「70代になってから留学なんて、もう遅いでしょうか」
「英語がほとんど話せません」
「若い人ばかりの学校に、70代の私が入学して大丈夫でしょうか」
「体力的についていけるか心配です」
70代でオーストラリア留学を考える女性から、このようなご相談をいただくことがあります。
筆者は長年、オーストラリア留学を専門にご案内してきましたが、実際に70代で初めて留学に挑戦された女性を何人も見てきました。
71歳で初めて2週間の留学に参加し、帰国から数か月後に、今度はオーストラリアの別の都市への留学に挑戦された方、
島根県から1週間の大人向け留学プログラムへ参加された76歳の女性 、
そして73歳で仕事を退職するタイミングに、半年間の語学留学を希望された方もいらっしゃいます。
こうした方々を見ていると、70代の留学について私が感じるのは、
「年齢だけを理由に、できることを小さくしなくてもいい」
ということです。
もちろん、20代と70代では体力も生活環境も違います。だから若い人と同じ留学をする必要はありません。
1週間がちょうどいい方もいれば、2週間がいい方もいます。
そして健康状態や体力、予算が許すのであれば、半年間じっくり英語を学びたいという70代の方がいてもよいのです。
大切なのは、
70代だから何週間、と年齢だけで決めるのではなく、「自分は何をしたいのか」から期間を決めることです。
Contents
70代から留学するのは遅くありません

留学という言葉には、どうしても若い人のイメージがあります。
大学生、20代のワーキングホリデー、海外大学への進学。
そのため70代の女性から、
「学校から断られませんか?」と聞かれることがあります。
オーストラリアの語学学校の多くでは、一般的に上限年齢を設定していません。
入学条件を満たし、海外生活を送れる健康状態であれば、70代だからという理由だけで語学学校へ入学できないわけではありません。
もちろん学校やコースごとに条件がありますので、実際の申込み時には確認が必要です。
ただ、留学カウンセラーとして70代のお客様をご案内していて感じるのは、学校側が見ているのは年齢そのものよりも、「この方が何を学びたいのか」「学校生活を送れる状態なのか」という部分です。
70代だから学校に迷惑なのではないか。
若い学生の中に高齢者が入ってよいのか。
そのように心配する必要はありません。
むしろ長い人生経験を持った学生が入ることによって、若い学生にとっても新しい交流が生まれます。

【カウンセラーの実例】73歳、退職を機に半年間の語学留学へ
私がご相談を受けた方の中に、73歳の女性がいらっしゃいます。20代の頃は旅行業界で活躍され、その後お子さんを育て上げ、その後は介護職で長く働いてこられました。
旅行業界でのキャリアもおありになることから、シニアの旅行に付き添う介護士としても活躍されており、この先はシニアの海外旅行に付き添う介護士としてご自身のペースで、働いていきたいと考えていらっしゃるそうです。
それであれば多少なりともコミュニケーションが取れる位の英語力が必要だと考え、そして
「以前からずっとやってみたかった留学をしたい」と半年間の語学留学を決心されました。
「せっかく行くなら、短期間ではなく、自分の体力と予算で可能な範囲でできるだけ長く勉強したい」
というご希望です。
この方と実際に何度かお話をする中で、これはまさに、このお客様に合った70代ならではの留学の形だと感じました。
70代だから短期。
70代だから観光中心。
必ずしもそうする必要はありません。
健康状態に問題がなく、海外生活を自分で行うことができ、そして本人に明確な目的があるのであれば、長期留学という選択肢もあります。
「73歳を語学学校が受け入れてくれるの?」という不安
半年間留学したいと思っても、次に心配になるのが、
「そもそも73歳の私を学校が入学させてくれるのでしょうか」
ということです。
これは70代のお客様から非常によく出てくる心配です。
しかし、多くの語学学校では上限年齢を設定していません。
年齢ではなく、
- なぜ英語を勉強したいのか
- 海外生活を送ることができるか
- 授業へ参加できるか
- 必要な入学条件を満たしているか
といったことが重要になります。
実際、この73歳の方にはきちんとした目的がありました。単に、
「半年間オーストラリアで遊んでみたい」ということではありません。
これまで仕事や子育てに使ってきた時間が一区切りついた。
これからの人生で英語を学びたい。
英語を身につけることによって、これからも社会との関わりを持ちたい。
まだ働けるのであれば働いてみたい。
そして、これから始まる自分自身の老後の人生をもっと豊かにしたい。
そんな目的があります。
私は、こうした学習意欲を持った70代の学生は、語学学校にとっても歓迎される存在だと思います。
70代の長期留学は「何のために行くか」がとても大切

