「英語の授業についていけなかったらどうしよう」
「若い学生ばかりで、私だけ理解できなかったら恥ずかしい」
「英語は昔勉強したけれど、もうほとんど忘れてしまった」
オーストラリア留学の相談を受けていると、40代・50代・60代、そして70代の女性の方から、こうした不安をよく聞きます。
実はこれは、とても自然な不安です。
特に今ご相談に来られるシニア世代の女性の多くは、若い頃に留学へ行きたくても行けなかったという方が多いのです。
「昔は女性が一人で海外へ行くなんて考えられなかった」
「親に反対されてしまった」
「結婚や子育てで忙しく、自分の夢は後回しになってしまった」
そんな人生を歩んできた方が、子育てがひと段落し、時間に少し余裕ができた今、
「今なら挑戦できるかもしれない」
と、語学留学を考え始めます。
ただ、そのときに必ずと言っていいほど出てくるのが
「授業についていけるのだろうか」という不安です。
筆者は14年以上、アクティブウーマン留学センターで留学カウンセラーとして、多くの女性の留学相談を受けてきました。
10代の学生から、50代・60代・70代の方まで、たくさんの方の留学をサポートしてきましたが、シニア世代の方ほど「授業についていけるか」を気にされます。
その気持ち、よく分かります。
20代、30代の方でさえ留学を前に「学校の授業についていけないのではないか?」「事前に英会話学校に通った方がいい?」と相談されます。渡航前の英語力については年齢問わず、皆さん共通のお悩みですね。
筆者自身も留学経験者ですが、出発を前に全く英語については事前の準備はしていませんでした。おそらく多くの方も同じように、日々の生活に追われることが多く、気が付いたら出発の日を迎えていた、そんな感じではないでしょうか。
実際のオーストラリアの語学学校の環境を知ると、授業に取り残されるということはほぼありません。
ただ、やはり授業に慣れる、英語を理解していくのに若い学生さん達より倍の時間がかかる、ことはあるのかと思います。
英語も現地での生活も継続こそ力なり。焦らずに一日一日、一歩一歩積み重ねていくのがシニア世代の留学だと思います。留学したのにゼロで帰ってくることは絶対にありません!
ここでは、授業についていけるか不安な方に向けて、オーストラリアの語学学校の実際の授業の様子やサポート体制についてお話します。
Contents
語学学校には英語ができない人が学びに来ます
まず最初に知っていただきたいことがあります。語学学校には、英語が話せない人が英語を学びに来ます。
「みんな英語ができて入学してくるのでは?」
と思われる方も多いのですが、実際はその逆です。
語学学校は英語を勉強する場所ですから、英語ができない人が来るのが当たり前です。
そのため、オーストラリア人が語学学校で英語を学ぶことはありません。世界中から英語を学びたい学生が集まり、同じようなレベルの学生同士で授業を受けます。
例えば、クラスメイトには
・日本
・韓国
・台湾
・ブラジル
・コロンビア
・フランス
・イタリア
など、さまざまな国の学生がいます。
そして、ほとんどの学生が「英語をもっと話せるようになりたい」という同じ目的を持っています。つまり、あなたと同じように不安を感じながらスタートする人がほとんどなのです。
語学学校ではレベル分けがされます
オーストラリアの語学学校では、入学するとまずレベルチェックテストが行われます。文法・リーディング・ライティング・スピーキングなどを総合的に確認してクラス分けを行います。
また入学後も定期的にテストや先生の評価によってレベルの見直しが行われるため、英語力が伸びてくれば上のクラスへ進むこともできます。このような仕組みによって、学生一人ひとりが無理なく英語力を伸ばせる環境が整えられているのです。
例としては以下のようなレベルです。
・Beginner(超初級)
・Elementary(初級)
・Pre-Intermediate(初中級)
・Intermediate(中級)
・Upper-Intermediate / Advanced(上級)
学校によっては、さらに細かくレベル分けされていることもあります。
実際のところ、日本人の多くは日本で英語教育を受けていますから、
・アルファベットが書ける
・自分の名前が言える
・Hello / Goodbye といったある程度簡単な英単語が分かる
