50代・60代・70代。
人生の折り返し地点を過ぎ、時間の使い方やこれからの生き方を改めて考える時期。
子育てが終了し、仕事も一区切りつき、「これからの人生をどう過ごしたいか」と、自分自身と向き合う余裕が生まれる年代です。
そんな大人世代たちの間で、静かに広がり続けているのがシニア留学
「若いときに叶えられなかった夢を、もう一度挑戦したい」
「子育ても終わり、自分のためにお金を使いたい」
「一人時間が増えた今、新しい世界を見てみたい」
そんな思いを胸に、多くの50代〜70代が一歩を踏み出しています。
留学は、決して「若い人たちがするもの」ではありません。
年齢を重ねた今だからこそ感じられる学ぶ楽しさ、人との出会いの楽しさ、自己発見があります。
そして何より、「これからの人生をどんな風に生きたいか」を考えるきっかけになると思います。
ここでは、50代〜70代のシニア世代に向けて、シニア留学の魅力・不安の解消法・滞在スタイルなどを分かりやすくご紹介します。
Contents
なぜ今、シニア留学なのか

人生の“自由時間”が増えるタイミング
50代以降の女性は、子育ての終了、夫の定年、自身のキャリア転換など、大きな節目を迎えます。
それは同時に、「自分の時間」を取り戻すチャンスでもあります。
若いころは家庭や仕事を優先し、自分のやりたいことを後回しにするのが当たり前だった人も多いはず。
しかし、50代以降は心にも時間にもゆとりが生まれ、
「やってみたかったことを叶える」
「新しい世界を見に行く」
そんな前向きな選択ができる時期になります。
留学は、その“第二の人生の始まり”に非常に相性の良い体験です。
年齢を重ねたからこそ味わえる「学びの深さ」
10代や20代の留学が“冒険”だとすれば、
50代以降の留学は“人生の成熟を味わう旅”。
異文化への理解力、コミュニケーション力、落ち着き、柔軟性…。
大人世代が持つ豊かな経験は、留学先で大きな強みになります。
「学生の頃よりも、英語の授業が楽しい」
「海外の生活スタイルが新鮮で刺激的」
そんな声が多いのも、シニア留学の特徴です。
“やり残したこと”を今こそ実現するタイミング
50代〜70代のご相談で最も多いのが、
- 若い頃、本当は留学したかった
- 子育てが終わった今、ようやく自分のために時間を使いたい
- 仕事を離れ、心機一転、環境を変えたい
という声です。
人生は何度でもやり直せるし、やりたかったことは“今”から始めても遅くありません。
シニア留学で得られる6つの魅力

① 異文化に触れ、世界が広がる
海外での生活は、新しい刺激にあふれています。
朝の散歩、カフェでの注文、スーパーでの買い物、街の景色、現地の人の優しさ。
観光ではわからない“生きた文化”を体感でき、世界の見え方が変わります。
「知らない世界に触れることで、心が若返った」
そう感じる方は本当に多いです。
② 自分のペースで学べる安心の環境
語学学校では年齢も国籍もバラバラ。
シニア層の留学生も増えており、初心者向けのクラスがあります。
- 中学英語しか覚えていない
- 英語はずいぶんブランクがある
- 若い人についていけるか心配
そんな方でも大丈夫。
むしろゆっくり学ぶからこそ、しっかり身につくのが大人の学びの良いところです。
③ 大人になってからの“新しい友達”ができる
海外では、“年齢”よりも“人柄”で結ばれます。
- 一緒に授業を受ける仲間
- 同年代のシニア留学生
- ホームステイ先の家族
- カフェで出会った現地の人
人生経験のある大人同士は、気が合うとすぐに仲良くなれます。
年齢の壁が薄いオーストラリアでは、特に友達ができやすいのが特徴。
いちいち年齢を聞かないですし、同じ仲間としてレスペクトしてくれます。
留学後も連絡を取り合う人が多く、人生の宝物のような関係が生まれます。
④ 心と体をゆるめる“癒し”の時間
自然豊かな国に身を置くと、不思議と心が軽くなります。
- 海辺を散歩
- 新鮮な空気
- 青い空
- 公園での読書
- ゆったりとした街のリズム
オーストラリアの生活はシンプルで、肩の力を抜いて過ごせる環境。
「こんなにも心が静かになるんだ」と実感する方が本当に多いです。
ホストファミリーのライフスタイルから影響を受ける人も多いです。
⑤ 英語+海外経験で趣味の幅が広がる
少し英語が話せるようになるだけで、世界は一気に広がります。
- 家族との海外旅行がもっと楽しい
- 将来的に海外や国内ボランティアも可能
- 国際交流のイベントが身近になる
- 趣味の英会話カフェにも参加しやすくなる
「英語が話せる自分」を想像するだけで、ちょっとワクワクしませんか?
英語が話せるということは、それほどハードルの高いことでありません。
⑥ “これからの人生”をデザインし直せる
50代を過ぎると、人生の残り時間を意識するようになります。
その中で「どう生きたいか」を考えるのは自然なことです。
短い留学でも、海外で生活すると価値観が変わります。
- 固定観念から解放される
- 人生に柔軟性が生まれる
- 小さなことで悩まなくなる
- 自分のことを好きになれる
留学は、“第二の人生のスタートスイッチ”のような役割を果たすことさえあります。
大人になると、どうしても、自分のいままでの環境、職場やママ友のルールや
常識に縛られます。そんな自分を解放してください。
どんな留学スタイルがある?