1週間の留学であれば、
「一度海外生活を経験してみたい」という目的でも十分です。
しかし半年間の留学となると、話は少し変わります。
学費も滞在費も大きくなります。
海外で自分の生活を管理する必要もあります。
そして留学期間やコースによっては、学生ビザの申請が必要になります。
学生ビザの場合は、学校に申し込めばそれですべて終わりというわけではなく、
オーストラリア政府によるビザ審査を受ける必要があります。
だからこそ、
「なぜ70代になった今、半年間オーストラリアで英語を勉強するのか」
という目的を、自分自身でもしっかり整理しておくことが重要です。
それでも年齢だけをネガティブに考える必要はないと思っています。
「英語を学びたい」
「これからも働きたい」
「外国の人ともっと話せるようになりたい」
「残りの人生をもっと面白くしたい」と思うこと。
それは十分に意味のある目標です。
※学生ビザの発給可否は学校ではなくオーストラリア政府が判断します。健康状態を含む各種条件がありますので、長期留学を希望する場合は、申請時点の最新条件を確認する必要があります。
私が70代のお客様を見て感じること
70代の留学について記事を書こうとすると、
「高齢だから無理をしないで」
という話ばかりになりがちです。もちろん安全は重要です。
しかし筆者は、実際のお客様を見てきて、少し違うことも感じています。
70代の方を年齢だけで過度に心配しすぎなくてもよい。
ということです。
70代といっても、本当に人それぞれです。
毎日仕事をしている73歳もいます。
趣味で何時間も歩く人もいます。
一人で海外旅行をする人もいます。
一方で、長時間歩くことが難しい方もいます。
そのため、
「70代だから1週間」ではありません。
正しくは、
「その人の健康状態、体力、海外経験、目的、予算によって期間を決める」
だと思います。
【カウンセラーの実例】71歳で初めて留学。数か月後には再びオーストラリアへ

弊社のお客様には、71歳で初めて留学に挑戦された女性もいらっしゃいます。
5月のゴールデンウィークに開催された1週間の大人向け旅行留学プログラムに参加し、その後さらに一般英語コースを1週間受講。
合計2週間をオーストラリアで過ごされました。
そして帰国後、
数か月後の9月、今度はシルバーウィークに開催されたブリスベンの大人向け留学プログラムにも参加されました。
留学は旅行とも違い、一人で海外に飛び立ちます。年齢にかかわらず、初めての大きな経験を前に行く前には、
空港は大丈夫だろうか。
英語は通じるだろうか。
ホームステイは大丈夫だろうか。
学校についていけるだろうか、等々
たくさんの不安があります。
しかし、一度経験すると、「思っていたのと違った。意外と簡単だった」
「想像していたけど、こうすればできるもんなんだ」
ということが分かります。
海外留学が、それまで頭の中だけにあった特別な世界ではなく、
「意外と自分にもできること」
に変わるのです。
そして、それが次の留学につながることがあります。
【カウンセラーの実例】76歳、地方からケアンズの1週間留学へ

もう一人、地方からケアンズの1週間の大人向け留学へ参加された76歳のお客様がいらっしゃいました。
70代以降の留学を実際にご案内していて、私が英語力以上に気になることがあります。
それが、
「移動」です。
オーストラリアに着いてからだけではありません。
むしろ地方在住の方の場合、
自宅から日本の国際空港までどう行くか
というところから考える必要があります。
70代の最大のハンデになることがあるのは「移動」
20代なら、
電車を2回、3回乗り換える。
大きな駅の中を歩く。
階段を上る。
重いスーツケースを持つ。
多少間違えても急いで移動する。
ということができます。
しかし70代になると、そこが大きな負担になる場合があります。
私はシニアの留学では、航空券の金額だけではなく、
自宅を出てからオーストラリアの滞在先へ到着するまでを一本の移動として考える
ことがとても重要だと思っています。
電車での移動が大変なら高速バスという選択肢も

