ビザとは、オーストラリアに滞在するために必要な「入国許可証」のようなもので、観光や留学、仕事など目的によって種類が変わります。
特に50代・60代のシニア世代の方にとっては、ビザ申請は少し複雑で不安に感じられる部分かもしれません。「英語のアプリを使わなければいけないの?」「どんな書類が必要なの?」「お金はどのくらいかかるの?」といった疑問も多いでしょう。
観光ビザと学生ビザの申請方法について詳しくご紹介します。安心して準備を進められるように、一緒に整理していきましょう。
ビザ申請に共通して必要な準備
どの種類のビザを申請する場合でも、最も大切になるのは「有効なパスポート」です。
ビザの申請は、本人確認のために必ずパスポート情報を登録します。
- すでにパスポートを持っている方は、有効期限を確認してください。
特に留学のように半年から1年以上の滞在を考えている場合、帰国予定日から少なくとも6か月以上の残存期間があることが望ましいです。 - パスポートの期限が迫っている場合や切れてしまっている場合は、早めに更新や新規取得をしましょう。申請から受け取りまでに1〜2週間ほどかかることもあります。
観光ビザ(ETAS:Electronic Travel Authority)

オーストラリアに短期間滞在する際に必要になるのが「観光ビザ」です。正式には ETAS(Electronic Travel Authority:電子渡航許可) と呼ばれ、観光や短期留学、友人や家族の訪問などに利用されます。
観光ビザは、最長で 3か月間 の滞在が可能です。アルバイトや就労はできませんが、語学学校に通って英語を学んだり、観光や文化体験を組み合わせたりすることができます。
特にシニア世代にとっては、申請がとてもシンプルで手続きもスマートフォンから完結できるため、初めての海外留学や短期滞在にぴったりです。
観光ビザ(ETAS)の主な特徴
- 滞在可能期間は最長3か月まで
- 観光、短期語学留学、友人・家族訪問に利用可能
- 働くことはできない
- スマートフォンのアプリから簡単に申請でき、費用は20ドル前後
- 日本語ガイド付きで、英語が苦手でも安心して手続き可能
申請の流れ

- アプリをダウンロード
観光ビザは、スマートフォンに専用アプリをダウンロードして、自分で申請します。アプリは日本語表示もあり、操作は比較的シンプルです。
アプリのダウンロード>>Apple Store (i-phone)
アプリのダウンロード>>Google Play(Android)
- パスポート情報を読み込む
アプリを起動したら、スマホのカメラでパスポートの写真ページを読み込みます。これで自動的に名前や番号が登録されます。
読み取り方法:オーストラリア連邦政府内務省(動画・日本語字幕)
- 必要情報の入力
生年月日や住所など、いくつかの基本情報を入力します。英語が苦手な方でも、日本語ガイドがあるので安心です。 - 申請費用の支払い
観光ビザの申請費用は 20ドル前後。支払いはクレジットカードで行います。為替の影響で日本円での金額は変動しますが、およそ2,000円程度と考えておけばよいでしょう。 - 審査と承認
通常は申請から数日で結果が届きます。承認されれば、ビザは自動的にパスポート番号とリンクされます。紙の証明書を持ち歩く必要はありません。
>>「実際の操作画面イメージ」で申請手順を見る
「オーストラリア ETA」で検索すると手順を紹介しているYouTubeもあります。
>>【トラベラーチャンネル】さんの動画
学生ビザ(Student Visa Subclass 500)

3か月を超える留学を希望する方や、本格的に英語を学びたい方は「学生ビザ」が必要になります。
学生ビザは、語学学校や専門学校、大学などで勉強するために発給されるビザで、オーストラリアでは 就学と就労の両方が可能 という特徴があります。
つまり、「学びながら現地の生活費をアルバイトで補う」ことができる点が、多くの留学生にとって大きな魅力です。
学生ビザの主な特徴
・年齢制限なしで申請可能
・語学学校などにフルタイムで通うことが条件
・学生ビザでもアルバイトが可能(週48時間まで)
・医療保険(OSHC)への加入が義務付けられており安心
学生ビザ申請に必要な書類
学生ビザの申請には、いくつか準備すべき書類があります。
- COE(入学許可証)
語学学校に申し込み、授業料を支払った後に学校から発行される正式な入学許可証です。
このCOEがなければ、学生ビザの申請はできません。
- パスポート
有効期限に余裕のあるものが必要です。
- 作文(GTE:Genuine Temporary Entrant)
留学の目的や理由、自身の経済状況などを説明する文書です。
「なぜオーストラリアで学びたいのか」「どのように学びを活かすのか」などを詳しく書きます。
内容が細かく指定されているため、作成には時間がかかります。添削やサポートを受けると安心です。
- OSHC(海外留学生健康保険)
オーストラリア政府により学生ビザ保持者はOSHCへの加入が義務付けられています。医療費の負担を軽減するための保険で、ビザ申請時に保険加入証明が必要です。
語学学校を通して申し込むことが多く、滞在期間全体をカバーする契約が必要です。
- 申請費用
学生ビザの申請費用は 約2,000ドル。日本円にすると約20万円前後(為替レートによる変動あり)となります。
- 健康診断
滞在期間や年齢、条件によっては健康診断が求められることがあります。指定病院で受診する必要があり、予約から受診、結果の反映までに数週間かかることもあります。
申請の流れ

- 語学学校に申し込む
まずは希望する学校を選び、入学手続きをします。 - 授業料を支払う
学校からの請求書に従い、指定された授業料を支払います。 - COEの発行
学校が入金を確認すると、COE(入学許可証)が発行されます。 - 必要書類を準備
パスポートや作文(GTE)、OSHC保険証明など必要な書類を揃えます。 - 学生ビザの申請
オンラインで申請を行います。英語での入力が必要になるため、不安な場合は留学エージェントに依頼することができます。Active Womanでも代行申請のサポートを行っています。 - 審査と結果通知
数週間の審査を経て、結果が通知されます。承認されれば、晴れて学生ビザが発給されます。
《学生ビザはアクティブウーマンで代行申請が可能です!》
必要書類の準備から一緒に進めていきます。特に「作文(GTE)」の作成には網羅すべき要点がありますので、下書き・添削をさせて頂いておりますのでご安心ください。
アクティブウーマンでの代行申請が完了し、無事ビザが発給されましたらメールにて発給書類をお渡ししております。
まとめ
オーストラリア留学において、ビザの申請はとても重要な準備のひとつです。
まずは 共通して必要なパスポートの確認 をしておきましょう。
観光ビザは手軽に申請でき、短期の旅行留学や体験留学にぴったりです。学生ビザは少し準備が大変ですが、長期にわたり学びたい方や安心して滞在したい方に最適です。
シニア世代の方にとって、初めてのビザ申請は不安が多いかもしれません。ですが、順を追って準備すれば大丈夫。私たちアクティブウーマンでも申請時のアドバイスやお手伝いをしておりますので、オーストラリアでの新しい学びと出会いのために、まずは一歩ずつ準備を進めてみてくださいね。



