「オーストラリアへ留学してみたいけれど、どの都市を選べばよいのかわからない」
50代・60代・70代の女性から、このようなご相談をよくいただきます。
オーストラリアには、ケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベン、シドニー、メルボルン、パースなど、留学先として人気の都市がいくつもあります。その中でも、大人世代の女性から特にご相談が多いのが、ケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベン、メルボルンの4都市です。
同じオーストラリアでも、都市によって気候、街の規模、交通事情、学校の雰囲気、休日の過ごし方は大きく異なります。若い留学生に人気がある都市が、そのまま50代・60代・70代の方にも合うとは限りません。
大人の留学では、学校の知名度や観光地の多さだけでなく、
「無理なく通学できるか」「一人でも生活しやすいか」「休日に自分らしく過ごせるか」「困ったときに相談しやすいか」といった生活面も大切です。
筆者自身もそうですが、40代を過ぎてくると、冒険が100%楽しいだけではなくなってきます。何が不安なのか自分でもはっきり説明できないけれど、なんとなく自信が持てない。知らない街を一人で歩くことに、一抹の恐怖を感じる。そのような気持ちは決して珍しいことではありません。
実際に留学相談で最も多く聞かれる心配の一つが、「一人でバスや電車に乗って通学できるでしょうか」というものです。そのため、できるだけ学校に近い学生寮を希望される方も一定数いらっしゃいます。
若い頃であれば、道に迷うことさえ旅の一部として楽しめたかもしれません。しかし大人の留学では、慣れない土地で毎朝きちんと学校へ行けるかどうかが、安心感を大きく左右します。
この記事では、50代・60代・70代の女性がオーストラリア留学をする際に知っておきたい都市選びのポイントと、ケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベン、メルボルンの特徴を詳しく比較します。
Contents
- 1 50代・60代・70代の留学は「どの学校か」だけでなく「どの街で暮らすか」が大切
- 2 4都市を先に比較|あなたに合いそうな留学先は?
- 3 ケアンズ|初めての大人留学に選びやすい、温暖でコンパクトな街
- 4 ゴールドコースト|海辺の開放感と暮らしやすさを楽しめる街
- 5 ブリスベン|便利さと落ち着きのバランスがよい州都
- 6 メルボルン|文化と多様性に触れたい方に魅力的な大都市
- 7 年代別に考えるおすすめ都市
- 8 留学期間によってもおすすめ都市は変わる
- 9 ホームステイと学生寮、都市との相性も考える
- 10 都市選びでよくある失敗
- 11 結局、4都市のうちどこを選べばよい?
- 12 まとめ|自分に合う街なら、大人の留学はもっと楽しめる
50代・60代・70代の留学は「どの学校か」だけでなく「どの街で暮らすか」が大切
語学学校では、平日の多くを教室で過ごします。しかし、留学生活は授業だけではありません。
朝は滞在先から学校へ移動し、放課後にはスーパーで買い物をしたり、カフェへ行ったり、クラスメイトと街を歩いたりします。週末には観光へ出かけることもあります。つまり、留学の満足度は学校だけでなく、街で過ごす時間によっても大きく変わります。
たとえば、自然が好きな方が大都会を選ぶと、刺激は多くても疲れてしまうかもしれません。反対に、美術館やカフェ、買い物を楽しみたい方が小さな街を選ぶと、数週間後には物足りなさを感じる可能性があります。
観光旅行では、観光名所のある場所を中心にツアーが組まれます。しかし留学は、「有名な観光名所があるから」という理由だけで都市を選ぶものではありません。たとえ1週間でも、そこに滞在し、学校へ通い、買い物をし、日常生活を送ります。つまり、「どこを見たいか」よりも、「どの街なら自分らしく暮らせそうか」が大切になってきます。
私たちがお客様と滞在都市を考える際には、「今暮らしている街の雰囲気は好きですか」とよく尋ねます。長く東京や大阪に暮らしている方は、電車の本数や店の多さ、必要なものがすぐに手に入る便利さに慣れています。そのような方は、海外でもある程度の都市機能があるブリスベンやメルボルンのほうが、かえって安心できる場合があります。
一方、地方にお住まいの方からは、「大都市はせかせかしていて、ついていけない気がする」「もっとのんびりしたペースで過ごしたい」という声をよく伺います。その場合は、ケアンズやゴールドコーストのように、空が広く、街の雰囲気が比較的ゆったりした都市が候補になります。
「有名だから」「費用が安いから」という理由だけで決めるのではなく、今の自分が心地よいと感じる生活の速度や街の規模を基準に、毎日の暮らしを想像して選ぶことが重要です。

