
オーストラリアのワーホリビザは、「オンライン申請(eVisa)」と「郵送申請」の2種類の方法があります。ここでは、ワーキングホリデービザの申請に関する詳しい情報と、申請の書き方、申請書の和訳など、ビザ申請の手順について詳しく解説します。
Contents
ワーホリビザの目的
ウィキペディアによると、ワーキングホリデーは以下のように定義されています。
ワーキング・ホリデー (英語: Working Holiday)とは、2国間の協定に基づいて、青年(18歳?25歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。原則として、各相手国ごとに一生に一度しか利用できない。
日本が加盟国として協定を結んだのは、オーストラリアが最初の国で一番古く1980年となり、オーストラリアと日本との間の協定は、40年以上度続いています。
ワーホリビザの申請条件
ワーキングホリデービザを手に入れるには、年齢制限を含むいくつかの条件があります。
まずはそちらについて解説します。
①ビザの年齢制限について
ワーキングホリデービザには申請時の年齢制限があります。
具体的には、申請時に18歳以上30歳以下である必要があり、31歳のお誕生日が来るまでに発給を受けておく必要があります。
ビザさえ取得しておけば、出発時に31歳になっていても問題ありませんが、ビザ自体の有効期限は1年間なので、ビザが発給されたあと1年間渡航しない場合は自動で無効になってしまう仕組みです。
発給から1年以内に渡航すれば、オーストラリアに到着した日から1年間、現地に滞在が可能です。
オーストラリアのワーキングホリデービザ「35歳」に引き上げか!?
ビザ申請が可能となる年齢が引き上げになったというようなニュースが出回りましたが、残念ながら、現段階(2020.04)では特に何の変更もされておりません。また、2019年7月からサードビザが申請可能になったので可能性は低くなったと言われています。
⇒大使館公式(Australian Embassy Tokyo)日本語ページ今のところ、35歳への引き上げは行われない事を前提に計画を立ててください。
そして、オーストラリアの在日大使館やオーストラリア移民局のページをチェックしておくことで、正しい情報を手に入れることが出来ます。
②ビザの有効期限について
オーストラリアのワーキングホリデービザは、1年間現地に滞在することができ、条件により3年間に延長することが可能です。
※セカンドワーキングホリデーについて
この1年間というビザの期間内は、オーストラリアへの出入りが自由です。例えば途中で友達の結婚式があったりして日本へ一時帰国した後でも、またオーストラリアへ戻ることが出来ます。
出発から数か月で完全帰国することもできるので、絶対1年間いなくてはならないビザではありません。途中で他の国へ行く事もできる、本当に自由度の高いビザです。
ただ、オーストラリアから出ている期間もビザの有効期限としての時間は進んでいるので注意が必要です。
例えば6か月間オーストラリアで滞在した後、1ヵ月日本にいた場合。残っている期間は6か月ではなく、5か月になります。ご注意ください。
③ビザの発給条件について
ビザの発給を受ける条件として、心身健康であることや、扶養する子どもが同行しないというものもあります。
そのビザの申請自体についてなのですが、こちらはインターネットで申請が可能となっています。
大使館に出向いたり、無犯罪証明を取ったり、残高証明を提出したり…そのようなことは一切必要ありませんので、ご安心ください。
アクティブウーマンでは、語学学校のご手配をご依頼くださった方に無料で申請代行を行っています。ワーキングホリデービザの申請費用である$485だけで申請が可能です。
こちらのA$485は、ビザ申請時に登録するクレジットカードから、オーストラリア移民局が直接引き落とす金額になっていますので、ご自身で申請されてもかかるお金です。
代理店によってビザ費用が違う?