日本国内では、必ずしも電車が一番楽とは限りません。
電車は便利ですが、
階段がある。
ホームが遠い。
大きな駅で乗り換える。
満員電車になる。
スーツケースを持って移動する。
といった負担があります。
そのため弊社のお客様では、あえて長距離バスを利用したケースもあります。
バスであれば、一度荷物を預けて座れば、目的地近くまで乗ったまま移動できます。
また羽田空港から地方まで、国内線を利用する方法もあります。
少し費用が上がったとしても、
身体への負担を減らせるのであれば、筆者はその費用には十分価値があると思っています。
日本は鉄道、高速バス、国内航空、空港バスなど交通網が非常に発達しています。
これは実は、地方に住む70代の方が海外留学に挑戦するうえで大きなメリットです。
オーストラリア現地では「歩く速度」を心配しすぎなくてよい

70代のお客様からは、
「皆さんについて歩けるでしょうか」
というご相談もあります。
大人向けプログラムでは、街歩きや観光がありますので、当然ある程度歩きます。
しかし、私たちがご案内している大人向けプログラムでは、若者向けツアーのように、
「早くしてください」
「次へ行きます」
と急かされながら移動するものではありません。
現地では学校スタッフが参加者の様子を見ながら一緒に行動します。
少し歩くのが遅ければ待つ。
必要であれば手を貸す。
休憩が必要であれば様子を見る。
そうした環境があります。
もちろん、ご自身である程度歩けることは必要です。
しかし、
「歩くのが若い人より遅いから参加できない」
ということではありません。
これも実際のお客様を見ていて感じることです。

70代には何週間の留学がおすすめ?
初めての留学なら1週間からでも十分
70代の初めての留学相談で、まずおすすめしやすいのは1週間程度です。
特に、海外へ一人で行ったことがない。
英語に自信がない。
体力に少し不安がある。
長期間家を空けたくない。という方なら、大人向け1週間プログラムから始めるのは非常によい方法です。
70代だから短期、と決める必要はありません
健康で、
体力があり、
長期間海外生活をしてみたいという明確な意思があり、
予算も準備できるのであれば、半年間という選択肢があってもよいと思います。
つまり、
「70代だから短期」ではなく、「70代だからこそ自分に合った期間を選ぶ」
ということです。
70代で半年留学するメリット
長期留学には、短期にはない魅力があります。
1~2週間では、学校やホームステイに慣れたころに帰国することになります。
半年あれば、海外生活そのものが日常になっていきます。
最初は緊張していたバスに普通に乗れるようになる。
いつものスーパーができる。
馴染みのカフェができる。
学校に友人ができる。
先生との会話が自然になる。
そして、英語についても、
「海外へ来た記念に少し勉強した」
というレベルではなく、継続的に学ぶことができます。
「これからの人生でも英語を使いたい」
と考えている方であれば、半年という時間を使って学ぶ意味は十分にあると思います。
70代の留学で得られるものは英語だけではありません

これは、私が大人の留学を長くご案内していて、一番感じていることかもしれません。
70代の留学の価値は、
何個英単語を覚えたかだけではありません。
71歳で初留学をして、その数か月後にまたオーストラリアへ行った。
76歳で地方から一人で移動し、ケアンズへ行った。
73歳で仕事を退職して、
「今までできなかった半年留学をしたい」
と決めた。
留学を決意した理由も、そこで得るものも人それぞれです。
ただ、その一歩を踏み出した経験そのものが、その方の人生の大切な一部になります。
飛行機に乗った。
海外で生活した。
外国人と話した。
英語の授業を受けた。
違う国の人と一緒に笑った。
知らない街を自分の足で歩いた。
そして、
「私、まだこんなことができるんだ」
と思える。
私は、それこそが70代の留学の大きな価値だと思っています。
仕事も人生も、70代で終わりではありません

