――好奇心をエンジンに、“自分のペース”で学べる街
「せっかくなら、一人の時間も自由気ままに楽しみたい。」そんな想いに応えてくれる都市が、オーストラリアのメルボルンです。歴史の趣と最先端の文化、緑豊かな公園と芸術、新しいものと古いものの融合の町。学びながら暮らす、心地よい“生活のリズム”をつくりやすいのが、この街のいちばんの魅力です。
Contents
- 1 メルボルンがシニア留学におすすめな理由
- 2 シニアが楽しめるメルボルンの魅力
- 2.1 一人時間が心地よい“カフェの都”
- 2.2 おすすめエリアでカフェめぐり
- 2.3 カフェで学ぶ“生きた英語”
- 2.4 食べる楽しみが学びを後押し
- 2.5 生活を彩る“街の台所”――クイーン・ヴィクトリア・マーケット
- 2.6 食の街を盛り上げるイベントも充実
- 2.7 “歩くほどに好きになる”歴史的景観
- 2.8 メルボルンはストリートアートだけじゃない!街全体がアートにあふれる魅力
- 2.9 ワイナリーで優雅なランチを
- 2.10 海辺で味わうフィッシュ&チップス
- 2.11 トラムで行けるセントキルダ・ビーチ
- 2.12 歩くほどに好きになる”歴史的景観
- 2.13 メルボルンはストリートアートだけじゃない!街全体がアートにあふれる魅力
- 3 まとめ――好奇心を旅立たせる街、メルボルン
メルボルンがシニア留学におすすめな理由

四季折々、気候の楽しみ方がある
オーストラリアは日本と季節が逆。12〜2月は夏、6〜8月は冬です。メルボルンの夏は気温が上がっても湿気が少なく、空気がさらりとしている日が多く、日本の蒸し暑さが苦手な方にも比較的過ごしやすいと感じられるでしょう。
一方で、メルボルンは一日の中で天気が変わりやすいことでも知られます。外出時は、薄手の羽織りものや折りたたみ傘を。足元は歩きやすい靴が安心です。季節に合わせて重ね着を意識すれば、街歩きもぐっと快適になります。
もしものときも安心――日本語対応の医療機関
留学中は体調管理も大切。メルボルンには日本語で相談できる医療機関・パラマウントクリニックがあります。短期留学、学生ビザで長期留学、どちらの場合も必ず海外旅行保険に加入します。保険会社によっては現地の医療機関で掛かる診察費をその場で精算できるキャッシュレスサポートがあります。
多国籍で都会的なイメージのあるメルボルンですが、それがゆえに日本人も馴染みやすい街です。医療機関も整っていますので安心してください。
学びと暮らしが重なる、やさしい都市
メルボルンは大都市でありながら、実は人もとても気さくで距離が近く、話しかけやすい空気があります。バスを待っていたら隣に立っている人から話しかけられることもよくあります。多文化が当たり前の街だから、言葉が完璧でなくても、ゆっくり丁寧に話せばきちんと伝わる。
年齢を重ねたからこその“落ち着き”が、むしろコミュニケーションを豊かにしてくれます。
語学学校の授業、街歩き、カフェ時間、マーケットでの買い物――そのすべてが学びの舞台。
好奇心いっぱいのシニアの方ほど、メルボルンはお気に入りの町になるはず!
“趣味を仕事に”を叶える街
メルボルンは、新しい挑戦に寛容でもあります。ある50代の日本人女性は、日本で長年営んできた製菓の経験を活かし、留学後に現地でお菓子作りをスタート。マーケットのイベントに小さなブースを出したところ、大勢のお客さんに喜ばれ、手応えを感じて本格的にビジネスを始めました。
メルボルン市内や郊外にはマーケットがあります。過去にメルボルンに留学されたお客様は自分が作ったアクセサリーを販売していました。オーストラリアでは学生でも就学に影響なければ、趣味や得意とすることを英語を使いながら自分でビジネスを始めることができます。
「年齢を理由にあきらめるのではなく、むしろ経験を強みに変える」
――それができるのがメルボルン。留学を“学び直し”だけでなく、“次の人生の舞台探し”と捉える方にも、ぴったりの場所です。
シニアが楽しめるメルボルンの魅力

メルボルンは多文化都市として知られ、街を歩けば、耳に入る言語も、漂う香りも、通りの表情も実に多彩。様々な移民からなるメルボルンでは色んなアクセントの英語が聞こえてきます。語学学校で学んだ英語を、その日の午後にはカフェやマーケットでちょっと試してみる―そんな“学びの小さな実験”を、毎日の暮らしの中で自然に積み重ねられます。年齢は気にしなくて大丈夫。むしろ人生経験があるからこそ、出会いや発見の意味が深くなるのがシニア留学の面白さです。
一人時間が心地よい“カフェの都”