有料代理店さんの中には、移民局から引き落としとなるA$485とはまた別に、数万円の申請代行費用を頂いているところもあります。もしそのような代理店さんに依頼をご検討中の方は、お見積もりに書かれているその金額が「ビザ自体」の費用なのか、それともビザの「申請代行」費用なのか、しっかりとご確認されることをお勧めします。
ワーキングホリデービザに残高証明が必要になりました
2019年4月17日から、オーストラリアのワーキングホリデービザ申請に、残高証明が必要となりました。
⇒ワーキングホリデービザの残高証明や発行方法について詳しくはこちら
ワーホリビザの申請費用
ワーキングホリデービザの申請費用はA$485です。
レートによって値段の変動はありますが、1ドル75円で計算した場合¥36,375となります。
A$485は、ビザ申請時に登録するクレジットカードから、オーストラリア移民局が直接引き落とす金額になっています。
ワーホリビザの特徴
オーストラリアのワーキングホリデービザは、18歳~30歳の方が取得できるようになっており、最長4ヵ月(17週間)まで語学学校へ通う事も出来ます。
ビザの有効期限は1年ですが、その中であればどの町に住んでも、途中でお引越しをしても、定住せずに旅をし続けても、半年で帰国してしまっても、好きにアレンジすることができる夢のようなビザです。
ビザを申請するために特別な必要な資格などは全く必要ありません。
※セカンドワーキングホリデーやサードワーキングホリデー制度を利用することで、最長3年間滞在することもできます。
ワーホリビザは、学生ビザと異なり、就業時間の制限なくフルタイムで働くけることも大きな魅力です。
好きなだけアルバイトをすることができ、何をして働くのも自由、働かないのも自由。
とにかく若い人にだけ与えられた、特別な権利なのです。
ワーホリビザ申請に必要なもの
ImmiAccount
ImmiAccountは、オーストラリア移民局が運営しているビザに関する手続きができるオンラインサービスです。ワーキングホリデービザを申請する際に、ImmiAccountの作成が必須となります。
パスポート
パスポートは渡航する前のビザを申請する際に必要となります。そのため、パスポートをお持ちでない方はパスポート発行をして下さい。パスポートをお持ちの方は有効期限を確認して下さい。有効期限が半年以上残っていれば渡航はできますが、1年未満の場合はパスポートの更新をおすすめします。ワーキングホリデービザは、お持ちのパスポート番号と紐づいているのでパスポートが変わると情報を変更する手間がかかります。
パスポートの取得、申請費用、現地での更新方法
クレジットカード
ワーキングホリデービザの申請料金はクレジットカード決済のみとなります。クレジットカード、デビッドカード、PayPalなどで支払いすることができます。Visa, MasterCard, American Express, Diners Club International, JCBが使用可能です。また、本人名義でなくても大丈夫です。
パソコン
2019年4月からパスポートコピーと英語で記載されている残高証明の提出が必須となりました。そのため、ファイルのアップロードが必要ですのでネット環境が良いところで原則パソコンで申請しましょう。
メールアドレス
ワーキングホリデービザ申請後、移民局からPDFでファイルが送られてきます。そのため、メールアドレスが必要になります。携帯キャリアのメールアドレスだと、ファイルが見にくいのでGmail、Yahoo mail、iCloudなどのフリーメールアドレスのほうが望ましいでしょう。お持ちでない方はネットから簡単に作成できますので、作成されることをおすすめします。
eVisa申請の流れ・手順
ImmiAccountの作成
① 移民局のサイトへアクセス
https://online.immi.gov.au/lusc/login
Create an immiAccountをクリック
②Services Reqired
What type of online services do you need?(どのタイプのオンラインサービスを利用しますか?)
ここでは、上のIndividualを選択してください。下のOrganisationは法人やエージェントが申請する際に利用します。
③New User Details
アカウントを作成するために必要な自身の情報を入れていきます。
・Family name : 性
・Given name : 名
・Phone : 電話番号
・Mobile phone : 携帯電話番号
・Email address : メールアドレス
・Confirm email address : メールアドレスの再入力
入力した情報を確認して、間違いがなければContinueを押します。
④Account details
Login details
Username : 名前
New password : パスワードを作成
条件 : 下記4種類の中から3種類含む必要があります。
・lower-case characters (a-z):アルファベット小文字
・upper-case characters (A-Z):アルファベット大文字
・digits (0-9) : 0?9までの数字
・punctuation and special characters(~`!@#$%^&*()_+=-{}\,.?/):記号
Re-type new password : パスワード再入力
Secret questions and answers : 秘密の質問と答え
秘密の質問と答えを3つ設定します。パスワードを忘れた場合、必要になるので正確に覚えておく必要があります。
Security alerts セキュリティ通知の設定
