多くあります。
彼らは、授業についての相談だけでなく、生活面でのサポートもしてくれます。
・銀行口座の開設のアドバイス
・現地病院について
・滞在先のトラブル
・仕事やシェアハウスの探し方
など、スタッフが親身に相談にのってくれます。
困ったときに日本語で相談できる環境があるというのは、特に海外生活が初めての方にとっては大きな安心材料になります。
また、日本人スタッフは長年オーストラリアで生活している方も多く、現地での暮らしに役立つリアルなアドバイスをしてくれます。
「最初のうちは、生活のことは日本語で安心しながら相談をして、授業では間違いを恐れずにチャレンジしてみる」
そんなバランスをとることも可能です。
英語力より大事なのは、「話す内容を持っていること」
多くの方が「自分は英語ができないから…」と口にします。
ですが、本当に問題なのは“英語そのもの”ではありません。
たとえば、語学学校での授業やホームステイ先での会話。
話しかけられたとき、簡単な英単語は知っていても、
- 「どこから来たの?」「何のために来たの?」
- 「家族は?」「仕事は?」
- 「日本ってどんな国?」
そんな質問に対して、自分の考えを言葉にする経験がない人ほど戸惑ってしまいます。
これは、文法や語彙力の問題ではなく、「自分を語る準備ができていない」ことが原因です。
「話題がある」「伝えたいことがある」人は強い
オーストラリアには、ヨーロッパ・南米・アジアなど、世界中から語学を学びに来ている学生がいます。彼らは、自国の文化・政治・生活事情などをしっかり把握していて、自分の意見も持っている人も多いです。
ディスカッションの授業では、ただ文法的に正しい文章を作るだけではなく、
- 「あなたはどう思うの?」
- 「自分の国ではどうなってる?」
- 「他の国と比べるとどう感じる?」
といった、考えを求められる場面が多々あります。
そんな時、人生経験が豊富な日本のシニア世代は、本領を発揮できる場面です。
「それは日本でも同じような問題があるよ」
「私も昔同じような経験したことがある」
「その点、日本ではこう考える人が多いかもしれない」
こうした一言が会話の流れを作り、言葉の壁を越えて信頼を築く力になります。

「自分が迷惑をかけるのでは…」は大きな誤解です
語学留学を考えるとき、シニア世代の方は以下のようなことも不安になるかもしれません。
「若い人たちに混じって浮いてしまうのでは…」
「私が英語が話せないせいで、クラスの進行が遅くなったらどうしよう…」
でも、それはまったくの誤解です。
まず、語学学校のクラスは英語レベルごとに分かれており、みんなが同じくらいの理解度で学ぶ環境になっています。つまり、「上手く話せないから足を引っ張る」ということは基本的に起こりません。
それに、クラスでの会話や質問は、むしろ全体の学びを深めるきっかけになります。ある生徒が先生に質問すると、他の生徒も「あ、それ私もわからなかった」と気づき、クラス全体がより深く理解するようになるのです。
英語が流暢に話せることだけが“貢献”ではありません。
勇気を出して質問をすること自体が、誰かの学びにもつながるのです。
学びに“若い人優先”なんていう価値観は存在しない
日本ではどうしても「若い人が先」「自分はもう年だから」と遠慮してしまいがちです。
でも、語学学校には年齢は一切関係ありません。
たとえば、60代の女性がクラスで積極的に意見を言い、質問をしていたらどう思われるか? それは「年上なのにすごい!」ではなく、「自分も頑張らなきゃ」と刺激になるのです。
学びは誰にとっても対等な権利です。
誰かが年齢を理由に学びを控えたり、発言を我慢したりする必要はまったくありません。
実際、語学学校ではさまざまな年代・国籍の人たちがフラットに交流しています。
「年上だからリードしなきゃ」でも、「年下だから引っ込んでなきゃ」でもない。
ただ、お互いに学び合う仲間として敬意を持って接する文化が根づいています。

英語学習に「遠慮」や「謙遜」は不要です
これは日本人特有の気質とも言えるのですが、英語学習の場では、「謙遜」や「遠慮」はあまり役に立ちません。
- 「間違えたら恥ずかしい」
- 「こんな質問、迷惑かな?」
- 「自分ばかり話していいのだろうか…」
そんな思いから、話すチャンスを自分で手放してしまう人が実はとても多いのです。
でも、語学学校では「間違えること」は当たり前。 むしろ、
間違える→指摘される→学べるというサイクル
が、最も効率のいい成長ルートなのです。
そして、遠慮しているうちに授業が終わってしまえば、次にまた「話さなかった自分」を後悔することになります。
間違ってもいいんです。通じなくてもいいんです。
大事なのは、まず「声に出してみること」。
そうすると先生やクラスメイトがフォローしてくれたり、「こういう言い方の方が自然だよ」と教えてくれたりします。そこから一歩ずつ自信が生まれていきます。
年齢が違うからこそ、学び合える関係に
年齢差があるからといって、英語のクラスの中で壁ができることはありません。
むしろ、年齢が違うからこそ、お互いの話に新鮮さや学びが生まれます。
若い学生からは、「今どきの考え方」や「新しい文化の見方」を知ることができますし、
シニア世代からは、「人生の経験談」や「日本文化の奥深さ」をシェアすることで、若い世代にとって貴重な学びを与えることもあります。
年齢は「壁」ではなく「広がり」を生む要素なのです。
英語に自信がない方に適した留学期間はどのくらい?
では、英語力に不安がある方はどれくらいの期間留学に行くのがいいのでしょうか。
留学期間は、「どれくらい英語を話せるようになりたいか」という目標によって設定していくのが大事です。
「旅行先で困らない程度でいい」「日常会話ができるようになりたい」「自分の気持ちを 細かく伝えられるようになりたい」など、目標によって期間は変わってきます。どれくらい英語力を伸ばしていきたいかというのはとても重要なポイントです。
また、目標とする英語力の他、以下も期間を決める上で大事な要素となります。
・どれくらい仕事を休めるか?
短期でも英語環境、海外の文化を経験することができます
・予算にどれくらい余裕があるか?
期間を考える上で予算は重要です。
・健康状態や体力面はどうか?
長期滞在が不安な場合は、まずは短期からスタートするのもおすすめです。
上記のポイントも参考にしながら、自分がどのようになっていきたいかの目標によって、自分に合った留学期間を決めていきましょう。
まとめ

英語が話せないことを理由に、留学に後ろ向きになってしまう人もいるかもしれません。
でも、それは本当にもったいないことだと思います。
オーストラリアの語学学校は、「今、英語が話せない人」のための場所です。
英語を話せないからこそ、そこに通う意味があるんです。
そして、語学の勉強に年齢制限はありません。
50代でも、60代でも、「学びたい」と思ったその時がスタートラインです。
海外での生活や異文化とのふれあい、新しい出会い、自分自身との挑戦——
そんな経験は、何歳からでも人生を豊かにしてくれます。
少しの不安と、たくさんの期待を胸に、第一歩をぜひ踏み出してみてください。
きっと素敵な景色が待っていますよ。