大人女性の都市選びで確認したい7つのポイント
都市を比較するときは、次の7点を確認してみましょう。
- 気候が自分の体調や服装に合っているか
- 街の規模が大きすぎないか、小さすぎないか
- 滞在先から学校まで無理なく通えるか
- バス、電車、トラムなどを一人で利用しやすいか
- 放課後や休日に楽しめる場所があるか
- 日本食材や日用品を購入しやすいか
- 困ったときに学校や留学エージェントへ相談できるか
さらに、初めて一人で海外へ行く方は、日本からの移動方法も確認しておきましょう。過去にご相談いただいたお客様を見ていると、現地での生活だけでなく、「移動時間が長すぎないこと」「日本から直行便で行けること」が都市選びの大きなポイントになっています。
日本国内での乗り継ぎであればそんなに心配はいらないけれど、知らない海外の空港で次の搭乗口を探したりすることは極力避けたいと考える方はとても多いです。
日本からオーストラリアの主要都市へは直行便の選択肢がありますが、その中でもケアンズやブリスベンは、利用する空港や便によるものの、飛行時間がおおむね7~9時間程度です。初めての留学で、一人での海外渡航も初めてという方にとって、「直行便で到着できる」というわかりやすさは想像以上の安心材料になります。
50代では「英語の勉強だけでなく、現地でいろいろ経験したい」という方が多い一方、60代では「適度に便利で、せかされずに過ごせる場所」、70代では「移動が複雑ではなく、体力的な負担が少ない場所」を希望される傾向があります。
もちろん、年齢だけで向き不向きが決まるわけではありません。同じ70代でも、毎日よく歩く方と、できるだけ移動を少なくしたい方では、合う都市が違います。年代は一つの目安として考え、ご自身の体力、英語力、興味、留学期間を組み合わせて判断しましょう。
4都市を先に比較|あなたに合いそうな留学先は?
| 都市 | 街の特徴 | 向いている方 | 注意したい点 |
| ケアンズ | コンパクトで温暖。自然が身近 | 初めての海外、短期留学、自然を楽しみたい方 | 雨季の蒸し暑さ、公共交通や都市機能の規模 |
| ゴールドコースト | 海辺の開放感と生活の便利さを両立 | リゾート感、散歩、買い物、観光を楽しみたい方 | 街が南北に長く、滞在場所によって通学時間が変わる |
| ブリスベン | 都会だが比較的落ち着きがある | 勉強と生活のバランスを重視する方 | 坂道や暑い時期の通学、海は市内中心部にない |
| メルボルン | 文化、芸術、カフェが充実した大都市 | 都会の刺激や多文化環境を楽しみたい方 | 天候の変化、冬の寒さ、交通網に慣れるまでの負担 |
迷ったときの大まかな目安は、次の通りです。
初めての海外で、まずは短期間から安心して挑戦したい方にはケアンズ。海辺の景色と便利な生活の両方を楽しみたい方にはゴールドコースト。落ち着いた都会で、英語学習にも日常生活にも集中したい方にはブリスベン。文化、芸術、カフェ、多国籍な雰囲気を味わいたい方にはメルボルンが候補になります。
ただし、これは年齢だけで分けたおすすめではありません。「私でも一人で行けるだろうか」という不安が大きく、移動のわかりやすさを最優先したい方は、ケアンズやブリスベンを選ぶ傾向があります。
一方、街を自分の足で歩き、さまざまな文化や店を発見したいという興味が不安よりも勝る方は、メルボルンやシドニーのような大都市に惹かれる傾向があります。大切なのは、怖がりだから駄目、行動的だから良い、ということではなく、ご自身の安心と好奇心のバランスを知ることです。
ケアンズ|初めての大人留学に選びやすい、温暖でコンパクトな街

