シニア留学の必需品とは?預け荷物と手荷物

オーストラリアでの留学生活を快適に、そして安心してスタートするためには、持ち物の準備がとても大切です。特に日本人シニア世代の方にとっては、体調や生活スタイルを考慮した準備が欠かせません。実際に留学に必要な持ち物について、気を付けるべきポイントを押さえてご案内します。

基本は、心配しすぎない!

荷物準備に必要なのは、まずは「あまり心配しすぎない」ことです。

1日2日の旅行と違うので、アレもコレもあったら便利と思うとなかなか荷物がしぼり切れない。そうなっていませんか?

たとえ現地で、「あ!持ってきていたら良かった・・・」となったとしても大丈夫です。オーストラリアのショッピングモールにはお馴染みの‘’ダイソー‘’もありますし、‘’ユニクロ‘’もあります。買うほどでもなければ、無いなりに何とかなる事も多いです。

本当に必要な物だけをしっかり準備して、あとは現地の物を使って思いっきりオージーの生活スタイルで過ごすというのも良い経験かもしれません。

スーツケースの大きさと重量

スーツケースの大きさや重量の制限は、航空会社ごとにルールが決められています。

国内線から成田/関空経由で国際線に乗る場合

  • 国際線の基準が優先されることが多いです。国内線が国際線に「スルーバゲージ(国際線までそのまま預け入れ)」として扱う場合、国際線の無料受託手荷物基準が適用されます。
  • ただし、国内線のみ別に購入した場合は、国内線の規定(20kgまでが目安)が適用される場合もあるので注意。
  • 航空会社やコードシェアの組み合わせによって異なるので、予約した航空券の一連のルートで一括購入しているかどうかを確認すると安心です。

サイズの目安

  • 1週間程度の短期滞在:
     → 50〜60リットル(Mサイズ)、重量20kg以下に収まるもの。
  • 半年〜1年の長期滞在:
     → 80〜100リットル(Lサイズ)、ただし30kg以上になると移動が大変なの
    注意。

スーツケースの選び方

  1. **軽量タイプ(3〜4kg台)**を選ぶと負担が少ない。
  2. 4輪キャスターで静音タイプ → 空港や街中での移動がスムーズ。
  3. TSAロック付き → アメリカ経由でも安心。
  4. ポケットや仕切りがシンプルなもの → 出し入れしやすく整理が簡単。
  5. 色や目印になるタグ → シニア世代は黒より明るめの色(シルバー、ブルー、ワインレッドなど)が探しやすい

機内持ち込みのバッグ

シニア世代におすすめの組み合わせ

  • 小さめポシェット
    • パスポート、財布、スマホ、老眼鏡などすぐ必要なもの用。
  • ショルダータイプで両手が自由になるものがおすすめ。
  • リュックまたは軽いトートバッグ
  • 水筒、軽食、本やタブレット、羽織りもの、薬など
  • 荷物が増えても背負えるので移動が楽。

→特にシニアの方は「肩に負担が少ない軽量リュック+前にかける小さなポシェット」の組み合わせが安心。

★ポイント★

リュックやトート:そのまま通学バッグとして使うことを想定

水筒:学校内にウォーターサーバーがある場合があります。飲料水を購入せずに給水ができますので、水筒(タンブラー)をご持参ください。

機内で使用しない水筒はスーツケースに入れて現地で使用しましょう。

服装・気候対応:シニア世代の体調を守る服選び

オーストラリアは南半球にあり、季節が日本とは逆。それに加えて地域ごとに気候差もあります。荷物を増やしすぎず、重ね着(レイヤリング)できる服選びが最も賢明です。

  • 重ね着できるトップス
      半袖シャツ、長袖シャツ、カーディガン、薄手のセーター、パーカーなど。気温の上下に応じて脱ぎ着できる構成が望ましいです。
  • 羽織・ジャケット
      ウィンドブレーカー、軽量の防水ジャケットなど。冷房や風の強い日対策として。ユニクロのライトダウンジャケットは小さくまとめられるので重宝します。
  • ボトムス
      通気性の良い長ズボン(リネン・綿混紡)、薄手のレギンス・タイツ、クロップドパンツなど。夏季には短パンや軽い素材のパンツも。
  • 靴・履物
      歩きやすいスニーカー/ウォーキングシューズ、水に強いサンダル、室内用スリッパなど。