・簡単な文章を少し知っている
という基礎は持っています。
そのため、日本人の多くは Elementary(初級)レベル からスタートすることが多いです。決して入れるレベルが無い!なんてことはありませんのでご安心を。
オーストラリアの語学学校で行われる授業は、オーストラリア政府の教育基準に基づいて運営されています。授業時間やカリキュラム、使用教材などは一定の基準に沿って設定されており、留学生が段階的に英語力を伸ばせるように構成されています。
そのため授業は、レベル分けされたクラスごとに「初級者が理解できるレベル」から進められます。いきなり難しい内容の授業になることはなく、基本的な単語や表現から少しずつ英語を身につけていく仕組みになっています。

オーストラリアの授業は日本とかなり違います
オーストラリアの語学学校の授業は、日本の学校の授業とはかなり雰囲気が違います。
日本の英語授業は
・先生が説明する
・生徒が聞く
・教科書を順番に読む
というスタイルが多いと思います。
しかしオーストラリアの語学学校では、グループワーク中心の授業が行われます。
授業は通常1日4時間〜5時間ほどです。
その中で
・2人〜3人のグループワーク
・ペアワーク
・簡単なディスカッション
などを行いながら授業が進みます。
例えば、教科書のイラストを見ながら
「これが答えかな?」
「こっちじゃない?」
と学生同士で相談します。皆がグループワークをしている傍を先生がまわって耳にした学生の疑問に答えてくれたり、アドバイスをしてくれます。
もちろん英語で会話しますが、最初のうちは、うなずいているだけでも問題ありません。多くの学生が
・単語
・短い文章
・ジェスチャー
を使いながら会話しています。
初級レベルの授業で「本」を読むということは殆どなく、イラストや動画など視覚から言葉を覚えていくことを行います。
例えば、太陽の絵、ビーチの絵、帽子の絵、サングラスの絵、日焼け止めの絵など、4枚のイラストを見せながら、それぞれの絵に描かれている物の名前や状況を生徒に尋ねます。
例えば太陽の絵を見せると、生徒からは「Sun!」そうしたら先生はすかさず額に手をかざして眩しい、というような表情をし「How do you feel?」と聞きます。生徒は「Hot!」といった単語が自然に出てきます。
続けて先生は「暑いんだったら」と、サングラス、帽子、日焼け止めクリームなど、絵を見せながら生徒の口から言葉を引き出しつつ、サングラスをかける動きや、帽子を被る、腕にクリームを塗る動きを実際に見せて、生徒に「こういう時は wear という単語で表現できるんだよ」と教えてくれるのです。
サングラスをかける= wear、肌にクリームを塗るのも=wear、帽子を被る=wear
授業の目的は「英語を完璧に話すこと」ではなく、英語を使うことに慣れることだからです。
オーストラリアの語学学校の先生達の教えるスキルはとても高いです。それ以上に生徒と同じ目線でいてくれます。壇上から偉そうな態度をとったりすることなく、常に生徒さんと目線を合わせて、皆がリラックスできるように時々冗談を言って場を和ませてくれたりもします。
オーストラリアの先生は英語学習の難しさを理解しています

オーストラリアの語学学校で働く先生は、さまざまなバックグラウンドを持っています。
例えば
・日本で英語を教えていた先生
・韓国で英語教師をしていた先生
・ヨーロッパで教えていた先生
など、海外で英語を教えていた経験がある先生も多くいます。
さらに、先生自身が
・第二言語を学んだ経験
・外国語を勉強した経験
を持っている場合も多いです。
オーストラリアは移民国家でもあるため、学校スタッフの中にもオーストラリアに移民した人もいて、英語を第二言語として学んできた人も多く働いています。
そのため、多くの先生達は
「第二言語を学ぶのは簡単ではない」ということを理解しています。
授業中も「完璧じゃなくていいよ」「伝えようとしているのは分かるよ」という雰囲気で接してくれる先生が多いです。
筆者が学んでいた語学学校にも、過去に日本で英語教師をしていた先生がいました。先生自身もやっぱり日本文化や日本語に興味があるので、かなり日本語を知っていたりもします。
先生は授業では敢えて日本語は使いませんが、休み時間に日本人の学生さんに日本語でからかったりして生徒さんとのコミュニケーションを楽しんでいます。