ケアンズは、オーストラリア北東部に位置するトロピカルな街です。世界遺産のグレートバリアリーフや熱帯雨林への玄関口として知られています。
大都市のような高層ビル街ではなく、市内中心部は比較的コンパクトです。初めての海外生活で「大きな街を一人で歩くのは不安」「複雑な電車の乗り換えが心配」という方にとって、生活の全体像をつかみやすいことが魅力です。
また、日本からの移動が比較的わかりやすいことも、ケアンズが初めての留学先として選ばれやすい理由です。長い乗り継ぎや、到着後にさらに国内線へ乗ることを避けたい方にとって、最初から目的地へ到着できる直行便は大きな安心につながります。
ケアンズが50代・60代・70代女性におすすめの理由
ケアンズの大きな魅力は、街と自然の距離が近いことです。平日は英語を学び、週末にはグレートバリアリーフ、キュランダ、熱帯雨林などへ出かけられます。
長い距離を自分で運転しなくても、現地ツアーを利用して観光しやすいため、一人旅に慣れていない方にも選択肢があります。日本では見られない植物や鳥、海の景色に触れられ、「勉強だけで終わらない留学」を実感しやすい都市です。
また、年間を通して温暖なため、寒さが苦手な方にも向いています。特に乾季は比較的過ごしやすく、街歩きや観光を楽しみやすい時期です。
ケアンズの生活と交通
ケアンズには鉄道を使った大規模な通勤網はなく、日常の移動は徒歩やバスが中心です。学校や滞在先の位置によって生活のしやすさが大きく変わるため、学校までの距離だけでなく、スーパーやバス停までの距離も確認しておきたいところです。
中心部にはスーパー、飲食店、カフェ、薬局などが集まっています。中心部に近い場所であれば比較的生活しやすい一方、ホームステイ先は郊外になることが多く、バス通学が必要になる場合があります。
バスの本数や運行間隔は、日本の都市部ほど多くありません。70代の方や足腰に不安がある方は、乗車時間だけでなく、バス停までの徒歩時間、乗り換えの有無、帰宅時間まで具体的に確認すると安心です。

ケアンズ留学で注意したいこと
ケアンズは熱帯気候のため、時期によっては暑さと湿度が高くなります。雨季には急な雨が降ることもあり、折りたたみ傘や雨に強い靴が役立ちます。
また、都会的な買い物や美術館、演劇、イベントを毎週楽しみたい方には、街が小さく感じられる可能性があります。1週間から4週間程度の短期留学では過ごしやすくても、数か月以上になると刺激が少ないと感じる方もいます。
ケアンズはこんな方におすすめ
- 初めて一人で海外へ行く方
- 寒さが苦手な方
- 大都市よりもコンパクトな街が安心な方
- 英語学習と自然体験の両方を楽しみたい方
- 70代で、できるだけ生活をシンプルにしたい方
ゴールドコースト|海辺の開放感と暮らしやすさを楽しめる街