ビクトリア州の州都、メルボルンといえば、やっぱり外せないのがカフェ文化です。どうしてここまで有名になったのかというと、理由はいくつかあります。
1880年代のメルボルンでは、禁酒運動が活発化し、飲酒の代替として「道徳的に優れた飲み物」としてコーヒーの摂取が推奨されました。こうした社会運動の延長で、当時のメルボルンには多くの“コーヒーパレス”(豪華な禁酒対応ホテル)が建設され、その結果、コーヒーを楽しむ文化がこの時期から確立されていったのです。【参照:State Library Victoria】
その後、イタリア系やギリシャ移民が多く入ってきて、エスプレッソを広め本格的なコーヒー文化を築いてきました。またオーストラリアはアジアに近いことから、インドネシア、ベトナムをはじめとする国々から、新鮮で質の高いコーヒー豆が届きます。
そこに、美味しいコーヒーを追い求めるロースターやバリスタの情熱が加わり、新しい焙煎や抽出の方法を、次々と取り入れてきました。そうした積み重ねが重なり合い、メルボルンはいつしか「コーヒーの街」と呼ばれるようになったのです。
日本のカフェと大きく違うのは、コーヒーを「ただ飲む場」ではなく、会話を楽しむ文化があることです。オーダーの時には店員さんから「How are you going? How’s your day?」とちょっとした挨拶や雑談を交わすのが当たり前。カフェはコーヒーを味わうだけでなく、人と人とが自然につながれる、あたたかな場所になっているのです。
おすすめエリアでカフェめぐり

せっかくメルボルンに来たのなら、いくつかのエリアを歩いてカフェ文化を体験してみましょう。メルボルンのカフェはとてもお洒落!
- フリンダースレーン(Flinders Lane)
メルボルンの中心地にあり、カフェ文化を象徴するエリア。細い路地に小さなカフェが並び、個性的なバリスタたちが腕を振るっています。観光の合間に立ち寄るのにぴったり。 - カールトン(Carlton)
イタリア系の移民が多く住んでいた地区で、本場のエスプレッソやジェラートを楽しめます。ちょっとヨーロッパの雰囲気を味わいたい方におすすめ。 - フィッツロイ(Fitzroy)
アートと音楽の街として知られ、若者やアーティストが集うエリア。カフェもユニークで、内装やメニューに遊び心がいっぱい。英語でのちょっとした会話も楽しみやすい雰囲気です。 - セントキルダ(St Kilda)
ビーチ沿いの開放的な街。海風を感じながらコーヒーを片手に散歩できるのはここならでは。観光とリラックスを両方楽しみたい方におすすめです。


カフェで学ぶ“生きた英語”
午前の授業を終えたら、街歩きの途中でお気に入りのカフェに立ち寄ってみましょう。日本のコーヒーショップでは、カフェラテ、カフェオレ、ブラックコーヒー、スターバックスコーヒーから始まった○○フラペチーノ等がよく知られたメニューですが、オーストラリアには独自のコーヒーメニューがあります。
どんなメニューなのか、違いは?-現地でチェックしてみてくださいね。お店の人に聞いてみるのも英語のレッスンになるのでお勧めです!
学校の授業で習ったおさらいをしたり、ノートを広げてみて、周囲に座っているローカルの人達が話している英語によく耳を傾けてみて聞こえた単語をひろってみる、教室では味わえない“生きた英語”を沢山聞くことができるのもカフェの魅力です。――そんなメルボルンのカフェは、シニア留学中の心強い居場所になるはずです。

食べる楽しみが学びを後押し

「美味しいお店を探すのが好き」「カフェでまったり過ごしたい」――そんな方にとって、メルボルンはまさに天国のような街です。
オーストラリアは移民の国。イタリアン、ギリシャ、ベトナム、中華、インド、中東…世界各国の味がぎゅっと詰まっていて、歩くだけでグルメ旅行をしている気分になります。
南半球で最大のチャイナタウンで点心ランチを楽しんだり、リトル・イタリーで自家製パスタを味わったり。市内にあるマーケットにも小さな出店で様々な料理をいただくことができます。
「この料理のおすすめは?」「辛さは調整できますか?」-そんな簡単なフレーズから始めれば十分。スタッフは親切で、ゆっくり話せばしっかり受け止めてくれます。食べる楽しみと英語の練習を同時に味わえるのが、メルボルンならではの魅力です。