セキュリティの通知設定が移民局から送られてきます。チェックを入れたままでも問題ありません。
・Change name details:名前の変更通知
・Successful logon:ログイン通知
・Change password:パスワード変更通知
Declaration : 宣言
Terms and conditions : 規約
immiAccountの規約と条件が記載されているので、同意できたらチェックを入れてください。
Security check:セキュリティーチェック
I am not a robot:私はロボットではありません。
チェックを入れたらContinueをクリックします。登録したアドレスに確認メールが届くので、メールが届いたら本文に記載されているリンクをクリックしてください。
クリックすることで、登録したメールアドレスが認証されます。メールアドレスの確認が終わったらImmiAccountの作成は完了です。リンクは28日間のみ有効ですので、メールが届いたらすぐに認証を行ってください。
移民局のウェブサイトからのオンライン申請
アクティブウーマン留学センターオリジナル
ワーキングホリデービザ申請マニュアル
① 移民局のサイトへアクセス
「First Working HolidayVisa」 をクリック
②~③省略
④ 「Start your application」をクリック
⑤ Terms and Conditions acceptance
「I have not previously entered Australia with a working holiday visa, and wish to apply for a working holiday visa」
(私は今までにWHビザの申請をしたことがなく、WHビザ申請を希望します。)
をクリック
⑥ Passport details ご自身の詳細を記入
上から:
* 苗字
* 名前
* 性別
* 生年月日
* 結婚歴 未婚の方は「Never married」 既婚の方は「Married」
* 出生地
* 出生国
* 出身国 (Japan)
* パスポートナンバー
* パスポート発行地
* 国籍
* 発効日
* 期限日
* 発行都道府県
* オーストラリア入国予定日(現時点でまっていなければ1年以内の日付を記入して下さい)
* 子供はいますか
* 別の性をもっていましたか(既婚者の場合)
* 日本国籍以外の市民権をもっていますか
全部記入したら「Next」をクリック
⑦Critical data confirmation
Is the information above correct? (上記の記載は正しいですか?) Yes → 「Next」をクリック
⑧ Your Personal details(あなたの詳細)
■What is your usual occupation?(現在の職業はなんですか)
学生:student
無職:unemployeed
会社員:employee
店員:shop keeper
派遣の人も「会社員」でいいです。自分があてはまるものがわからない人は“会社員”でいいです。
■What industry do you intend to seek employment in ?(オーストラリアで予定している仕事分野は)
Accomodation, Cafe and Restaurans (ホテル業、カフェ、レストラン業)でOKです。
※単なるアンケートなので、とりあえず埋めてくだされば結構です。
⑨ What is your highest qualification?(現在取得している資格) ←最終学歴
大・短大卒:college degree
高卒:senior high school degree
専門学校:Technical and Training Certificate
「Next」をクリック
⑩ * 日本の現住所
例: 東京都北区中田町3-5-2 中川マンション102の場合
Address (番地、町) 3-5-2-102 Nakata
Suburb/Town (市、区) Kitaku
State or Province(都道府県) Tokyo
Postcode (郵便番号) 335-0007
Country(国) JAPAN
※注意※
番地、市などの各記入欄にそれぞれの名称を記入して下さい。番地の欄に一気に都市まで 書いて都市の欄を空白にするとエラーがでます。
悪い例: Address: 102-3-5-2 Nakata, Kitaku, Tokyo Suburb: 何も書かない
*電話番号 81 123 4567(ハイフンは入れないで下さい。市外局番は0を除いて下さい)
*あなたに代わってこの連絡をうける権限を第3者に与えますか 通常「NO」です。
Nextをクリック
⑪ Contact Detailas
*郵送先アドレスを確認
Communicating with you
* お知らせをメールにていただいてもよろしいですか
「Yes」にしてメルアド記入
Communicating with this Department
* もし大使館から呼ばれた場合、どちらの大使館を希望しますか 「Tokyo」を選択
「Next」クリック
⑫Health declaration
念のため訳は以下。
* あなたはオーストラリアの病院を訪問する予定がありますか
* 滞在中、4週間以上の語学学校へ通う予定がありますか
* オーストラリアの小学校、幼稚園、老人介護施設で働く予定がありますか
* あなたは・・
-結核をわずらったことがありますか
-結核をわずらった人に最近接触がありましたか
-胸部レントゲン検査で異常がでたことがありますか