ゴールドコーストは、美しい海岸線、高層ホテル、カフェ、ショッピングセンター、住宅街が広がる人気都市です。リゾート地として有名ですが、観光だけの街ではなく、地元の人々が暮らす生活都市でもあります。
海辺を散歩したり、カフェでゆっくり過ごしたり、買い物を楽しんだりと、大人世代の女性が無理なく楽しめる選択肢が豊富です。
ゴールドコーストが50代・60代・70代女性におすすめの理由
ゴールドコーストには、外へ出たくなる明るい雰囲気があります。授業後に海沿いを歩く、カフェで復習をする、週末にマーケットへ行くといった日常そのものが留学の思い出になります。
「英語だけを集中して勉強するというより、現地の暮らしを楽しみながら学びたい」という方に合っています。自然だけでなく、大型ショッピングセンターやレストランもあり、生活の便利さとリゾート感の両方を求める方に向いています。
ブリスベンへ足を延ばしやすく、内陸部には緑豊かな場所もあります。そのため、滞在中の休日を多彩に過ごせることも魅力です。

ゴールドコーストの生活と交通
ゴールドコーストには、ライトレールと呼ばれる路面電車のGやバスがあります。主要エリア間は公共交通で移動できますが、街は海岸沿いに南北へ長く広がっています。
地図上では同じゴールドコーストでも、滞在先と学校の組み合わせによって通学時間は大きく変わります。乗り換えがあるのか、最寄り駅やバス停まで何分歩くのかを確認することが重要です。
クイーンズランド州のTranslink対象交通では、現在、公共交通の運賃が1回50セントに設定されています。留学生にとって移動費を抑えやすい点は大きな魅力ですが、制度や対象サービスは変更される場合があるため、渡航前に最新情報を確認しましょう。
ゴールドコースト留学で注意したいこと
「海の近くに住みたい」と思っても、ホームステイ先が必ず海辺になるとは限りません。住宅地から学校までバスを利用することもあります。
また、にぎやかなエリアと静かな住宅地では雰囲気が大きく異なります。
サーファーズパラダイスのような活気を好む方もいれば、少し落ち着いたエリアを好む方もいます。都市名だけで決めず、学校と滞在先の周辺環境まで確認しましょう。
日差しが強いため、季節を問わず帽子、サングラス、日焼け止めなどの紫外線対策も必要です。

ゴールドコーストはこんな方におすすめ
- 海や開放的な景色が好きな方
- 毎日の散歩やカフェ巡りを楽しみたい方
- 勉強だけでなく、観光や買い物も楽しみたい方
- 大都市ほど忙しくなく、小さな街ほど静かすぎない場所を希望する方
- 50代から70代の同世代と一緒に短期留学を体験したい方
- 温暖な場所でリフレッシュしたい方
ブリスベン|便利さと落ち着きのバランスがよい州都

ブリスベンはクイーンズランド州の州都です。高層ビル、大学、語学学校、図書館、美術館、ショッピング施設などがそろう都市でありながら、川沿いには散歩道や緑もあります。
都会の利便性は欲しいけれど、あまりに忙しい街は疲れるという方にとって、ブリスベンは検討しやすい都市です。
特に、東京や大阪などで長く暮らし、公共交通や買い物の便利さに慣れている方には、「都会ではあるけれど、東京ほどせわしなくない」という距離感が合うことがあります。日本からの移動時間や直行便の利用しやすさを重視してブリスベンを候補にする方も少なくありません。
ブリスベンが50代・60代・70代女性におすすめの理由
ブリスベンでは、英語を学ぶ場所と、普段の生活を楽しむ場所の両方を見つけやすいことが魅力です。放課後に図書館で勉強したり、川沿いを歩いたり、サウスバンクでのんびりしたりできます。
語学学校の選択肢も比較的多いため、英語力、学習目的、希望する学校規模に合わせて検討しやすい都市です。多国籍な環境でしっかり英語を学びたい方にも向いています。
「観光地に滞在する」というよりも、「オーストラリアの都市で生活する」という実感を持ちやすいのもブリスベンの特徴です。スーパーで買い物をし、公共交通で学校へ通い、カフェで注文する。その一つひとつが実践的な英語の練習になります。
ブリスベンの生活と交通
ブリスベンでは、バス、電車、フェリーなどを利用できます。特に川を走るフェリーは、移動手段であると同時に、ブリスベンらしい景色を楽しめる存在です。
公共交通網があるため車がなくても生活できますが、ホームステイ先によっては通学に乗り換えが必要です。
中心部には坂道もあるため、地図で見る距離だけで判断せず、実際の高低差や徒歩時間も考えましょう。ゴールドコーストと同様に、Translink対象のバス、電車、フェリーなどは現在1回50セントで利用できます。ただし、空港鉄道など一部対象外のサービスがあります。