シニア世代に人気のプランをいくつか紹介します。
短期(1〜2週間):まずは気軽に挑戦したい方に
- 環境の変化を楽しみたい
- 英語に触れてみたい
- 長期は不安だけど、まずは体験したい
という方に最適。
観光のようなワクワクと、学びの両方を楽しめます。こんな方には、1週間の大人留学
パッケージ(英語+観光セット)がおススメです。
中期(4〜12週間):しっかり学びたい方に
- ゆっくり英語を身につけたい
- 海外生活のペースになじみたい
- 同年代の仲間をつくりたい
という方におすすめ。
英語力の変化も実感でき、心の余裕も生まれます。
ホームステイ:現地の生活を体験できる醍醐味
シニア世代に一番人気なのがホームステイ。
- 温かい家庭料理
- 現地のマナーを自然に学べる
- “生活の英語”を練習できる
「家族の一員のように接してくれて嬉しかった」という声も多いです。大人世代には若いファミリーよりも、年配や同世代のファミリーを手配してくれる学校が多いです。
寮・アパート:自由に過ごしたい方向け
- 一人の時間を確保したい
- 自分のペースで生活したい
そんな方には寮やアパート滞在が向いています。若い学生と交流できるので、学生寮という経験も人生で一度はしてみてもいいかも。
50代〜70代が感じる不安と、その解消法

50代・60代・70代で留学を考えたとき、多くの方が最初に感じるのは「ワクワク」よりも「本当にできるかな?」という不安かもしれません。若い頃とは違い、体力・英語力・家族のこと・現地での安全…さまざまな心配が頭をよぎるのは、とても自然なことです。
しかし実は、同じ年代で留学を選ぶ人たちの多くが、同じような不安を抱えながら一歩を踏み出し、現地で「思った以上に大丈夫だった!」と口をそろえて言います。
ここでは50代〜70代の方が特に抱きやすい不安をひとつずつ取り上げ、その不安がどう解消されていくのかを、実際の体験や現地のサポート体制を交えながら丁寧に解説します。
留学をためらわせていた心配ごとが、読み終える頃には「これなら私にもできるかも」という前向きな気持ちに変わるはずです。
不安① 英語がほとんど話せない
「英語はほとんど話せません。本当に大丈夫でしょうか?」という不安は、シニア留学のご相談で最も多いものです。しかし、心配しなくて大丈夫です。語学学校にはクラス分けがあり、初級クラスは、簡単なあいさつから丁寧に教えてくれる初心者向けのカリキュラムになっています。先生がゆっくり・はっきり話し、ジェスチャーやカードを使って理解を助けてくれるクラスも多いです。
また、クラスメイトも同じ初級レベルの人ばかりなので、誰かだけ取り残される心配はありません。「まったく英語ができない状態で来ました」という50代〜70代の方も、毎日の生活の中で少しずつ耳が慣れ、「聞き取れた」「言えた」という小さな成功体験を積み重ねています。
不安② 若い人ばかりで気後れしそう
「若い学生ばかりの中に入るのは気が引ける…」というお声もよくいただきますが、実際にはシニア留学を選ぶ50代〜70代は年々増えています。留学は今では若い人だけのものではなく、第二の人生を楽しむための“学び直し”として参加する方がとても多いのです。
語学学校の学生は、学生といっても、大学生ではなく社会人経験者がほとんど。高校生のような賑やかなノリではなく、まじめに学びに来ています。先生もシニア世代を理解しているため、急かすことなく、丁寧にサポートしてくれます。また、同年代の友人ができるケースも多く、「年代が違って不安だったけれど、むしろ話が合った」「日本では絶対に出会わない世代の友達が出来た」という声も多く寄せられています。
不安③ 健康面が心配
50代・60代・70代になると、「もし体調を崩したらどうしよう」と健康面が心配になりますよね。でも安心してください。留学中は海外旅行保険に加入するため、万が一の病気やけがにも備えることができます。
学校には、学生サポートのスタッフが常駐しており、体調不良時の相談や病院の手配までフォローしてくれます。授業も朝から晩まで、というハードスケジュールではなく、1日4時間の授業となります。多くのシニア留学生の方が「想像していたより体への負担は少なく、安心して過ごせた」と話しています。
不安④ 治安が不安
「海外は危ないのでは?」と感じる方も多いですが、オーストラリアは世界的にも治安が良いことで知られています。特に日本人に人気の都市(ケアンズ・ブリスベン・ゴールドコーストなど)は、観光客も多く 女性の一人旅にも向いている安全なエリアです。
街の灯りが明るく、夜間でも人通りが多い場所が多いため、安心して外出できます。学校やホームステイ先も、治安の良い地域に限定されており、「初めての海外でしたが、思った以上に安心して歩けた」という感想がたくさんあります。
不安⑤ ホームステイが合うか心配
ホームステイは楽しみな反面、「ホストと相性が合うか心配」「食事は大丈夫かな?」と不安になりますよね。
ですが、ファミリーは留学生に慣れていますし、初めて来た学生がどんな不安を抱えているのかもよく把握しています。また、食事が口にあうか不安な方もいるようですが、(お肉ばかりだったらどうしよう、など)、もし食べられない場合は、遠慮なくファミリーに伝えてください。胃がもたれるのであまり食べられない。朝はいつも食べない、など、ムリせずに自分のペースを伝えて問題ありません。
実際に多くのシニア留学生が、「ホストがとても親切で安心した」「まるで家族のように迎えてくれた」と話しています。初めての海外生活でも、安心してスタートできる仕組みが整っています。
最後に — 年齢はただの数字。いつからでも人生は変えられる。

シニア留学は「若い人に混ざって頑張るもの」ではありません。
- 自分のペースで学び
- 心をゆるめ
- 新しい世界に触れ
- 人生を前向きに再スタートできる
そんな大人の留学です。
50代でも、60代でも、70代でも、
人生はいつでも変えられます。
“やってみたい”と思った今が、あなたのベストタイミング。