生活を彩る“街の台所”――クイーン・ヴィクトリア・マーケット
シティ中心部にある Queen Victoria Market は、留学生の心強い味方。新鮮な野菜や果物、鮮魚や精肉、ハムやチーズ、焼きたてのパン、はちみつ…見ているだけで元気になるような、色とりどりの食材が並びます。オーガニック野菜やフルーツもオーストラリアのマーケットではどこでも普通に売られてます。
観光客にも人気の場所ですが、地元の人にとっては日常の買い物の場。直売なのでお店の人と直接英語でやりとりするのも緊張の瞬間!
敷地内にはカフェや軽食の屋台、雑貨やアクセサリーのショップ、マッサージのお店まであるのでゆっくり散策しながら楽しめます。
午前中の早い時間に出かけてみてください。人が少なく、店員さんとも落ち着いてやり取りできます。量り売りのチーズと焼きたてのパンを少しだけ買って、近くの公園でピクニック――そんな贅沢も、メルボルンでは特別ではなく、日常のひとコマです。





食の街を盛り上げるイベントも充実
メルボルンは「食の都」と呼ばれるほど、年間を通して多彩なイベントが開かれています。
代表的なのが 「メルボルン・フード&ワイン・フェスティバル」。世界中のシェフやワイナリーが集まり、街じゅうが食とワインの祭典に。屋外でのフードマーケットや試食イベント、料理のワークショップなど、気軽に参加できる企画もたくさんあります。
こうしたイベントに足を運べば、美味しい料理を楽しむだけでなく、地元の人や観光客との会話も自然に生まれます。英語の勉強をしながら、心もお腹も満たされる――そんな体験ができるのも、メルボルン留学ならではの魅力です。
“歩くほどに好きになる”歴史的景観

メルボルンの街並みは、ヨーロッパ風の歴史建築とモダンな高層ビルが肩を並べる不思議な調和が魅力。
ロイヤル・エキシビション・ビルディングとカールトンガーデンズは、静かな散歩にぴったり。芝生に腰を下ろして休み、深呼吸をひとつ。近くの州立図書館(State Library Victoria)は一般にも開放され、気軽に入れる読書空間が広がっています。
荘厳な読書室は、まるで映画や小説の世界。思わず時間を忘れてしまいます。



メルボルンはストリートアートだけじゃない!街全体がアートにあふれる魅力

メルボルンといえば、色とりどりのストリートアートが有名ですよね。路地を歩けば、壁いっぱいに描かれたユニークなアートに思わず立ち止まってしまいます。でも、この街の魅力はそれだけではありません。実は、メルボルンはさまざまな形のアートが盛んで、街全体が芸術を楽しむ舞台になっているんです。
1. ビクトリア国立美術館(NGV)で本物のアートに触れる
まず訪れたいのは、オーストラリアで最も歴史のある美術館、**ビクトリア国立美術館(NGV)**です。ここでは、ゴッホやモネといった西洋美術の名作はもちろん、オーストラリア先住民のアボリジナルアートも鑑賞できます。展示は常に変わるので、何度訪れても新しい発見があります。静かに椅子に座って作品を眺めるひとときは、心を穏やかにしてくれます。
2. メルボルン国際映画祭で世界の映画に出会う
映画が好きな方には、メルボルン国際映画祭もおすすめです。毎年開催されるこの映画祭では、世界中の独立系映画やアート映画が上映されます。映画館の中で物語に浸るのはもちろん、監督や俳優のトークイベント、ワークショップなどにも参加できるのが魅力です。普段は触れられない世界のアート映画に出会えるチャンスです。
3. メルボルン・フェスティバルで街中が舞台に
そして、街全体を使った芸術祭メルボルン・フェスティバルも見逃せません。演劇や音楽、ダンス、インスタレーションアートなど、多彩なパフォーマンスが街の劇場やギャラリーで展開されます。ストリートパフォーマンスや参加型イベントも多く、年齢や経験を問わず、誰でも楽しめるのがうれしいポイントです。

メルボルンはストリートアートの街というイメージが強いかもしれませんが、実際には美術館での静かな鑑賞から、映画や演劇などの体験型アートまで、さまざまな楽しみ方があります。シニアの方でもゆったりと、自分のペースでアートに触れられる街、それがメルボルンの魅力なのです。



ワイナリーで優雅なランチを

学校での英語レッスンのあとは、少し贅沢な午後を過ごしてみませんか。メルボルン郊外のヤラ・バレーは世界的に有名なワインの名産地。ブドウ畑が広がる丘陵でのランチは、まるで絵画の中にいるようです。地元産ワインを片手に、クラスメイトと今日の授業の感想を話したり、旅の予定を英語でシェアしたりするのも楽しいもの。
ワイナリーでは、案内役のスタッフが英語で説明してくれるテイスティングツアーも人気。難しい専門用語がわからなくても、「フルーティー」「軽い味わい」「お肉に合う」――そんなシンプルな感想で十分に楽しめます。テラス席で広がるブドウ畑を眺めながらゆったり過ごせば、自然と会話も弾み、学びのモチベーションにもつながります。