73歳のお客様は、ケアマネジャーとして働いてこられました。
70代になると、
「もう仕事は終わり」
「これからは老後」
と考える人もいるかもしれません。
しかし本人が、
まだ働きたい。
もっと人とかかわりたい。
英語を学びたい。
新しいことを知りたい。
と思っているのであれば、年齢だけを理由に終わらせる必要はありません。
これまでの経験に英語という新しいものを一つ加えることで、どんな未来につながるかは分かりません。
再び仕事をするかもしれません。
海外から来た人との交流が始まるかもしれません。
次の旅行がもっと楽しくなるかもしれません。
あるいは、単純に毎日の英語学習が新しい生きがいになるかもしれません。
留学したあとに何が起きるかまで、最初から決める必要はないのです。
70代を含む大人女性のオーストラリア留学については、
「大人留学 by アクティブウーマン」もあわせてご覧ください。
70代は「残りの人生」ではなく「これからの人生」を考えていい

私は70代の留学について、
「人生がもう残り少ないから急いでください」
とだけ伝えたいわけではありません。
もちろん健康で自由に動ける時間には限りがあります。
だから「いつか」だけで終わらせないことは大切です。
でも、それ以上に伝えたいのは、
70代にも、まだ「これから」がある
ということです。
71歳で初めて留学して、72歳でまた行くかもしれない。
73歳から半年英語を学んで、その後75歳まで英語を使う仕事をするかもしれない。
76歳で初めてケアンズへ行って、78歳になった時にまた別の国へ行くかもしれない。
誰にも分かりません。
だからこそ、
「もう70代だから」
ではなく、
「70代の今、自分は何をしてみたいのか」
を一度考えてみてほしいと思います。
まとめ|70代の留学に「こうでなければならない」はありません

70代の留学には、一つの正解はありません。
1週間の大人向け留学が合う方もいます。
2週間の留学を経験し、数か月後に再び渡航する方もいます。
76歳で地方からケアンズへ参加する方もいます。
そして73歳で、退職を機に半年間英語を学ぼうとする方もいます。
筆者は実際にこうしたお客様をご案内してきたからこそ、
「70代だから無理」ではなく、「70代の自分ならどうすればできるか」を考えてほしい
と思っています。
歩くのが心配なら、移動の少ない方法を考える。電車での移動が大変なら高速バスを使う。
長距離移動なら国内線も検討する。
予算に余裕があれば、身体への負担を減らすためにビジネスクラスを利用する。
英語が初心者なら初心者向けの学校を選ぶ。
一人が不安なら大人向けのグループプログラムから始める。
長く学びたいなら、健康状態や予算、ビザ条件を確認しながら長期留学を検討する。
できない理由を一つ見つけて諦めるのではなく、
「では、どうすればできるだろう」
と一つずつ考えていけばよいのです。
70代は、これまで子ども、家族、仕事、親のために自分の時間を使ってきた女性が、ようやく自分自身のために時間を使える年代でもあります。
これまでやってみたかったことがあるなら、それを実現するのに「もう遅い」と誰かが決める必要はありません。
1週間でもいい、半年でもいい。
一度だけでもいい、何度行ってもいい。
大切なのは、70代という年齢に留学の形を決めてもらうのではなく、自分自身でこれからの人生の使い方を決めること。
私は、70代のオーストラリア留学は、英語を学ぶだけの時間ではなく、
「これから自分はどう生きたいのか」をもう一度考えるきっかけにもなる
と思っています。
まずは無料カウンセリングで、不安や疑問をお聞かせください
「私でも大丈夫かな?」
「どのプランが自分に合っているのかわからない」
そんな疑問や不安も、無料カウンセリングでお気軽にご相談いただけます。
スタッフは全員、オーストラリア留学を経験した女性です。
あなたのご希望や状況を伺いながら、
無理のない留学プランを一緒に考えます。