ブリスベン留学で注意したいこと
ブリスベンは温暖ですが、夏は気温と湿度が上がります。暑い時間帯の長い徒歩移動は、想像以上に体力を使います。特に60代・70代の方は、学校や滞在先の冷房環境、通学時の暑さ対策、水分補給を意識しましょう。
また、ブリスベンは海辺の街というイメージを持たれることがありますが、市内中心部が直接海に面しているわけではありません。毎日ビーチを歩きたい方にはゴールドコースト、都市生活と川辺の環境を楽しみたい方にはブリスベンが向いています。
ブリスベンはこんな方におすすめ
- 都会の便利さと落ち着きの両方を求める方
- 英語をしっかり学びたい方
- 図書館や美術館、川沿いの散歩を楽しみたい方
- 数週間から数か月の留学を考えている方
- 公共交通を使いながら現地生活を経験したい方
- 小さすぎない街で、自分のペースを保ちたい方
※公共交通の運賃、運行方法、学校や滞在先の条件は変更される場合があります。実際の渡航前には最新情報をご確認ください。
メルボルン|文化と多様性に触れたい方に魅力的な大都市

メルボルンは、カフェ、アート、音楽、スポーツ、多国籍な食文化で知られるオーストラリア有数の大都市です。街を歩くだけでも、歴史的な建物、近代的な建築、路地のアート、個性的な店に出会えます。
「留学をきっかけに、これまでとは違う価値観や文化に触れたい」という方にとって、非常に刺激のある都市です。
メルボルンが50代・60代・70代女性におすすめの理由
メルボルンの魅力は、興味に合わせて過ごし方を選べることです。美術館や博物館を巡る、歴史的な建物を見る、カフェで過ごす、マーケットで食材を探す、スポーツ観戦を楽しむなど、一人でも参加しやすい活動がたくさんあります。
さまざまな国から来た人が暮らしているため、英語の発音や文化の違いにも触れられます。「英語は一つの国の人だけが話すものではない」と実感できる環境です。
長期留学では、毎週違う場所へ出かけても新しい発見があります。好奇心が強く、街歩きが好きな50代・60代の方には、特に魅力を感じやすい都市でしょう。
留学相談でも、「知らない街を歩くのは少し怖い」という気持ちより、「いろいろな文化に触れたい」「自分の足で路地やマーケットを歩き、新しい店を見つけたい」という興味のほうが勝る方は、メルボルンを選ぶ傾向があります。交通網や街の広さに慣れるまで多少時間がかかっても、その過程を含めて海外生活として楽しめる方には、非常に魅力の大きい都市です。

メルボルンの生活と交通
メルボルンでは、トラム、電車、バスを利用できます。中心部にはトラムの無料区間もありますが、無料区間を外れる場合には交通カードなどが必要です。
交通網が充実している一方、路線や乗り換えに慣れるまでは戸惑うことがあります。スマートフォンの地図アプリを使えるようにしておくと安心です。スマートフォン操作が苦手な方は、出発前に経路検索や位置情報の使い方を練習しておくことをおすすめします。
中心部は徒歩でも楽しめますが、人通りが多く、トラム、自転車、自動車にも注意が必要です。70代の方は、にぎやかさそのものが負担にならないかも考えて選びましょう。
メルボルン留学で注意したいこと
メルボルンは天候が変わりやすいことで知られています。朝は涼しくても日中は暖かくなるなど、一日の中で体感温度が変わることがあります。重ね着しやすい服や、軽い上着を用意すると便利です。
冬はケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベンより寒く感じます。寒さが苦手な方、冷えによって体調を崩しやすい方は、渡航時期を慎重に選びましょう。
また、選択肢が多いことは魅力ですが、人の多さや街の広さに疲れることもあります。英語初心者で海外生活も初めての場合は、学校のサポート体制や滞在先からの通学経路を特に丁寧に確認する必要があります。
メルボルンはこんな方におすすめ
- カフェ、美術館、建築、音楽、スポーツが好きな方
- 多文化的な環境で学びたい方
- 都会を歩き、自分で新しい場所を発見することが好きな方
- 数か月以上の留学で、飽きずに生活したい方
- 気候の変化や交通の複雑さも含めて海外生活を楽しめる方
- 英語学習に加えて、文化的な刺激を求める方