※学生寮によってはシャワールームが部屋とは別にあることがあるので、ビーチサンダル、水に強いサンダルをお持ちになるのをお勧めします。

  • 帽子・サングラス
      日よけに広いツバの帽子、UVカットサングラスは必須。
  • ストール・軽手袋
      冷房対策やカフェ室内、夜の冷え込み対策に便利です[1] 


※飛行機に乗っている間、機内も結構冷えますよね。現地では夏の時期、クラスルームや図書館など屋内の冷房がきつい時があります。冷え性気味の方はストール、上着をお持ちになってください。

  • 予備として折りたたみ傘・レインコート
      特に雨季や突然のスコールが多い地域では有効。
  • お洒落着

滞在中に特別なディナー等を予定している方のみ。もともと日本の方はオーストラリアの方に比べてかなりお洒落度合いが高いです。

※オーストラリアでしか選ばないオージースタイルのデザインやカラーの洋服を現地で購入してお出かけするのも楽しいかと思います。

洗面用具:現地調達が基本、必要最小限を

洗面用品は、すべて持参すると荷物が重くなります。必要最小限を持参し、現地のドラッグストアで買い足すのが賢い方法です。

  • 日本で馴染みのある「パンテーン」などの製品も現地で購入可能
  • 自然派のオーガニック化粧品も豊富で、価格もリーズナブル
  • 歯ブラシ・歯磨き粉・化粧水など、初日に必要な分のみ持参

タオル類:少数精鋭で十分

  • バスタオルとフェイスタオルを1〜2枚ずつ持[1] 

ホームステイ先のご家庭によっては貸してくれることもありますが、基本的にはご自身の肌に直接付けるものなので用意しましょう。

  • 洗濯しながら使い回せば十分対応できます

★カウンセラーのひとこと★

私は旅行時にバスタオルやフェイスタオル類を買うのが好きです。現地ですぐに使えて便利ですし、日本へ持ち帰った後も思い出に終わらずに使用する事ができるので実用的です。

街のお土産店やスーパーマーケットでも売られていたり、コアラやカンガルーモチーフのもの等デザインを選ぶのが楽しいです。

「タオルなんてたくさんあるのに買うなんて」と思うかもしれませんが、荷物にすると結構かさばりますし、この際現地調達というのも面白いかもしれませんよ。

洗濯用品:寮でもホームステイでも活用

  • 洗剤:短期滞在なら旅行用を持参、長期なら現地で購入
  • 洗濯ネット・ハンガー・ピンチハンガー:あると便利で省スペース
  • ホームステイの場合は、洗濯のルールをファミリーに確認しましょう

ドライヤー・電化製品:電圧とプラグに注意

  • ドライヤーは海外対応(220〜240V)か確認。未対応なら現地で購入可能(3000円前後)
  • コンセントプラグ:オーストラリアは「O型」。変換プラグを忘れずに
  • スマホやタブレットの充電器は多くが海外対応ですが、「100-240V」と表記があるかを確認しておきましょう

常備薬:体調管理に欠かせないアイテム

お薬は、個人使用のためであれば最大3カ月分まで持ち込みが可能とされています。

入国カードの医薬品欄に必ず「Yes」チェックをして申告してください。

「Yes」と書いたからといって罰則になる事はありませんのでご安心ください。

ただし、一部医薬品に含まれる成分がオーストラリアでは禁止されている場合もあります。必ず成分表を添付してお持ちになってください。

医薬品の持ち込みについて:オーストラリア大使館ホームページでご確認ください

  • 市販薬(頭痛薬・胃腸薬など)は持ち込みOK。入国カードでの申告を忘れずに
  • 医師の処方薬を持参する場合は、英語の診断書または服用説明書を添付
  • 長期滞在で大量に持ち込む際は、事前に確認をしましょう。(持ち込み規制あり)

お土産:手ぶらでは行けないという方へ

ホームステイのファミリーへ日本土産を準備したいという方が多いです。

実際は何も用意しなくても大丈夫ですが、そうは言っても日本人として手ぶらでは行けないという方へ、カウンセラーがおすすめするオーストラリア在住者が喜ぶお土産をご紹介します。

持ち込み・検疫について:オーストラリア大使館ホームページでご確認ください

 1.地元の銘菓(小包装の焼き菓子・せんべい)