授業について相談できるサポート体制があります
語学学校にはサポート体制も整っています。
多くの学校では月に一度ほど先生との面談時間を設けています。殆どの学校の先生達はいつでも生徒からの質問や相談に答えようと全力を尽くしてくれます。
例えば
・授業が難しい
・もう少しゆっくり学びたい
・クラスを変えたい
などの相談をすることができます。
ただ、先生はネイティブスピーカーなので、「英語で相談するのは少し不安」という方もいると思います。
その場合、学校によっては 日本人スタッフに相談することも可能です。
日本人スタッフがいる学校では
・授業についての相談
・クラス変更の相談
・勉強方法のアドバイス
などを日本語で相談することができます。
日本人カウンセラーは全ての学校にいるわけではありません。そうした学校では
もし日本語で相談したい時は、上級レベルで学んでいる日本人の生徒さんに同席してもらい
途中英語でヘルプしてもらう、といったこともあります。
まだ英語に不慣れな時こそ日本語でしっかり理解したい!時は日本人スタッフ常勤の
学校をお選びになると宜しいのかと思います。
筆者はインフォーラムエデュケーション校に語学留学をしていました。留学の終わりにケンブリッジ英語検定試験の受験をすることにしたのですが、そのテストはパソコンで受験するというものでした。
私は留学時にパソコンは持っておらず、キーボードを操作するのも自信がありませんでした。日本人スタッフに相談したところ、キーを打つ練習であればこれでできるよ、と
家から使わないキーボードをもってきてくれたことがありました。
小規模でアットホームな語学学校であったので、こうした個人的なサポートを受けることができた今では良い思い出です。

授業についていけるかは生活環境も関係します
実は「授業についていけるか」という問題は、英語力だけではありません。
例えば
・通学時間が長すぎて疲れる
・友達ができず孤独を感じる
・生活環境が合わない
といったことがあると、授業に集中しづらくなりますよね。
そのため留学では
・学校の雰囲気
・学生の国籍バランス
・通学しやすさ
・生活環境
なども考えることがとても大切です。
年齢問わず、見知らぬ都市に滞在するときは、緊張しますよね。シニア世代であれば体や気持ちにはできるだけストレスフリーでいたい!
留学する都市や学校をどう選ぶかでその辺りが変わってくると思います。
私たちは留学生活全体を考えた学校選びをしています
授業についていけるか不安な方には、
・日本人カウンセラーがいる学校
・サポート体制がしっかりしている学校
をご紹介することも可能です。
また、
・通学しやすい学校
・学生同士が仲良くなりやすい環境
・落ち着いた雰囲気の学校
など、生活面も含めて留学プランを考えています。
授業の難しさは、必ずしも英語力だけで決まるものではありません。学校の環境や生活のしやすさはシニア世代の留学には大きく影響するものと思います。
なのでこの環境がご自身にぴったり合ったものであればあるほど学びやすさは大きく変わります。
実は筆者は30代の時に米国へ留学をした経験があります。その時に留学した語学学校は、生徒数約300名以上の大きな語学学校でした。大きな建物の中に沢山の教室があり、校内で迷ってしまうほど。
生徒数も多い分、先生達も忙しく面談をする時間もなく、学校スタッフにも日本人はいなかったので不便に感じたことがあったことから、40代の時にオーストラリアに留学した際は、それから数年後であったことから日本人スタッフがいたほうが安心でもあったので、小さ目でアットホームな語学学校を選びました。
人によっては色んな国々の人たちと出会いを楽しみたいから大きな語学学校がよさそう!日本人スタッフがいなくても自力でやってみるわ!と、人それぞれでやる気の幅も違います。
私たちは、そうした点も含めてカウンセリングでお客様にぴったりの留学プランをご提案しています。
英語力や生活スタイルに合わせて、無理のない留学プランをご提案することが可能です。
オーストラリア留学について詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてください。
オーストラリア シニア留学ガイド
https://activewoman.jp/senior/