年代別に考えるおすすめ都市
年齢だけで都市を決める必要はありませんが、年代によって生活上の優先順位が変わることがあります。ここでは、50代・60代・70代それぞれに多い希望をもとに考えます。
50代女性|学びも行動も楽しみたいならブリスベン、ゴールドコースト、メルボルン
50代は、仕事や家族の予定を調整し、ようやく自分のための時間を確保して留学する方も多い年代です。「せっかく行くなら英語も観光も楽しみたい」「帰国後にもつながる経験にしたい」と考える方には、選択肢の多い都市が向いています。
その一方で、40代を過ぎてから初めて一人で海外へ行く場合、「本当に自分にできるだろうか」という漠然とした不安を持つのも自然なことです。やりたいことの多さだけでなく、空港から滞在先までの移動や、毎日の通学が複雑すぎないかも含めて考えましょう。
勉強と落ち着いた都市生活を両立したいならブリスベン、海辺で気持ちを切り替えながら過ごしたいならゴールドコースト、文化や多様性から刺激を受けたいならメルボルンがおすすめです。
自然を中心に短期間で気分転換したい場合は、ケアンズも非常に相性がよいでしょう。
60代女性|便利さと無理のない生活のバランスを重視
60代では、「一人で生活できる便利さは必要だけれど、人が多すぎる街は疲れる」という方が少なくありません。
そのため、ゴールドコーストやブリスベンは有力な候補です。ゴールドコーストでは海辺の開放感と買い物の便利さがあり、ブリスベンでは落ち着いた都市生活と学校選びの幅があります。
自然が好きで、初めての留学を1週間から始めたい方にはケアンズも向いています。メルボルンを希望する場合は、寒さへの強さ、歩くことが苦にならないか、公共交通を使うことに抵抗がないかを確認しましょう。
70代女性|街の規模、移動、滞在方法を最優先に
70代の留学では、観光名所の数よりも、毎日の負担を減らせるかどうかが重要です。おすすめしやすいのは、比較的コンパクトなケアンズ、または日程や移動があらかじめ組まれたゴールドコーストなどの短期プログラムです。
ただし、元気で街歩きが好きな方なら、ブリスベンやメルボルンを選ぶこともできます。大切なのは、「70代だから大都市は無理」と決めつけることではなく、通学時間、乗り換え、坂道、気候、自由時間の過ごし方を事前に確認することです。
個人留学に不安がある場合は、授業、滞在、送迎、観光などが組み合わされた短期プログラムから始めると安心です。最初から数か月を目指さなくても、1週間の留学で十分に海外生活と英語を使う経験ができます。
留学期間によってもおすすめ都市は変わる

1週間から2週間の短期留学
短い期間では、到着後すぐに街の雰囲気をつかめることが重要です。ケアンズやゴールドコーストは、自然や観光を含めてオーストラリアらしさを感じやすく、短期でも印象に残る経験をつくりやすい都市です。
特に初めての海外留学では、予定がある程度決まった大人向けプログラムを選ぶと、現地で「今日は何をすればよいのだろう」と困りにくくなります。
3週間から3か月の留学
数週間以上になると、観光だけではなく、生活の便利さや学校との相性が重要になります。ブリスベン、ゴールドコースト、メルボルンは、放課後や週末の選択肢が多く、生活のリズムをつくりやすい都市です。
ケアンズでもゆったりと過ごせますが、都会的な刺激を求める方は期間が長くなるほど物足りなさを感じる可能性があります。
3か月以上の長期留学
長期留学では、語学学校のコース内容、国籍バランス、進級制度、滞在先の変更可否、医療機関へのアクセスなども確認しましょう。
街での活動の多さを重視するならメルボルン、学習環境と暮らしやすさのバランスを重視するならブリスベン、温暖な海辺で生活したいならゴールドコーストが候補になります。