海辺で味わうフィッシュ&チップス

語学学校が終わったら、軽く散歩を兼ねて海へ行くのもおすすめです。セントキルダなどの海辺の街では、テイクアウトしたフィッシュ&チップスを海辺で頬張るのが定番スタイル。肩の力を抜いて楽しめるカジュアルな食事だからこそ、気軽に英語でオーダーしてみるチャンスにもなります。
砂浜で波の音を聞きながら食べるランチは、授業で覚えた英語を口にするいい練習にも。
トラムで行けるセントキルダ・ビーチ
市内中心部からトラム一本で行けるセントキルダ・ビーチは、クラスメイトと一緒に出かけるにも便利。海沿いのカフェで休憩したり、近くの遊園地「ルナパーク」で観光気分を楽しんだり。学校の仲間と自然に英語で会話を重ねることで、自分の成長も感じられるはずです。
少し足を伸ばせばブライトンビーチ、サンドリンハム・ビーチにも行くことができます。また、メルボルンの南にあるモーニントン半島には天然温泉があります。日本の温泉施設とは違って水着着用で入る温泉。市内からは車で約1時間程、週末ゆっくり過ごすこともできます。
語学学校でしっかり学んだあとに、自然の中でリラックスしながら英語を使う――これこそが、留学の醍醐味かもしれません。メルボルンは、シニア世代でも安心して挑戦できるスポットが充実しているので、心と体にやさしい留学生活が叶います。

歩くほどに好きになる”歴史的景観

メルボルンの街並みは、ヨーロッパ風の歴史建築とモダンな高層ビルが肩を並べる不思議な調和が魅力。
ロイヤル・エキシビション・ビルディングとカールトンガーデンズは、静かな散歩にぴったり。芝生に腰を下ろして休み、深呼吸をひとつ。近くの州立図書館(State Library Victoria)は一般にも開放され、気軽に入れる読書空間が広がっています。
荘厳な読書室は、まるで映画や小説の世界。思わず時間を忘れてしまいます。



メルボルンはストリートアートだけじゃない!街全体がアートにあふれる魅力

メルボルンといえば、色とりどりのストリートアートが有名ですよね。路地を歩けば、壁いっぱいに描かれたユニークなアートに思わず立ち止まってしまいます。でも、この街の魅力はそれだけではありません。実は、メルボルンはさまざまな形のアートが盛んで、街全体が芸術を楽しむ舞台になっているんです。
1. ビクトリア国立美術館(NGV)で本物のアートに触れる
まず訪れたいのは、オーストラリアで最も歴史のある美術館、**ビクトリア国立美術館(NGV)**です。ここでは、ゴッホやモネといった西洋美術の名作はもちろん、オーストラリア先住民のアボリジナルアートも鑑賞できます。展示は常に変わるので、何度訪れても新しい発見があります。静かに椅子に座って作品を眺めるひとときは、心を穏やかにしてくれます。
2. メルボルン国際映画祭で世界の映画に出会う
映画が好きな方には、メルボルン国際映画祭もおすすめです。毎年開催されるこの映画祭では、世界中の独立系映画やアート映画が上映されます。映画館の中で物語に浸るのはもちろん、監督や俳優のトークイベント、ワークショップなどにも参加できるのが魅力です。普段は触れられない世界のアート映画に出会えるチャンスです。
3. メルボルン・フェスティバルで街中が舞台に
そして、街全体を使った芸術祭メルボルン・フェスティバルも見逃せません。演劇や音楽、ダンス、インスタレーションアートなど、多彩なパフォーマンスが街の劇場やギャラリーで展開されます。ストリートパフォーマンスや参加型イベントも多く、年齢や経験を問わず、誰でも楽しめるのがうれしいポイントです。

メルボルンはストリートアートの街というイメージが強いかもしれませんが、実際には美術館での静かな鑑賞から、映画や演劇などの体験型アートまで、さまざまな楽しみ方があります。シニアの方でもゆったりと、自分のペースでアートに触れられる街、それがメルボルンの魅力なのです。



まとめ――好奇心を旅立たせる街、メルボルン
メルボルンは、ただ英語を学ぶ場所ではありません。
カフェやマーケットでのひとこと、アートや音楽との出会い、歴史ある街を歩く時間、ワイナリーでの豊かな風景――そのすべてを英語を通して学ぶことができます。
シニアだからこそ楽しめる、自分流の自由で大人の一人時間。様々なイベントやアクティビティ、ご自身の趣味を活かして過ごすことができる街が、メルボルンです。
大都会ながら自然体の都市、メルボルンで留学を体験してみてください。