-移動の際にサポートがいりますか (車イスなど)
-滞在中に医師研修、看護研修などのトレーニングをうける予定がありますか
-下記の医療に対して治療をうける予定がありますか
上から、血液疾患、癌、心臓病、B型肝炎、エイズを含む免疫欠乏ウィルス、透析を含む腎臓病、肝臓 病、精神病、妊娠、入院が必要だった呼吸器系疾患、あらゆる種類の手術
-過去5年間に日本以外の国に連続して3ヶ月以上滞在したことがありますか[該当なければNoですが、フィリピン留学やカナダワーホリなども含めて、他国へ3か月以上滞在された場合は必ず申告して下さい。
⑯Character declarations
あなたは今までに犯罪を犯したことがありますかなどの犯罪歴リスト。
念のため訳は以下のようになります。
* 国を問わず犯罪を犯したことがありますか
* 何らかの告訴を受けて現在訴訟を待っていますか
* 精神病、精神異常または精神衰弱を理由に無罪判を受けたことがありますか
* オーストラリアを含むすべての国から国外退去処分を受けたことがありますか
* 全ての国から国外退去の処分を避けるために自主出国をしたことがありますか
* オーストラリアを含む全ての国から入国拒否の処分を受けたことがありますか
* 人権に対する犯罪及び戦争犯罪に関わったことがありますか
* オーストラリア国家の安全を脅かす活動に関わったことがありますか
* オーストラリア政府ならびに公共機関に関する未払いの負債がありますか
* オーストラリアを含む全ての国で人権に関連する活動や行動を行ったことがありますか * 軍隊や、公的または私的な市民軍で任務についたり、訓練を受けたことがありますか
⑰Working Holiday Declaratiton 私は申告します
念のため訳は以下のようになります。
* 申請書内容を理解し、ビザ申請条件を理解しました。
* 私は日本国民であり、日本からビザを申請します。
* 一つの雇用主の元で 6 ヶ月以上働きません
* オーストラリアへの出入国への十分な資金を所持しています。
* 就労はあくまで休暇に付随するものであり、休暇費用を補うのであることを理解しました。
* 扶養義務のあり子供はいません
* ワーキングホリデービザの申請は初めてです。
* ビザ申請に必要な全ての申告を致しました
* ビザ受領後、いかなり変更がありましても大使館に報告いたします。
「NEXT」
18. 今まで入力した確認画面が出る出のでそのまま 「NEXT」
19. 「Save an application」 ここで一度申込みフォームの保存をします。下のマスにお好きなパスワー ドを入れて下さい 例:akiko
20. 「Save visa application」 ここで再び ID を質問されます。好きな ID をいれましょう。前頁と同じでも OK です。例:akiko
21. 「Saved application information」あなたの申請書が保存されました。このIDを控えて下さい。そして Next!
22. お支払いカード情報を記入して下さい
・カード番号(カード番号を入力する際はハイフンをつけないで下さい。例:222333444555) ・有効期限:01(月)/09(年) ・カード名義 :例 Hanako Active
ビザ申請料は 485ドルです。(2020年 4 月現在)。クレジットカードから引き落としされて自動済 されます。
「Submit Application」を押す
注意:何度も押さないこと。画面が変わらなくてもしばらく待ちましょう。
23. 画面が切り替わり、TRNという数字と英語が混ざった番号( 例:EGNX4BS 1V) が出てきます。 問い合わせ番号です。大切なので、必ず画面をプリントアウトするか番号をメモして下さい。 クレジット済画面もプリントアウトするといいでしょう。
Thank you for Applying online の下にある 「EXIT」を押して終了です。
お疲れ様でした!これでワーキングホリデービザ申請は終了です。後はVGN(Visa Grant Notification )が届くのを楽しみに待ちましょう !
問題がなければ48時間~10日以内に VGN が E メールで届きます。 13ケタの番号があなたのビザ番号です。そのメールをプリントアウトしてパスポートと一緒にもっていて ください。これは eVisa となります。パスポートにシールを貼ったり、書類などの郵便物が大使館から届 くことはありません。
* この和訳マニュアルはアクティブウーマン監修で移民局ページを翻訳し、アドバイスを付け足しておりますが、ビザ発給を保証するものではなく、ビザ発給状況についてアクティブウーマンでは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
注意事項
ワーキングホリデービザの有効期限はビザを取得してから1年間ではありません。ビザを取得してから1年以内に渡航しなければいけません。渡航してからようやくカウントが始まり、渡航日から1年間がワーキングホリデービザの有効期限となります。
ビザの申請は渡航日がある程度決まってからのほうがいいでしょう。
ビザを申請する際は移民局のサイトから行いますが、入力するときは必ず半角英数で入力してください。全角で入力すると次へ進まない場合もあります。
ビザ申請は非常に重要なものですので、入力した内容にミスがないか確認を行ってください。確認事項の英訳を記載してますので、そちらと照らし合わせながら回答を行ってください。生年月日や住所、パスポート番号など間違った情報を入れてしまうと訂正に時間がかかり渡航が遅れてしまう場合もあります。
また、申請後に移民局からの追加書類や健康診断のリクエストなどのメールがくる場合もあるのでメールのチェックは行いましょう。