ホームステイと学生寮、都市との相性も考える
都市選びと同じくらい重要なのが滞在方法です。
ホームステイが向いている方
ホームステイでは、ホストファミリーとの会話を通じて英語を使う機会があります。食事が付くプランであれば、到着直後から毎食を自分で用意する負担も減ります。
一方で、オーストラリアの住宅地は中心部から離れていることが多く、通学に時間がかかる場合があります。部屋から学校までの所要時間だけでなく、バス停まで歩く距離や帰宅時の明るさも確認しましょう。
初めての海外生活で誰かがいる環境に安心を感じる方、日常会話を増やしたい方にはホームステイが向いています。

学生寮が向いている方
学生寮は、自分のペースを保ちたい方や、他の学生と交流したい方に向いています。学校に近い寮であれば、通学の負担を減らせることもあります。
実際のご相談でも、「バスや電車を使って一人で通えるかが一番心配なので、学校に近い学生寮がよい」とおっしゃる方は一定数いらっしゃいます。特に到着直後の不安を減らしたい方にとって、徒歩で通学できる、または乗り換えが少ないことは大きな利点です。
ただし、食事を自分で用意する、共用スペースを使う、生活音があるなど、ホテルとは異なる環境です。寮によって設備や年齢層、学校までの距離が違うため、「学生寮なら便利」と一括りにはできません。
70代はホテルや短期プログラムも選択肢
体調管理やプライバシーを重視する方には、ホテル滞在や、サポートのある短期プログラムが合う場合があります。費用だけを比較すると高く見えても、移動や食事の負担が減り、安心して留学を続けられるなら、結果的に満足度の高い選択になります。