  • おすすめ理由:オーストラリア人にとって「日本の地元の味」は珍しく、話題性が高いです。自己紹介のときに「これは私の住んでいる街の名物です」と添えると、会話が広がりやすく喜ばれます。
  • 持ち込みポイント完全に加熱済み・市販の密封包装なら持ち込み可能。肉製品や乳製品は申告が必要です。

2. 抹茶関連のお菓子・飲み物

  • おすすめ理由:オーストラリアでは抹茶が健康志向やカフェ文化の影響で大人気。抹茶味のキットカットやラングドシャ、インスタント抹茶ラテなどはとても喜ばれます。
  • 持ち込みポイント:市販品で密封されていれば持込可。抹茶粉末そのものも基本的に持ち込み可能ですが、必ず申告してください。
  • ※チョコレートは気温の高い時期は溶けてしまうので、お勧めできるのは冬だけです。

3. 日本ならではの便利グッズ(折り畳み傘・文房具)

  • おすすめ理由:オーストラリアでは折り畳み傘がほとんど売られていないため実用性抜群。軽くて持ち運びやすいので留学先でのプレゼントにも最適です。加えて、日本の高品質な文房具(ジェルペン、付箋など)も人気があります。
  • 持ち込みポイント:特に制限はありません。壊れにくく、スーツケースにも収まりやすいので安心。

4. 手ぬぐい・和柄グッズ

  • おすすめ理由:軽量でかさばらず、日本らしさを伝えられる定番品。キッチンタオルやインテリアとしても喜ばれます。
  • 持ち込みポイント:布製品は基本的に問題ありません。洗濯済み・新品であることが望ましいです。

5. 工芸品(木・竹・藁・動物素材は要注意)

  • おすすめ理由:日本の伝統工芸品は価値が高く、ギフトとしても魅力的。ただし、オーストラリアのバイオセキュリティ規制で素材によっては持ち込み制限があります。
  • 注意点
    • 木・竹・藁・貝・サンゴ・象牙など天然素材は検査対象。
  • 許可証や処理証明がない場合、没収される可能性あり。

★注意ポイント★

含まれる材料の加工方法や包装状況によっては申告が必要となるケースがあります。

申告することで問題ない物もありますが、空港で係員に中身や用途などについて質問を受けることにも繋がり、送迎ドライバーとの待ち合わせに遅れてしまう可能性もあります。 よって植物、動物素材のお土産は避けることを強くお勧めします。

必ず忘れてはならない書類・証明類

まず最初に手元に置いておくべき“外せない”持ち物を確認しておきましょう。スーツケースには入れず、常に身近な場所に保管しておくことをおすすめします。

また、万が一紛失してしまった時のために書類のコピーを用意しておくと良いでしょう。

種類推奨内容ポイント
パスポート有効期限が渡航日以降に十分残っていること出発前に余裕を持って更新をしておきましょう
ビザ/渡航許可(ETAなど)電子データと紙コピーを両方持つ学校・銀行などで提示を求められることがあります
航空券・搭乗券電子チケットと印刷コピー乗り継ぎ情報や搭乗口をすぐ確認できるように
保険証券・保険契約書海外旅行保険・緊急連絡先も含む何かあったときの連絡先を控えておきましょう
クレジットカード利用可能なブランド(Visa/Master等)予備のカードを別場所に分けて保管すると安心です

機内持ち込みの荷物:快適なフライトのために

  • パスポートは必ず出しやすいハンドバッグに入れておきましょう。
  • オーストラリアへは夜出発・早朝到着です。機内で歯磨きや顔を拭くなどのケアができるよう、洗面用具(歯ブラシ・ミニ歯磨き粉・ウェットティッシュなど)をスーツケースではなくハンドバッグに入れておくと安心です。
  • 機内は乾燥しやすいため、リップクリームや保湿クリーム、マスク、ネックピローなどの快適グッズもあると便利です。

まとめ:無理なく、安心して準備を

シニア世代の留学は、若い方とはまた違った楽しさや学びがあります。その一方で、体調への配慮や生活のしやすさも大切にしながら準備を進めることが、留学生活をより充実したものにしてくれます。

荷物はなるべく軽く、必要なものをしっかり押さえて、あとは現地での調達も視野に入れながら、安心して旅立ちの日を迎えてください。

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