都市選びでよくある失敗

観光で好きだった街を、そのまま留学先に選ぶ
数日間の旅行と、毎日学校へ通う生活は違います。旅行では便利だったホテルも、留学用の滞在先とは場所が異なります。観光地としての印象だけでなく、通学と日常の買い物を基準に考えましょう。
旅行であれば、ホテルから観光バスに乗り、有名な場所を順番に巡ることができます。しかし留学では、朝は自分で学校へ行き、放課後はスーパーに寄り、必要なら薬局や銀行にも行きます。「見どころが多い街」よりも、「一人で日常を送る姿を想像できる街」であることのほうが重要です。
今住んでいる街と正反対の環境を、イメージだけで選ぶ
せっかく海外へ行くのだから、普段とはまったく違う場所へ行きたいと考える方もいます。それ自体は素敵なことですが、毎日の生活となると、慣れない街の大きさや生活の速度が負担になる場合があります。
都会の便利さに慣れている方が小さな街へ行くと、店や交通の選択肢が少なく感じられることがあります。反対に、静かな地域で暮らしている方が大都市を選ぶと、人の多さや交通の複雑さに疲れることがあります。今暮らしている街の「好きな点」と「変えたい点」を分けて考えると、自分に合う留学先が見えやすくなります。
気温だけを見て服装や体調管理を考える
同じ気温でも、湿度、風、日差しによって体感は変わります。教室やスーパーでは冷房が強い場合もあります。暑い地域でも薄手の羽織りものを用意し、メルボルンでは重ね着で調整できるようにしましょう。
通学時間だけを見て乗り換えや坂道を確認しない
「通学30分」と書かれていても、徒歩とバス1本の30分と、徒歩、乗り換え、待ち時間を含む30分では負担が違います。特に大人世代は、朝の混雑、階段、坂道、雨天時も想像して選ぶことが大切です。
日本人が少ないことだけを優先する
日本人が少ない環境は、英語を使うきっかけになります。しかし、困ったときに質問できず、安心して授業を受けられなくなっては本末転倒です。
英語初心者や初めて留学する方は、日本人スタッフの有無、学校の受付で相談できる内容、緊急時の連絡先なども確認しましょう。大切なのは日本人の人数だけではなく、安心できる環境の中で英語を使えることです。
結局、4都市のうちどこを選べばよい?
4都市には、それぞれ異なるよさがあります。
ケアンズは、コンパクトな街で自然を身近に感じたい方、初めての短期留学に挑戦したい方に向いています。
ゴールドコーストは、海辺の明るい雰囲気、散歩、カフェ、買い物を楽しみながら、自分をリフレッシュしたい方に向いています。
ブリスベンは、都会の便利さと落ち着いた生活のバランスを取りながら、英語もしっかり学びたい方に向いています。
メルボルンは、文化、芸術、カフェ、多国籍な環境に触れ、毎日新しい刺激を受けたい方に向いています。
「50代だからこの都市」「70代だからこの都市」と決める必要はありません。ご自身が何を楽しみにしているのか、何に不安を感じるのか、どのくらい歩けるのか、何週間滞在するのかによって、最適な答えは変わります。
私たちが実際にご相談を受けていると、初めての留学であり、一人で海外へ行くのも初めてという方がほとんどです。「私でも行けるかしら」と心配するのは、ごく自然なことです。そこで、直行便で行けるか、到着まで何時間かかるか、通学に何回乗り換えがあるか、といった不安を一つずつ具体化していくと、漠然とした怖さは少しずつ小さくなります。
その結果、移動のわかりやすさや安心感を重視してケアンズやブリスベンを選ぶ方は多い傾向にあります。一方で、さまざまな文化に触れ、自分の足であちこちを散策したいという思いが強い方は、交通や街の規模も新しい経験の一部と捉え、メルボルンやシドニーを選びます。どちらが正解ということではありません。ご自身の「不安」と「興味」のどちらが、今は少し強いのかを考えることが、都市選びの大きな手がかりになります。

まとめ|自分に合う街なら、大人の留学はもっと楽しめる
50代・60代・70代のオーストラリア留学では、英語力以上に「安心して毎日を送れる環境」が大切です。
英語が初級でも、最初から何でも一人でできなくても問題ありません。学校への行き方を覚え、スーパーで買い物をし、カフェで注文し、クラスメイトにあいさつをする。その小さな経験の積み重ねが、大人の留学ならではの自信につながります。
都市選びで迷ったら、次の4つをまず書き出してみてください。
- 留学中に一番やってみたいこと
- 苦手な気候や避けたい生活環境
- 無理なく歩ける距離と公共交通への不安
- 希望する留学期間と滞在方法
さらに、「今住んでいる街のどこが好きか」「直行便や移動時間をどの程度重視するか」も書き加えてみてください。東京や大阪のような便利さが安心につながる方もいれば、地方都市のようなゆったりした時間の流れが心地よい方もいます。留学だからといって、無理に普段と正反対の環境を選ぶ必要はありません。
これらがわかると、「有名な都市」ではなく「自分に合う都市」が見えてきます。
アクティブウーマン留学センターは、オーストラリア専門の留学エージェントです。スタッフは全員女性で、オーストラリア留学経験があります。50代・60代・70代の方の英語力、体力、海外経験、ご希望の過ごし方を伺いながら、学校だけでなく都市や滞在方法も一緒に考えます。
「私の年齢でも大丈夫?」「一人で通学できる?」「どの都市なら無理なく過ごせる?」という段階でも、お気軽にご相談ください。
相談したからといって、すぐに申し込む必要はありません。まずはご自身に合う留学の形を知ることから始めてみましょう。

